昨今の報道で、HUAWEI(ファーウェイ)タブレットユーザーも将来に不安を抱えていることだろう。そこで「今、買い替えるならどんなタブレットにすればいいか?」という記事を書くことになったわけだが、その答えはスマホのときほど簡単なものではなかった。実はAndroidタブレットは、HUAWEI以外の選択肢がほとんどないことだけでなく、筆者はもっと重要な結論にたどり着いてしまったのだ。それは……。
AndroidタブレットではHUAWEIが市場を独占!
そもそもタブレットとは7~12インチの大画面を備えたスマホのようなもの。その中でも「Androidタブレット」に関しては、数年前からライバルのASUSやソニーなどのメーカーは新型を発売しておらず、HUAWEIが市場を独占している状況だ。もちろん、Lenovo「Lenovo Tab」やNEC「LAVIE Tab」、Amazon「Fire HD」なども販売されているが、HUAWEIほどのバリエーションはなくコスパもイマイチ。かといってOSが異なる「iPad」は使いにくいし、キーパッドの付く「Surface」などのWindows 10タブレットは高価なので、HUAWEI以外で筆者がおすすめできるAndroidタブレットは、正直言ってあまりないのだ。
そもそもタブレットは“画面が大きい”という以外のメリットが少ない。本体が大きくスマホより重いので携帯性は劣るし、主な用途は自宅でWeb画面や動画を大きい画面で見るくらいである。それに加え、ここ数年でスマホの大画面化が進んだことが大きい。かつては4~5インチだったスマホのディスプレイは今や5.5~6.5インチが当たり前になっている。このような背景もあり、筆者の中では「すでにAndroidタブレットはその役目を終えているのではないか?」という結論に至ったのである。
Androidタブレットは他の機器で代用できる
(1)Webサイト
スマホが6インチ以上に大画面化しているので、7インチタブレットを買っても意味がない
(2)動画視聴
「Fire TV Stick」など、リンビングの大型テレビで手軽にYouTubeやNETFLIXを楽しめる機器が普及している
(3)デザイン・イラスト
デザイナーやイラストレーターなどには、フルHD以上の高精細ディスプレイを持つ「iPad」が大人気。12.9インチのiPad Proが売れるのも理解できる
(4)オフィス・ビジネス
ビジネスでは、ExcelやPowerPointなどのOffice系ソフトが使えるWindows 10タブレット「Surface Pro」などが便利
(5)2つ折りスマホ
スマホとタブレットの2通りの使い方ができる2つ折りスマホが登場。しかし、20万円超えと高価なうえに発売早々サムスンのトラブルもあってイマイチ……
もう一度Androidタブレットの現状を整理してみよう。まず、大画面でWebサイトを見ることに関してはスマホが大画面化したことで、意味を失いつつある。次に、動画を見ることに関しては「Fire TV Stick」などを使えば、リビングの大画面でゆったりとYouTubeやNETFLIXが見られるようになっている。また、ビジネスで使うには、Office系ソフトが使えるWindows 10タブレット「Surface Pro」のほうが使いやすいし、イラストやデザインをするなら、フルHD以上の高精細ディスプレイとタッチペンに対応する「iPad」が圧倒的に有利だ。さらに、画面が曲がる「2つ折りスマホ」は重くて値段も高くてどっちつかず。しかもサムスンのトラブルが報じられたこともあり、日本ではあまり期待されていない。つまり、Androidタブレットでできることは、すべて他の機器で代用可能となっているのだ。
このような理由からHUAWEIタブレットユーザーは慌てて買い替えずに、まずはタブレットの使用目的を再確認してほしい。そのうえで、どうしてもAndroidタブレットが必要で、今すぐHUAWEIから乗り換えたいのであれば、LenovoやNECなどの新型モデルを購入するか、価格を抑えたいなら、ASUSやソニーの中古を狙うのもアリだろう。ただし、中古の場合はバッテリーの状態には注意してほしい。
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