スマホ新料金プランに「乗り換えた」のは、たった6.3%! 一体なぜ?【Soldi調べ】

エイチームライフデザインが運営する通信費・家計見直しサイト「Soldi(ソルディ)」は7月27日、6月に「ahamo」「povo」「LINEMO」を知っている20代以上の男女8,119名を対象として実施した「大手携帯電話会社の新料金プランへの乗り換え事情」についての調査結果を発表した。

この結果から、キャリア各社の狙いに反する意外な事実が明らかとなった。

新料金プランに乗り換えた人はたった6.3%!?

大手携帯電話会社が2021年春に新料金プランをスタートさせてから早1年半近くが経過した。格安スマホとして各社がさまざまな安価な料金プランを発表し、ユーザーの争奪合戦が白熱していたかのように見えたが、今回のアンケート結果によると、ユーザーたちは案外、冷静だったようだ。

新料金プランの「ahamo」・「povo」・「LINEMO」をすべて知っている・いずれかを知っていると回答した人に対し、新料金プランへの乗り換えたかどうかを聞いたところ、「乗り換えた」と回答した人は全体のうちわずか「6.3%」だったのだ。

新プランに乗り換えたのは、たったの6.3%だった!(株式会社エイチーム「Soldi」調べ)

世代別に見てみても、最も高い20代で「8.3%」、60代以上では「5.2%」に留まる結果となり、若い世代の方が若干乗り換え率は高くなるものの、10%にも満たないという意外な事実が明らかとなった。

若い世代ほど乗り換え率が高い傾向にあるも、乗り換え率自体が少数派だ(株式会社エイチーム「Soldi」調べ)

ちなみに、新料金プランに乗り換えた人の乗換え理由は、「料金が安くなるから」が81.5%と最も多く、ついで「料金体系がシンプルでわかりやすいから」が33.8%、「使用していたキャリアのプランだから」が27.7%と続いた。

乗り換えた理由は?の質問に対し「料金が安くなるかた」という回答が断トツだ(株式会社エイチーム「Soldi」調べ)

グラフで見るとそれぞれの差は歴然だ(株式会社エイチーム「Soldi」調べ)

また、今回の調査で、新料金プランに乗り換えた人と乗り換えなかった人には「使用するデータ容量」に顕著な差があることも判明している。

新料金プランに乗り換えなかった人では、1カ月のデータ使用量が「1GB未満」の人が24.1%と最も多く、「1GB以上3GB未満」が18.5%で続くかたちとなっている。一方で、乗り換えた人では「15GB以上20GB未満」が34.4%最多となり、ついで「20GB以上」11.8%という結果に。

つまり、新料金プランに乗り換えた人の方が1カ月のデータ使用量が多い傾向にあるのだ。データ使用量が多い人ほど、新料金プランに乗り換えることで携帯料金が安くなるというメリットを得やすいため、乗り換え率が高くなるのは納得の結果と言えるだろう。

一方の新料金プランを知っているのにもかかわらず、乗り換えなかった人に対して「どういうことができたら新料金プランへ乗り換えたいか」聞いたところ、「月額料金の値下げ」が51.8%と圧倒的な得票率となった。2位以下は「キャリアメールが使用可能になったら」が28.7%、「店舗で手続きが可能になったら」が25.1%と続き、新料金プラン以前との使い勝手の違いがプラン切り替えの障壁となっているようだ。

どういうことができたら新料金プランへ乗り換えたい?(株式会社エイチーム「Soldi」調べ)

これらの調査から明らかとなったことは、元々データ使用量が多い、つまり高い携帯料金を支払っていた人は新料金プランに乗り換える傾向にあること。そして、そうでもない人は新料金プランに切り替える手間よりも、現状維持する傾向にあるということだ。

このデータから、キャリア各社は次にどのような手を打ってくるだろうか。今後の新料金プランにも期待していきたい。

出典元:携帯3社の新料金プラン 実際に乗り換えた人はわずか6%! ahamo・povo・LINEMOの契約状況について「Soldi」が大調査【Soldi

※サムネイル画像(Image:Pit Stock / Shutterstock.com

オトナライフ編集部
iPhone・Android・SNS・パソコン関連・キャッシュレス、QRコード決済など、さまざまな情報を独自の視点や切り口で発信するニュースサイト
X/Twitter:@otonalife
YouTube:OTONALIFE Ch

iPhone/Androidスマホやキャッシュレス決済、SNS、アプリに関する情報サイト[オトナライフ]

関連記事

TOPICS
iPhone&Android最新記事

RANKINGランキング

6:00更新