今や私たちの生活に欠かせないものとなったスマホ。万一、紛失してしまうと個人情報が流失したり金銭的な被害に遭う可能性も! やはり普段からきちんと対策をしておくべきだろう。幸い、AndroidスマホならGoogleの「デバイスを探す」が利用できるので、今回は失くしたAndroidスマホを探すことができる「デバイスを探す」の設定方法と実際に探す方法を写真付きで詳しく解説しよう。
そもそも「デバイスを探す」ってどんな機能なの?
AndroidはGoogleが開発したスマホ用OSだが、「デバイスを探す」機能は、そのGoogleが提供する公式アプリ(機能)である。
「デバイスを探す」を有効にしておけば、Androidスマホ(タブレットを含む)の紛失や盗難に遭ったときでも、ほかのスマホやパソコンから、Androidスマホの位置確認や遠隔操作まで可能になる。
GPSによってAndroidスマホの位置が特定できれば回収しやすくなるし、万一盗まれた場合でも、スマホをロックしたりデータを消去することで個人情報を保護したり、スマホ決済アプリを使えなくして被害を未然に防ぐことができるのだ。
ただし、「デバイスを探す」を有効にしていても、スマホの電源が入っていない、ネットに接続していない、Googleアカウントにログインしていない状態では機能しないことは覚えておこう。
■「デバイスを探す」を利用するための条件
【1】電源が入っている
【2】Wi-Fiやモバイルデータ通信などでネットに接続している
【3】Googleアカウントにログインしている
【4】「デバイスを探す」機能がONになっている
「デバイスを探す」では実際に何ができるの?
「デバイスを探す」をオンにしておくと何ができるのだろうか? 具体的には「音を鳴らす」「デバイスを保護」「デバイスデータの消去」の3つの機能があるが、ここではそれぞれの機能を解説しよう。
■音を鳴らす
■デバイスを保護
■デバイスデータを消去
Androidスマホで「デバイスを探す」を設定してみよう!
「デバイスを探す」を設定するときは、まず「GPS(位置情報)」をクイック設定パネルでオンしておこう。
次に設定の「パスワードとセキュリティ(セキュリティのみの場合もある)」から「デバイスを探す」を選択して有効にしよう。
「デバイスを探すアプリ」をタップすると、Googleアカウントログイン画面が表示されるので、パスワードを入力すると「デバイスを探す」アプリが表示されるはずだ。
「デバイスを探す」アプリでは、スマホの現在地はもちろん、機種名やバッテリー残量なども確認できるようになっている。
なお、Androidスマホの設定画面はメーカーや機種ごとで表示が異なる。今回はOPPO Reno5 Aを使用しているので、設定画面がほかの機種と多少異なっている点はご了承願いたい。
「デバイスを探す」設定の手順
パソコンや他人のスマホから自分のスマホを探す方法
自分のAndroidスマホの「デバイスを探す」設定をオンにしたら、試しにパソコンや他人のスマホで、本当に自分のスマホが探せるのか試してみよう。
まず、パソコンの場合はWebブラウザの「Google Chrome」を起動して、スマホと同じGoogleアカウントでログインする。次に検索バーで「デバイスを探す」と入力すると「スマートフォンを検出」が表示されるので、これをクリックすればいい。
家族や友だちのスマホを使う場合はGoogle Playで「デバイスを探す」を検索。「開く」を押すとアプリが起動するので、「ゲストとしてログイン」を選択して、自分のGoogleアカウントでログインすればいい。
「デバイスを探す」では、3つの遠隔操作機能が使えるが、試しに「音を鳴らす」を押して、本当に音が鳴るか確認してみよう。
パソコンから自分のスマホを探す方法
他人のスマホから自分のスマホを探す方法
Googleアカウントに「2段階認証プロセス」を設定している人は要注意!
いかがだろうか?「デバイスを探す」をオンにしておけば、万一のときでも慌てずに対応できるはずだ。運が良ければ失くしたスマホを無傷で取り戻すことができるだろう。
ただし、実際に「デバイスを探す」機能でスマホを探すときは、必ずパソコンや他人のスマホを借りることになる。このとき、失くしたAndroidスマホと同じGoogleアカウントでログインする必要がある点は注意が必要だ。
普段からパソコンのChromeでスマホと同じGoogleアカウントでログインしていれば問題ないが、他人のスマホでログインするにはGoogleアカウントとパスワードを入力する必要がある。
このとき、Googleアカウントとパスワードが分からないと「デバイスを探す」は利用できないのだ。普段からGoogleアカウントとパスワードはどこかにメモしておこう。
とくに、セキュリティを強化するために「2段階認証プロセス」を設定しているときは、2段階認証をクリアするのに紛失したスマホのSMSに「認証コード」が届いてしまうので、ログインできない場合も考えられるのだ。
いずれにせよ、普段からスマホにパターンや指紋認証などのロックをかけておけば、スマホ紛失時のリスクは最小限にとどめることができるので、スマホには必ず何かしらのロックをかけるようにしたい。