音楽や映画のサブスクが当たり前になり、最近では洋服やコスメ、花、家具家電などさまざまなサブスクサービスが登場している。そんななかで今世界的に注目されているのが、米アップル社が早ければ2022年末にも展開するのではと言われている、iPhoneのサブスク提供サービス。今回続報として、その価格が報じられた。果たして、その月額料金はいったいいくらに設定されるのだろうか…。
iPhoneサブスクの月額料金は4,300円から?
アメリカのBloombergは、アップル社によるiPhoneのサブスク提供サービスの料金は「iPhone 13」の場合、月額35ドル(約4,300円)になるとする予測を報じた。ちなみに「iPhone 13 Pro」では45ドル(約5,500円)、「iPhone 13 Pro Max」では50ドル(約6,100円)だという。
この金額が毎月かかってくると計算すると、約2年間使うと端末価格と同額くらいになる計算だ。毎年秋に新型iPhoneが発表・発売されるが、毎年新型に買い替えているという人はそう多くはないだろう。進化し続けているiPhoneは価格も毎年上がり続けているため、頻繁に買い換えることは難しくなってきているからだ。気に入った機種を使い続ける、というユーザーももちろんいるが、一般的にはiPhoneユーザーは平均3年ほどで新しい機種に買い替えているという。ならば、この月額料金で最新機種を持ち続けられるのなら、悪くない価格とも言えるかもしれない。
iPhoneの中古市場にも変化が現れる?
このiPhoneのサブスク提供サービスが始まると、これまで中古でiPhoneを購入している人にとっても、大きな影響があるかもしれない。新型の端末価格の高騰もあり近年、iPhoneの中古市場は目覚ましい盛況ぶりを見せている。だが、今後もしiPhoneのサブスク購入が主流となると、新しい機種に乗り換えた際に不要となった古い機種はアップルに回収されることになり、回収した端末をアップルが整備し直して販売するルートが増える一方で、一般の中古市場に出回るiPhoneが減るかもしれない。
ただ、これまで毎回機種変の際、古い機種を下取りに出したり、中古で売ったりしていたユーザーにとっては、手間が省けて嬉しいなどとサービスの開始を待ち望む声も挙がっている。今後もiPhoneの性能が上がれば上がるほど、端末価格もじわじわと上がっていって、「端末を買って所有する」時代から「iPhoneのサービスをサブスクで購入する」時代へと移り変わっていくのかもしれない。
いずれにせよ、アップルにとってはユーザーの買い替え率が上がるうえ、これまで中古市場に流れていたiPhoneも回収、販売ができるようになり、うまいところ尽くしで、世界のスマホ市場でまたさらに力をつけることになりそうだ。
参照元:iPhoneのサブスク型購入プラン、月額料金は約4,300円から?【iPhone Mania】
引用元:【Bloomberg】
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