数年前と比べると、スマホの利用料金プランは幅広い選択肢の中から選べる状況になったと思うのだが、世間はどのように感じているのだろうか。ゲオが会員1,982人に「携帯電話の利用状況調査」を実施したところ、メインで使っている携帯電話・タブレット端末の毎月の利用料金は全体の4割以上が5,000円未満となっている。だが、いまだ全体の利用者の54.6%が高いと感じていることがわかった。
スマホ利用料が「高い」と思う人は54.6% 4割以上が5,000円未満におさえているが…
スマホの料金プランの選択肢は、数年前と比べると格段に多くなり、3,000円未満での利用もできるようになった昨今だが、利用者はどのように感じているのだろうか。ゲオが2022年7月に会員1,982名を対象に「携帯電話の利用状況調査」を行ったところ、54.6%の人々がスマホ利用料は高いと感じているとのことだった。
毎月の利用料のトップ3は、1位「1,000~3,000円未満」(20.8%)、2位「3,000~5,000円未満」(20.8%)、3位「5,000~7,000円未満」(14.5%)と、4割超の人が5,000円未満で利用しているが利用者の半数以上が高いと感じているということは、現状の利用料では満足していないことが伺える。ちなみに4位は「7,000~9,000円未満」(10.5%)、5位は「9,000~11,000円未満」(9.2)と続き、「1,000円未満」は6.8%で7位だった。
順位 | 回答 | 回答数 | 割合 | 男性割合 | 女性割合 |
1 | 1,000~3,000円未満 | 413 | 20.80% | 70.70% | 29.30% |
2 | 3,000~5,000円未満 | 412 | 20.80% | 68.70% | 31.30% |
3 | 5,000~7,000円未満 | 287 | 14.50% | 68.60% | 31.40% |
4 | 7,000~9,000円未満 | 208 | 10.50% | 69.70% | 30.30% |
5 | 9,000~11,000円未満 | 183 | 9.20% | 72.10% | 27.90% |
6 | わからない | 172 | 8.70% | 65.70% | 34.30% |
7 | 1,000円未満 | 135 | 6.80% | 80.00% | 20.00% |
8 | 11,000~13,000円未満 | 71 | 3.60% | 73.20% | 26.80% |
9 | 15,000円以上 | 65 | 3.30% | 70.80% | 29.20% |
10 | 13,000~15,000円未満 | 36 | 1.80% | 77.80% | 22.20% |
※ゲオホールディングス「メインで使っている携帯電話・タブレット端末の毎月の利用料金」調査データを元に編集部で作成
では、契約している通信会社やサービスはなんなのか。一番多かったのが「ドコモ」の37.5%。2位が「au」(19.7%)、3位が「ソフトバンク」(14.4%)と大手キャリアが上位3位を占め、実に71.6%の人々が利用していることがわかった。
順位 | 回答 | 回答数 | 割合 | 男性割合 | 女性割合 |
1 | docomo | 744 | 37.50% | 72.20% | 27.80% |
2 | au | 390 | 19.70% | 66.70% | 33.30% |
3 | SoftBank | 285 | 14.40% | 71.60% | 28.40% |
4 | Y!mobile | 198 | 10.00% | 68.20% | 31.80% |
5 | UQ mobile | 125 | 6.30% | 70.40% | 29.60% |
6 | 楽天モバイル・キャリア (楽天回線) |
123 | 6.20% | 76.40% | 23.60% |
7 | その他 | 41 | 2.10% | 82.90% | 17.10% |
8 | ahamo | 38 | 1.90% | 73.70% | 26.30% |
9 | OCN モバイル ONE | 31 | 1.60% | 87.10% | 12.90% |
10 | 楽天モバイル・格安SIM (docomo・au回線) |
27 | 1.40% | 51.90% | 48.10% |
11 | わからない | 24 | 1.20% | 75.00% | 25.00% |
12 | mineo | 23 | 1.20% | 87.00% | 13.00% |
13 | イオンモバイル | 20 | 1.00% | 80.00% | 20.00% |
14 | povo | 19 | 1.00% | 73.70% | 26.30% |
15 | LINEMO | 17 | 0.90% | 70.60% | 29.40% |
16 | LINEモバイル | 12 | 0.60% | 66.70% | 33.30% |
16 | BIGLOBEモバイル | 12 | 0.60% | 100.00% | 0.00% |
※ゲオホールディングス「契約している通信会社やサービス」調査データを元に編集部で作成
よく広告を目にする格安SIMの利用者は、割合でいうとかなりの少数派であることが浮き彫りになった。また、キャリアを選択している人に「今後、格安SIMに変更する予定はあるか」と聞いたところ、49.8%の人が「ない」と答え、「ある」と答えた人はわずか7.8%に留まった。
つぎに、端末の利用期間はどれくらいなのか。「メインで使っている携帯電話は購入からどれくらい利用しているのか」を聞いたところ、「3年以上」が26.0%と一番多く、ついで「1年以上~2年以内」(25.0%)、「2年以上~3年以内」(17.5%)だった。
長い期間使う人が多い印象があるが、実際に「携帯電話を買い替えた後の利用期間についての傾向」を聞いたところ、「昔に比べて長く利用するようになった」は、40.0%の「あまり意識したことはない」に次ぐ37.8%となった。
そのような「長く利用するようになった」理由として最も多く挙げられたのは「今の端末で満足しているから」で、53.5%と過半数に達している。2位も38.7%の「端末の単価が高くなったから」という意見が集まっており、近年のスマホのハイスペック化・高額化に難色を示しているユーザーが増えている様子がうかがえた。また、4位では「端末が壊れにくくなったから」(11.1%)と、1・2位とは逆にスマホの進化によって買い替え頻度が下がっている、という意見も見られた。
9月にはiPhoneの新型も発売されるとみられるが、スマホの利用期間が長くなったことの影響がどう出てくるかにも注目だ。
出典元:ゲオ、「携帯電話の利用状況調査」を実施 メインで使用している携帯電話端末の毎月の利用料金は「高いと思う」(54.6%)【株式会社ゲオホールディングス】
※サムネイル画像(Image:Koshiro K / Shutterstock.com)