“ソニーの製品”と聞いて、みなさんは何を思い浮かべるだろうか。テレビやBDレコーダー、音響機器を連想する人も少なくないはずだ。しかし、かつてのソニーの勢いとPlayStationの栄華を知る30代40代の中には、“ゲームのソニー”というイメージが残っている人も少なくないかもしれない。
今回は、ソニーが新たに送り出したゲーミングギアについてお伝えしていきたい。
ソニー、スマートフォン用のゲーミングギアを発表
ソニーは9月12日、自身のHPで「5Gフラッグシップスマートフォン『Xperia 1 IV』のSIMフリーモデルを国内向けに発売」と題したニュースリリースを公開した。同発表によれば、6月にリリースされた5Gフラッグシップスマートフォン「Xperia 1 IV」のSIMフリー版を9月16日に発売する。SIMフリー版ではキャリア版と比べてメモリ容量が12GBから16GBに、ROM容量も256GBから512GBへと変更されている。加えて、Xperia 1 IV専用のゲーミングギア「Xperia Stream for Xperia 1 IV」と合わせた「Xperia 1 IV Gaming Edition」を10月14日に発売。プロeスポーツプレイヤーと開発したというギアは、ハイパフォーマンスなゲームのプレイや配信が可能になるという。
価格はXperia 1 IVが175,000円前後、Xperia 1 IV Gaming Editionが190,000円前後、Xperia Stream for Xperia 1 IV単体では24,000円前後になる、と発表されている。
スマホに装着するタイプのゲーミングギアは横持ちで、プレステ全盛期に育った筆者としては「PSPっぽいな」と思ってしまった。さらに、ギアにはプレイ中も給電や通信が可能な接続端子がついていたり、冷却ファンを搭載し熱を持ちがちなスマホを常時、冷却したりできるという。
ゲーマーであれば、プレイに熱中するあまりバッテリーの消耗に気づかず電源が切れる直前に慌てたことや、スマホ本体が熱を持ちすぎてしまい“処理落ち”して、画面がカクカク動いた経験などもあるだろう。今回のギアではそうした心配を可能な限り減らす工夫が施されている点も注目ポイントと言えるだろう。
ソニーの新型はどこまで進化する?
Twitter上でも新製品の発売を発表した
ネット上では、ソニーが送り出す新たなゲーミングギアに対して、さまざまな反応が寄せられている。
「待ってました!」と強力なゲーミングスマホの登場を喜ぶ声や、「スマホにLANケーブルとHDMIは凄すぎ」といったギアの性能に驚きを見せるファンの姿も見られた。一方で「ゲーミング仕様とはいえ、最近のスマホはお高いのね」など、ハイスペックスマホの価格にショックを受けるユーザーや、「そこまでして、スマホでゲームする必要があるのか?」「この価格を出すくらいなら、さすがにゲーミングPC買うかな」との意見も。
「自宅以外でも気軽にプレイできる」ことが魅力だったスマホも進化することで、スペックがPCの領域に踏み入れてしまい、PCと比較されることが増えている様子がうかがえる。
ソニーの新たな“ポータブルゲーム機”は果たして好評を博すことができるのだろうか。発売後の人気ぶりについても確認していきたい。
引用元:5Gフラッグシップスマートフォン『Xperia 1 IV』のSIMフリーモデルを国内向けに発売【SONY】
※サムネイル画像(Image:「SONY」公式サイトより引用)