スマホを「水没」させてしまった! そんなときの対処法とは

スマホを故障させてしまう事故のひとつである「水没」。どんなに注意を払っていても、手が滑って水の中に…ということは起こり得る。防水スマホも増えているが、防水でないスマホを水に落としても慌てず対処できるように、水没時の対処方法は覚えておこう。

水没させてしまったらSIMカードなどをすぐに取り外して乾燥させる

(Image:Shutterstock.com)

 防水対応でないスマホが水没すると、本体内に侵入した水が原因で故障する恐れがある。電源が入っていると、漏電やショートを引き起こす可能性もある。水没だけでなく、大雨でスマホが濡れてしまったといったシーンでも注意が必要だ。
 スマホが水没してしまったときは、「電源をオフにする」→「パーツを取り外す」→「水分を拭き取る」→「乾かす」という段取りで対処する。スマホが水没したときはすぐに電源をオフにし、取り外せるパーツを取り外そう。取り外すのは、SIMカード、SDカード、バッテリーだ。機種によっては取り外せないものもあるので、その場合は該当するものだけを取り外す。
 すべてのパーツを取り外せたら、水分を丁寧に拭き取っていこう。本体は乾いたタオルで拭き取っていく。ヘッドホンジャックやスピーカーの穴などは、綿棒やティッシュペーパーなどを使って丁寧に拭き取ろう。SIMカードやSDカードを読み取る端子が水分で腐食すると、データを紛失したり通信ができなくなる恐れがあるので、これらも拭き取ることを忘れないように注意したい。
 あとは、スマホを乾燥させる。日当たりのよいところだと、スマホの内部が熱を持って故障の原因になる可能性があるので、日陰で風通しのよいところで乾燥させる。3〜4日乾かせば大丈夫だろう。急いでいる場合は、ジップロックなどの密閉できる保存袋にスマホと乾燥剤を入れて密封する。これだと、1〜2日程度で乾かせる。なお、乾燥させる際にやってはならないことがいくつかある。これらはスマホを故障させる恐れがあるので、絶対にやらないようにしよう。

水没したスマホは、まず電源をオフにする。次に、SIMカード、SDカード、バッテリーを取り外す。機種によっては取り外せないものもあるので、その場合は該当するものだけを取り外す。すべてのパーツを取り外せたら、スマホとパーツ、それぞれの水分を丁寧に拭き取っていこう

水分を拭き取れたら、日陰で風通しのよいところで3〜4日乾燥させる。急いでいるときは、密封できる袋にスマホと乾燥剤(シリカゲル、押し入れ用など)を入れて密封し、1〜2日程度換装させる

スマホに水分が残っているときにやってはならないこと。最悪の場合、スマホが故障する恐れがあるので注意しよう

スマホが復活したら、すぐにバックアップ

iPhoneの場合、設定画面→Apple ID(自分の名前が表示されている箇所)→「iCloud」→「iCloudバックアップ」を開き、「iCloudバックアップ」をオンにして「今すぐバックアップを作成」をタップする

 スマホを乾燥させたら、電源がオンになるか確認する。無事に電源をオンにできたとしても、あとから不具合が起きる可能性はゼロではない。大切なデータを守るためにも、すぐさまデータをバックアップしよう。
 このあと普通に使っていても問題ないが、水分によるダメージで何かしらの影響が出ないとも限らない。不安な人は、スマホを購入したショップなどに相談しておくのがお勧めだ。

Androidスマホの場合、設定画面→「システム」→「バックアップ」を開き、「Googleドライブへのバックアップ」をオンにして「今すぐバックアップ」をタップする

近年は防水スマホも増えてきているが、防水機能は使用しているうちに衰えていくので、あまり過信しないほうがいい。また、防水スマホであっても水没での故障は保証の対象外になるケースがほとんどだ。万が一水没させてしまったら、適切な方法で乾燥させてデータをバックアップするようにしよう。

文=岩渕茂/フリーライター

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