2022年6月末で月1GBまで0円のサービスを終了する「楽天モバイル」。これまで0円運用してきた人は、解約するかほかのサービスへの乗り換えを検討していることだろう。そんななか、楽天モバイルからの移転先として注目を集めているのが、格安SIM「mineo(マイネオ)」の「マイそく」というプランだ。いったいどうしてそんなに人気があるのか? 今回はmineoの料金プランについて解説したいと思う。
楽天モバイルの乗り換え先としてmineoが注目されている!
これまで月1GBまでなら0円という破格のサービスで加入者を集めてきた「楽天モバイル」。しかし、2022年6月末で月1GBまで0円のプランが終了され、7月1日からは最低でも月3GBまでで月額1,078円かかるようになった。詳しくはこちらの記事を確認してほしい。
そんななか、楽天モバイルからの乗り換え先として注目を集めているのが、mineo(マイネオ)の「マイそく」というプラン。
大手キャリアしか使ったことのない人にはあまり馴染みがないだろうが、「mineo」は独自のサービスやプランで非常に人気の高い格安SIMだ。
基本料金プランの「マイピタ」は月1GBの音声SIMで月額1,298円からと決して安くはないが、どうしてそんなに「マイそく」プランが注目されているのだろうか? 今回はそのワケをじっくり解説しよう。
●mineo(公式)→こちら
そもそもmineoってどんな格安SIMなの?
「mineo」は、関西電力グループのオプテージが提供する格安SIM。ドコモ、au、ソフトバンクの3回線が選べるほか、他社ではあまり見られない独特のサービスが多く、今でも根強い人気がある。
実はmineoの基本料金プラン「マイピタ」は、月1GBの音声プランで月額1,298円からと決して安くはないが、実は独自サービスを利用することでお得に利用できる。
まず、使い切れなかったデータ量(パケット)は翌月に繰り越せるし、会員同士が余ったパケットを共有して月1GBまで分けてもらえる「フリータンク」を利用できたり、翌月に繰り越したパケットをグループでシェアできる「パケットシェア」などがとっても便利だ。
また、月額385円を払うと1.5Mbpsという低速で使い放題になる「パケット放題Plus」といった便利なサービスもある。しかも、パケット放題Plusは10GB以上のコースなら無料で利用できるのだ。
■mineo「マイピタ」料金表
データ量 | 月額料金 |
1GB | 1,298円 |
5GB | 1,518円 |
10GB | 1,958円 |
20GB | 2,178円 |
mineoの基本プラン「マイピタ」は、月1GBで1,298円と楽天モバイルよりも割高。しかし、大手3キャリアのSIMが同料金で選択できるし、パケットを共有できるお得なサービスも多い(表はmineo公式サイトより編集部で作成)
●mineo「フリータンク」→こちら
●mineo「パケット放題Plus」→こちら
mineoの基本プランや独自サービスの内容が分かったところで、注目の「マイそく」プランの内容を確認しよう。
「マイそく」はネット接続が1.5~3Mbpsと低速度に抑えられているが、その分、格安で使い放題になるのが最大のメリット。
通常のスマホは実測で下り20~200Mbps程度の高速でネットに接続できるが、「マイそく」では速度を抑えることで、使い放題をリーズナブルに提供しているのだ。
もし、スマホでメールやLINE、Webサイトの閲覧程度しか行っておらず、普段は高速なネット回線が必要な作業をしない人にはピッタリなプランだろう。
実際、1.5~3Mbpsの低速度であってもWebサイトの閲覧や音楽ストリーミング、標準画質の動画などは視聴可能である。
また、「マイそく」には2つのプランがあり、「スタンダード」は最大速度が1.5Mbpsだが、使い放題で月額990円。「プレミアム」は最大3Mbpsの使い放題となり、月額料金2,200円となっている。
「マイそく」についてもっと詳しく知りたい人はこちらの記事を確認してほしい。
ただし、「マイそく」では、月~金の12~13時はデータ通信速度が最大32Kbpsに制限されてしまうので注意が必要だ。昼の1時間は基本的にメールや電話しか使えず、Webサイトの閲覧は難しくなる。
また、使い放題と言っても混雑回避のために、3日間で10GB以上利用すると速度制限されることも覚えておきたい。
■mineo「マイそく」の特徴
・「スタンダード」は1.5Mbpsで使い放題=月額990円
・「プレミアム」は最大3Mpsで使い放題=月額2,200円
・月-金の12~13時は最大32Kbpsに速度制限される
・3日間で10GB以上利用すると速度制限される
●mineo「マイそく」→こちら
まとめ
いかがだろうか? 「マイそく」のスタンダードプランなら最大速度が1.5Mbpsになるものの、月額990円で使い放題になるため、月3Gまでで月額1,078円の楽天モバイルよりも安くなる。
もちろん1.5Mbpsという低速度は、人によってはイライラすることもあると思うが、データ量の上限をさほど気にせず使い放題で月額990円というのは魅力だろう。もし、Web閲覧でストレスを感じるなら3Mbpsの「プレミアム」にしておけばいい。
また、12時~13時は事実上メールと電話しかできなくなるが、この1時間はスマホでWebサイトを見ない、あるいはWi-Fi接続で対応できる環境がある人なら問題ないだろう。
ちなみに「マイそく」では、どうしても高速で接続したくなった場合の救済策も用意されている。それがマイそく専用オプション「24時間データ使い放題」だ。
これは、330円で1回24時間使い放題になるオプションで、昼の速度制限中や3日間で10GB以上で速度制限されているときも、高速通信が可能となる。