最近のスマートフォンは「どれだけディスプレイを自然な状態で搭載できるか」がトレンドになりつつある。しかしiPhoneは顔認証「Face ID」などの独自機能があるせいか、最新機種である「iPhone 13」シリーズでさえ、昨今のAndroidスマホに比べて「ノッチ」といわれる切り込みが大きく、iPhoneファンからも不満の声が漏れ聞こえていた。
しかし現在、ノッチがないフルスクリーンを実現したiPhoneが、2024年に登場するという予想が伝えられている。今回は、それがどんな予想なのかを詳しく紹介する。
フルスクリーンになるのは「ハイエンドモデル」のProシリーズのみ?
著名アナリストのミンチー・クオ氏は4月20日「フルスクリーンiPhoneは2024年に登場すると思う」と自身のTwitterに投稿した。また、同氏は「2024年のハイエンドモデルのiPhoneは、画面下部のフロントカメラをFace IDと一緒に採用するだろう」と続けている。なお、光の少ない暗い場所ではフロントカメラの画質が落ちるのではという懸念もあり、それを向上させるには電子回路の技術などのさらなる開発が必要だとしている。
ノッチをなくしたフルスクリーンのiPhoneとは、どのようなデザインなのだろうか。最近の情報によると「ディスプレイの下にパンチホール型の前面カメラのみがあるデザインか、それすらもないかも?」という予想もあり、フルスクリーンのiPhoneが今までになかったデザインになるのではと期待が高まる。
しかし、ハイエンドモデルということはProシリーズのみの採用なのだろうか。やはり、低価格帯モデルのiPhoneが欲しいという人には恩恵を受けにくい予想で少し残念だ。
2024年発売のモデルからになるのはアップル社のマーケティング戦略という声も
クオ氏は「画面下部のFace ID(『iPhone 16(仮称)』)が2024年に登場するという、タイムスケジュールは技術的な問題ではなく、マーケティングの目的です」と4月2日付でツイートしている。
実は、iPhoneのノッチがなくなるのでないかという話は、今年の秋に発売とされる「iPhone 14(仮称)」からうわさがあるのだ。それでも、完全なフルスクリーンの実現が2024年発売のシリーズになるという予想なのは、アップル社の「常に60%の完成度で販売する」という、ビジネス販売戦略があると言われている。
一度、iPhoneを手にしたユーザーは、その独自性やデザインでファンになる人が多い。アップル社は、ファンになったユーザーを取り込んでおくための戦略が非常に優れているのだ。
枠あり、ノッチあり、フルスクリーンと次々と進化していくiPhoneだが、新機種が出るたびに少しずつ世間の注目を集める機能や、改善点があり購買意欲をかき立てる。それこそが、iPhoneユーザーの楽しみでもあるのかもしれない。今後、iPhoneを購入したい人は、数年先の新機種の予想も検討材料になりそうだ。
引用元:Ming-Chi Kuo(@mingchikuo)氏
参照元:画面下埋め込み型Face ID搭載iPhoneは2024年に発売?クオ氏予想【iPhone Mania】
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