iPhoneユーザーの念願がひとつ叶うことになるかもしれない。iOSの新たなバージョンでバッテリーの残りパーセンテージが表示されるようになったというのだ。Androidスマートフォンでは通常の機能で、iPhoneでも、かつては表示されていた数値によるバッテリー残量。いったいなぜ、現在のiPhoneでは表示がなくなってしまったのだろうか。
今回は、iPhoneのバッテリー残量の復活についてお伝えしていきたい。
iPhone、iOS 16 ベータ5でバッテリー残量の数値表示を復活させたと報道
Aaron(@aaronp613)の投稿
アップルのバッテリー残量“復活”を伝えたのはTwitterアカウント・Aaron(@aaronp613)だ。同アカウントは8月9日までに「iOS 16 ベータ5」でノッチ付きのiPhoneにおいてバッテリーの残量表示が登場したことを伝えている。これまでも画面上部をスワイプして、コントロールセンターを表示すれば数値を確認することはできたが、「ホーム画面でも見たい」という人もいたのではないだろうか。
また報道によれば、ノッチのあるほとんどのiPhoneで利用できるようだとしながらも、「iPhone 12 mini」、「iPhone 13 mini」、「iPhone 11」または「iPhone XR」では利用できない可能性も示唆されている。これらの機種のユーザーは、あまり期待しすぎないように注意すべきかもしれない。
現在、バッテリー残量表示のないiPhoneだが、実はノッチが登場する前はAndroidスマホと同じように数値で残量が示されていた。しかし、iPhoneではベゼルを削って画面を大きくする方向にデザインが進化し、画面上部を左右に分断するようにノッチが登場したところ電池の図の横にあった残量表示が消滅。電池図のみが残る結果となった。
残量の数値でなく電池の図を残した理由は定かではないが、無機質な数値だけを表示するよりも、電池図のほうがデザイン的な見栄えとなり“iPhoneらしい”と、筆者も感じるためその判断は間違っていなかった…かもしれない。
数値表示はユーザーの好みに合わせてオンオフも可能
「It only took 5 years(5年しかかからなかった)」……「しか」?
スペースの都合もあってか、一度はホーム画面から消えた数値によるバッテリー残量表示だが、今回のベータ版のアップデートでは電池図の中に残量が表示されることになるようだ。また、表示のオンオフも可能で、Apple Hub(@theapplehub)によって、実際に、システム画面でオンオフを操作する動画も投稿されている。
しかし、電池図だけの状態では残量に合わせて、電池内部も減っていく演出がされているが、数値を表示すると電池図が減る演出はなくなり単に数字が表示されるだけになってしまっている。前者を「パッと見で、どれくらい減っているかわかりやすい」と感じていた人にとっては、数値表記は慣れるまで時間がかかるかもしれない。ある意味、時計のアナログ表示・デジタル表示の違いに近いようにも感じた。
バッテリー残量を数値で見るかどうかは、ユーザーの好みによってわかれるところだろう。これからも、ユーザー自身が一番使いやすい方法でiPhoneを使い倒していただきたい。
引用元:iOS 16 Beta 5: Battery Percentage Now Displayed in iPhone Status Bar【MacRumors】
※サムネイル画像は(Image:「MacRumors」より引用)