スマホ・ケータイの購入時に重視する点に変化、何が変わった?

NTTが2022年1月に実施した「2022年モバイル動向調査」の調査結果が、9月29日に公開された。同調査は、全国の15〜79歳男女を対象として、スマホ・ケータイを購入する際に重視する点についてを集計したものである。今回の調査結果のポイントとなる点、また、調査結果をもとにどのようなことが言えるか? を簡単にまとめてある。早速、見ていこう。

2022年に、より重視されるようになったものは?

恐ろしい下がり方だ…(NTTドコモ「モバイル社会研究所」調べ)

「モバイル動向調査」は、2010年から継続されて行われているもので、2022年今回の調査では、「メモリ容量」を重視する、という回答が8年で約2倍になったとの結果がわかっている。また、「端末のデザイン」「カメラ機能、およびその性能」を重視するという回答は、12年で30ポイント以上下がった、という結果もあわせて判明した。

2010年には、5割を超えていたのが「端末のデザイン」「カメラ機能、及びその性能」「操作性」の3つだが、どれもポイントを大幅に落としたようである。とくに「端末のデザイン」は54.6%から14.6%へと40ポイントも落としており、「カメラ機能」は51.9%から18.5%へと、約30ポイントの下降であった。一方で「メモリ容量」は、8年前の12.8%から24.5%へと大きくポイントを伸ばした。

データから見えてくる「時代の移り変わり」

こちらはすごい上がり方である。時代の移ろいを感じる(NTTドコモ「モバイル社会研究所」調べ)

人々がスマホやケータイを選ぶ基準は、この8〜12年で大きく変化したようだ。携帯電話に求める機能が変わった、とも言えるのだろうか? 2022年の現在から逆算すると、8〜12年前というのは2010〜2014年ごろに当たる。

2010年〜2014年ごろから2022年現在にかけて大きく異なることと言えば、言わずもがなスマートフォンの普及だ。「【モバイル】スマートフォン比率94%に:2010年は約4% ここ10年でいっきに普及(→こちら)」によると、2010年には所有端末は「フューチャーフォン(ガラケー)」が約96%だったのに対して、「スマホ」は4%以下であった。

そして、2022年の「スマホ」所有比率はというと、98%を超えるという。あらためて数字で見てしまうと、これほどにもわかりやすく時代が移り変わったのか、と謎の感慨に包まれる…。

2010年〜2014年ごろに主流であった、フューチャーフォンには多彩なデザインがあり、機種ごとにスペック差も大きかった。だがスマホは、比較的デザインや形状に差がつきにくい。基本性能の差もフューチャーフォンほど大きくはないだろう。携帯電話の市場がフューチャーフォンからスマホへとシフトしたことによって、人々が携帯電話購入時に重視する点がある程度スマホ寄りになるのは当然の流れかもしれない。

出典元:スマホ・ケータイ購入時に重視すること 「メモリ容量」が8年で約2倍:「デザイン」、「カメラ機能」は12年で30ポイント以上下がる【NTTドコモ モバイル社会研究所
出典元:スマートフォン比率94%に:2010年は約4% ここ10年でいっきに普及【NTTドコモ モバイル社会研究所

※サムネイル画像(Image:Urbanscape / Shutterstock.com)

オトナライフ編集部
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