近年、「iPhoneは高い」というイメージが日本全体で広く浸透している。たしかに、1台10万円を突破したときにも驚きを隠せなかったが、先日発表された「iPhone 14」では全機種が10万円オーバー。30万円近くになる機種も登場し話題となった。
今回は、そのようなiPhoneの価格を世界的に比較した調査結果についてお伝えしていきたい。
「iPhone 14 Pro(128 GB)を購入するために必要な働く日数」が算出される
ウェブメディア「Picodi」は9月8日、「現地の『iPhone 14 Pro(128 GB)』を購入するのに何日働く必要があるか」を算出したグラフを公開した。対象機種が「149,800円(税込)」と設定された日本の数値は「11.9日」となり、「11.4日」のオーストリアについで21位となった。
1位に輝いたのは「スイス」でわずか「4.6日」だ。平日5日とすると1週間分の給料で購入できる計算だ。2位には「アメリカ」で「5.7日」、3位「オーストラリア」は「6.1日」という数字を記録した。
一方で、下位に目を転じると、最も日数が長かったのは「トルコ」で「146.7日」。かつて“給料3カ月分の指輪”といったフレーズも流行したが、現代では“給料5カ月分のiPhone”となるようだ。そのような圧倒的な日数のトルコに、「フィリピン」(90.9日)、「ブラジル」(74.2日)が続くランキングとなった。
「日本は給料が上がらず、物価ばかり上がっている」といった話は最近よく聞かれるが、このグラフを見る限り日本も捨てたものではない…のかもしれない。
同調査は今回で5回目を迎える。さかのぼって見てみると、2021年には「iPhone 13 Pro(128 GB)」で算出され日本は「10.2日」で14位だった。2020年の「iPhone 12 Pro(128GB)」では「9.8日」で14位、2019年も「iPhone 11 Pro(64GB)」は「8.4日」の8位だった。数年前は1桁日数だったものの、2021・2022年とiPhone自体の値上げとともに、ジリジリ増えてきている様子がわかる。
実は今回調査対象となったiPhone 14 Proは、日本国内でも人気機種となっている。グッドセンス合同会社が実施したiPhone 14の人気機種調査でも500人の回答者のうち、過半数となる51.4%が「iPhone 14 Pro」と回答している。詳しくはこちら記事を参照してほしい。
購入を検討しているiPhoneファンは、「iPhone 14 Proのために12日間頑張って働こう!」と、日々の仕事のモチベーションにしてみるのもおもしろいかもしれない。
「iPhoneが高くなっている」というイメージが定着しているが、こうした具体的な数字を見て“給料12日分のiPhone”を高いとみるか、安いとみるかは人によりけりだろう。どちらにせよ、大切なのは「入手したあとに使い倒す」ことだ。筆者は、進化したiPhoneの機能を余すところなく利用できるよう、いまからイメージトレーニングを積んでおきたいと思う。
iPhone Index 2022は、各国Appleの正規販売店が提示した公式価格に基づいて計算されています。平均賃金は、各国の公式統計局のWebサイトから取得されています。
引用元:iPhone Index 2022【Picodi】
引用元:iPhone Index 2021【Picodi】
引用元:iPhone Index 2020【Picodi】
引用元:The 2019【Picodi】
※サムネイル画像は(Image:「Apple」公式サイトより引用)