サムスンが8月に折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Fold」シリーズの第4世代となるデバイスを発売した。ほかのメーカーでも折りたたみ端末の開発・販売が進んでいるためか、Appleの折りたたみ端末についても注目が集まっているようだ。今回はそのようなAppleの折りたたみ端末についての考察を紹介します。
折りたたみiPhoneより、折りたたみiPadの方が先に発売される?
折りたたみiPhoneを作成した、YouTuber科技美学
テクノロジー系のニュースを扱うアメリカのブログメディア「BGR」は、Apple初の折りたたみ端末はiPadになるのではと予想している。折りたたみのiPhoneより先にiPadが発売される理由として、一つ目はiPhoneよりiPadの体積が大きく、筐体内部に余裕があることを挙げた。折りたたみ端末にはヒンジ(蝶番)などの機構が必要になるため、体積が大きく内部に余裕があるiPadの方が開発しやすいという推測だ。
二つ目は、そもそも折りたたみのiPhoneを発売する必要性がないから、という理由だ。iPhoneは他社の折りたたみスマートフォンが脅威と感じられないほど売れており、折りたたみ端末に対抗する理由が現時点では見つからない。そのため、現時点では折りたたみのiPhoneを焦って発売する必要性がないとBGRは伝えている。
折りたたみiPhoneは、ARメガネとの連携が予想される
BGRは「Apple Glass(仮)」が発売される場合、折りたたみのiPhoneが最も相性のよい端末だという。Apple Glassは、Appleが開発中だとリークされたメガネ型端末で、AR(拡張現実)技術が組み込まれているとされている。虹彩認証やジェスチャーによる操作(エアスワイプ)、内蔵マイクによる音声認識などメガネという形状とAR技術をフル活用した端末になることが予想されている。
しかし、Apple Glassは単独では使用できず、iPhoneとペアリングする必要があるとみられている。iPhoneの情報をすべてApple Glassに送り、操作や処理などもこのメガネで行えるように。ディスプレイに触る必要がなくなるため、折りたたむことでiPhoneが小型化すれば、さらにApple Glassが使いやすくなると考えられているようだ。
Apple産の折りたたみ端末もApple Glassもまだ多少のリーク情報から予想されているだけで、発売時期や搭載されている機能など明らかになっていない情報が多い。しかし近い将来、それらについての情報が解禁されれば、間違いなく世界中で意見が交わされるだろう。今後のAppleの情報公開に期待したい。
※サムネイル画像は(Image:YouTube「科技美学」より引用)