日本時間3月9日に華々しくお披露目された「iPhone SE(第3世代)」。iPhone SEシリーズ初の5G対応機種であることや、根強い人気のある指紋認証「Touch ID」が採用されていることなどから、発表直後からネット上で大きな注目を集め、大ヒットを予感させている。そんな中、一部報道では「iPhone SE(第3世代)はAndroidスマートフォンユーザーからの乗換えも増えるのではないか」といった予測も出てくるようになってきた。
今回は、そんなiPhone SE(第3世代)に対する世間の動向について考えていきたい。
iPhone SE(第3世代)、ついに登場
台湾メディアのDIGI TIMES Asiaが報じた内容によれば、現在市場では「iPhone SE(第3世代)の投入で、アップルがミドルレンジスマホの市場ニーズを広げるかどうか」に注目が集まっているという。
iPhone SE(第3世代)は429ドル、日本では57,800円(税込)、で発売されるため、2020年発売の「iPhone SE(第2世代)」から30ドルの値上げとなっている。正式発表直前には「300ドル程度になる」といった噂が流れていたことなどもあり、価格が明らかとなった際には業界でも少なからず驚きが走ったようだ。
しかしこの値上げも、SoCでは「iPhone 13」でも採用されている「A15 Bionic」が採用されたり、5G通信が可能になったりといったiPhone SE(第3世代)自身の進化もあり値上げも妥当な範囲と受け入れられているという。
一方で、世界的なインフレの深刻化への懸念などもあり、「2022年のスマホ市場はミドルレンジ~ローエンドモデルのスマホが市場の柱になる」と市場関係者は予測しているという。これまでのiPhoneシリーズのクオリティを考えれば、iPhone SE(第3世代)がそうした市場の柱となるミドルレンジスマホの中でも中心的な存在となれるポテンシャルを持っていることはほぼ確実だ。そうした背景もあり、市場では「iPhone SE(第3世代)によって、ミドルレンジのAndroidスマホを使っていたユーザーの取り込みも進むのではないか」とみられているようだ。
2021年にはアメリカのJPモルガンが「アップルが5G対応の廉価版のiPhoneである『SE』を発売すれば、低・中価格帯Androidスマホユーザー10億人以上が買い替える可能性がある」という分析結果を発表したことも大きな話題となった。
過去記事参照はこちら。
10億人といえば地球上の約80億人のうちのおよそ12%を占める割合だ。それだけのユーザーが一気にAndroidスマホからiPhoneに乗り換えたとしたら、現在世界シェアでAndroidに大きな差をつけられているiPhoneがふたたび盛り返してくることになりそうだ。
10億人は極端な数字かもしれないが、果たしてどれだけのユーザーがiPhone SE(第3世代)の購入に踏み切ることになるだろうか。発売日がさらに楽しみになってきた。
引用元:DIGI TIMES Asia
参照元:iPhone SE(第3世代)が値上げも、Androidからの乗り換え進むと予想【iPhone Mania】
※サムネイル画像は(Image:「Apple」公式サイトより引用)