自宅で動画共有サイトを見るときは、スマホではなくタブレットの大型画面で見たいという人も多いでしょう。その有力候補になるのがAmazon公式タブレット「Fire HD」シリーズです。実は2022年10月19日に最新モデルの「Fire HD 8」が発売されるので、ここではAmazon公式タブレット「Fire HD」を購入するとき、いったいどれを選べばいいのか解説します。
10月19日にFire HDの8インチの最新モデル3機種が発売!
自宅でYouTubeやAmazonプライム・ビデオなどの動画サイトを楽しむなら、やはりスマホよりも画面が大きいタブレットを利用したいものです。
しかし、人気のApple製タブレット「iPad」は安いモデルでも約5万円と高価ですし、Androidタブレットでも有名メーカー製のものは2〜5万円程度はします。
Amazonで探せば無名の中華製タブレットが1万円以下でも買えますが、さすがに少しこれは手を出しにくいでしょう。
そこで注目したいのが、Amazon公式タブレットの「Fire HD」シリーズです。Fire HDには7〜10インチのさまざまなモデルがあり、価格も1万〜2万円程度と格安です。もちろん、Amazonの保障もあるので比較的安心して購入できるでしょう。
そんななか、Amazonでは2022年10月19日から第12世代モデル「Fire HD 8」シリーズが発売されることになりました。
モデル名 | Fire HD 8 | Fire HD 8 Plus | Fire HD 8 キッズモデル |
ディスプレイ | 8インチ液晶(IPS) | 8インチ液晶(IPS) | 8インチ液晶(IPS) |
解像度 | 1,280×800(189ppi) | 1,280×800(189ppi) | 1,280×800(189ppi) |
SoC(CPU) | 6コア2.0GHz | 6コア2.0GHz | 6コア2.0GHz |
メモリ | 2GB | 3GB | 2GB |
ストレージ容量 | 32G/64GB | 32G/64GB | 32GB |
MicroSDカード | 〇(最大1TB) | 〇(最大1TB) | 〇(最大1TB) |
バッテリー駆動 | 最大13時間 | 最大13時間 | 最大13時間 |
充電時間 | 約5時間 | 約3時間 | 約5時間 |
ワイヤレス充電 | × | Qi対応 | × |
オーディオ | 3.5mmステレオジャック Dolby Atmosデュアルステレオスピーカー |
3.5mmステレオジャック Dolby Atmosデュアルステレオスピーカー |
3.5mmステレオジャック Dolby Atmosデュアルステレオスピーカー |
カメラ | 200万画素 | 500万画素 | 200万画素 |
USB接続 | USB Type-C(5W/USB 2.0) | USB Type-C(9W/USB 2.0) | USB Type-C(5W/USB 2.0) |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac | 802.11a/b/g/n/ac | 802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 〇(5.2) | 〇(5.2) | 〇(5.2) |
カラー | ブラック/ブルー/ホワイト | ブラック | ブルー/パープル/レッド |
サイズ | 201.9×137.3×9.6mm | 201.9×137.3×9.6mm | 222×180×27 mm |
重量 | 337g | 342g | 518g |
価格 | 1万1,980円/1万3,980円 | 1万3,980円/1万5,980円 | 1万5,980円 |
保障 | 1年間限定保証付き | 1年間限定保証付き | 2年間限定保証付き(Amazon Kids+1年間) |
Amazonから10月19日発売される第12世代の「Fire HD 8」シリーズ。3モデルの基本性能を確認しておこう(表はAmazon公式サイトを元に筆者が作成)
すでに予約販売は始まっており、この第12世代「Fire HD 8」シリーズを10月18日までに購入すると、Amazonプライム・ビデオの有料コンテンツ購入に使える「Prime Videoレンタル・購入クーポン」が2,000円分もらえてお得です。
でも、いったいどのモデルを選べばいいのでしょうか? そこで今回は旧モデルも含めて、どのFire HDがお得なのかを検証してみます。
まず紹介するのは、第12世代のスタンダードモデル「Fire HD 8」です。
パッと見は前世代(10世代)とはあまり変わらないように見えますが、SoC(CPU)が4コアから6コアになっており、メモリは2GBを搭載。前世代より最大30%高速化されています。
また、駆動時間も最大13時間となり、前世代より1時間延びていますし、重さも355gから337gへとやや軽量化されています。
価格は32GBモデルが1万1,980円、64GBモデルが1万3,980円となっており、保障期間は90日から1年と大幅延長されているのもうれしいポイントですね。
ちなみに、1TBまでのMicroSDカードを追加することもできるので、本体のストレージ容量はさほど気にする必要はないかもしれません。
なお、第12世代は「ディスプレイミラーリング」機能に対応しており、タブレットの動画や写真、Webブラウザなどを「Miracast」対応TVなどに表示することができるようになっています。
●Amazon「Fire HD 8(32GBモデル)」は→こちら
■Fire HD 8(第12世代)主要スペック
SoC:6コア2.0GHz
ディスプレイ:8インチ液晶(IPS)
解像度:1,280×800(189ppi)
ストレージ容量:32GB/64GB
MicroSDカード:〇(最大1TB/FAT32)
メモリ容量:2GB
バッテリー駆動:最大13時間
充電時間:約5時間
ワイヤレス充電:×
オーディオ:3.5mmステレオジャック/Dolby Atmosデュアルステレオスピーカー
カメラ:2Mピクセル(フロント/リア)
USB接続:USB Type-C(5W)
Wi-Fi:802.11a/b/g/n/ac
Bluetooth:〇(5.2)
カラー:ブラック/ブルー/ホワイト
サイズ:201.9×137.3×9.6mm
重量:337g
保障:1年間限定保証付き
価格:1万1,980円(32GB)/1万3,980円(64GB)
メモリを3GBに増量した高性能モデル「Fire HD 8 Plus」
「Fire HD 8 Plus」は「Fire HD 8」より高性能なモデルです。SoC(CPU)は同じですが、メモリを3GBに増量しており、サクサク快適に動作します。
メインカメラは200万画素から500万画素にアップグレードされており、より高画質な写真や動画を撮影できるようになっています。
また、同梱のアダプター(9W)を使用した場合は、充電時間が約5時間から約3時間に短縮できますし、ワイヤレス充電「Qi」にも対応しているのが特徴です。
それ以外の部分はFire HD 8とほとんど同じですが、ボディカラーはブラックのみとなっています。
価格は32GBモデルが1万3,980円、64GBが1万5,980円で、Fire HD 8とは2,000円しか違わないので、予算が許せば「Fire HD 8 Plus」にしておいたほうが満足度は高いでしょう。
●Amazon「Fire HD 8 Plus(32GB)」は→こちら
■Fire HD 8 Plus(第12世代)主要スペック
SoC:6コア2.0GHz
ディスプレイ:8インチ液晶(IPS)
解像度:1,280×800(189ppi)
ストレージ容量:32GB/64GB
MicroSDカード:〇(最大1TB/FAT32)
メモリ容量:3GB
バッテリー駆動:最大13時間
充電時間:約3時間
ワイヤレス充電:Qi対応
オーディオ:3.5mmステレオジャック/Dolby Atmosデュアルステレオスピーカー
カメラ:2M/5Mピクセル(フロント/リア)
USB接続:USB Type-C(9W)
Wi-Fi:802.11a/b/g/n/ac
Bluetooth:〇(5.2)
カラー:ブラック
サイズ:201.9×137.3×9.6mm
重量:342g
保障:1年間限定保証付き
価格:1万3,980円(32GB)/1万5,980円(64GB)
「Fire HD 8 キッズモデル」はその名のとおり、子ども向けのタブレットです。基本性能は「Fire HD 8」とほとんど同じですが、本体に落下や衝突から本体を保護するキッズカバーが付いています。
子ども向けなのでペアレンタルコントロールが付いているのはもちろん、数千点のコンテンツが1年間使い放題になる「Amaon Kids+」や、2年間の長期保障も付属するのは安心ですね。
価格は1万5,980円なので、4,000円で専用カバーやコンテンツ、2年保障などが付属すると思えば、決して高くはないでしょう。
●Amazon「Fire HD 8 キッズモデル(ブルー)」は→こちら
実は、キッズモデルには第12世代の7インチモデル「Fire 7 キッズモデル」も用意されており、価格は1万2,980円となっています。
もちろん、8インチモデル同様に「Amaon Kids+」の1年間使い放題と2年間の長期保証、ペアレンタルコントロールなども付いていますが、性能面では少し注意が必要です。
まず、7インチ液晶ディスプレイの解像度が1,280×800→1,024×600に、SoC(CPU)は6コア→4コアへ。ストレージ容量も32GB→16GBにグレードダウンされており、バッテリー駆動時間も約10時間となります。
確かに価格は3,000円ほど安いのですが、基本性能にここまで差が出るなら、ちょっと無理してでもFire HD 8 キッズモデルを選んでおいたほうがいいでしょう。
●Amazon「Fire 7 キッズモデル(ブルー)」は→こちら
「Fire HD 10」や「Fire HD 10 Plus」という選択肢も!
ここまで、最新の8インチモデルを紹介してきましたが、Amazon公式タブレットFire HDシリーズには、10.1インチモデルの「Fire HD 10」や「Fire HD 10 Plus」もあります。
こちらは第11世代となりますが、SoCは8コアの2.0GHzでメモリはFire HD 10が3GB、Fire HD 10 Plusが4GBであり、基本性能は第12世代と大差ありません。
もちろん、10.1インチ液晶ディスプレイの解像度は1,920×1,200(224ppi)のフルHD仕様ですので、もし、動画を中心に見る目的なら、むしろ10インチモデルを選んだほうがいいでしょう。
●Amazon「Fire HD 10(32GB)」は→こちら
●Amazon「Fire HD 10 Plus(32GB)」は→こちら
もちろん、本体重量は100g以上重くなりますが、部屋のなかだけで使用し、普段の外出時には持ち歩かないのであれば、さほど気にすることはないでしょう。
気になる価格も「Fire HD 10」の32GBモデルが1万5,980円、64GBモデルが1万9,980円、「Fire HD 10 Plus」の32GBモデルが1万8,980円、64GBモデルは2万2,980円となっています。
なお、「Fire HD 10」の32GBモデルと「Fire HD 8 Plus」の64GBモデルは同価格ですが、動画を見る前提ならやはり画面の大きいFire HD 10のほうがオススメとなります。
まとめ
いかがでしたか? 昔はソニーや東芝、NEC、ファーウェイなどから、Androidタブレットがたくさん販売されていました。
しかし、ここ数年タブレット市場はiPadに押され気味で、現在、AndroidタブレットはNEC、Lenovo(レノボ)、Xiaomi(シャオミ)、Samsung(サムスン)といったメーカーしか新モデルを投入していません。
たとえばXiaomiの「Xiaomi Pad 5」は、1,600×2,560の11インチ(120Hz駆動)で、SoCはSnapdragon 860、メモリ6GBという超高性能モデル。ストレージも128GBと大容量ですが、その分、価格は5万6,810円と高価です(2022年9月24日時点)。
●Xiaomi「Xiaomi Pad 5(128GB)」は→こちら(Amazon)
そんな状況のなかで、1万円台前半で購入できるタブレットのAmazon「Fire HD」シリーズは、現在では貴重な存在となっています。
ただし、Fire HDシリーズのOSはAndroidベースですが、Playストアアプリ(Google Play)がプリインストールされていません。
もちろん、動画サイト視聴がメイン用途ならさほど問題はないでしょうが、アプリの入手は基本的にAmazonアプリストアからになる点は注意したいところです。
※サムネイル画像(Image:Amazonより引用)