とあるAppleの試作機が、話題になっている。レアなApple製品のコレクターであるTheBlueMister氏がTwitter上に投稿したのは、Apple純正のMagSafe充電器「Apple Magic Charger」であるとされる。未発表製品の流出に、Appleファンたちの注目が集まっている。
未発表のままお蔵入りした、ワイヤレス充電器
Tell me how to tear this dvt down😨
Seems difficult#Apple #appleinternal @AppleDemoYT @applintrnl pic.twitter.com/fcCJk99zeG— KyoukoBlue (@TheBlueMister) November 7, 2022
MagSafe Charger pic.twitter.com/ElQM5yDbjh
— DuanRui (@duanrui1205) November 15, 2022
スペースグレイの躯体に、充電パッド部分はゴムのような質感となっている
現在発売されている、背面にくっつけるタイプのApple純正充電器「Apple MagSafe Charger」は、すでにおなじみだろう。スマートかつスピーディーにワイヤレス充電ができる純正品であり、愛用しているユーザーも少なくない。「MagSafe」はiPhone 12シリーズから搭載されたもので、現時点で最新機種となるiPhone 14シリーズにも搭載されている。
今回流出した「MagSafe」を思わせる試作機は、設計検証試験段階(DVT:Design Validation Test)のプロトタイプだったようだ。TheBlueMister氏の写真を見ると、試作機はどこかMac miniにも似たフォルムの製品であることがわかる。
ケーブルが根本から切断されているため、当然このままでは動作しない。しかし、TheBlueMister氏がアクセサリを一度、分解して正常に作業するように復元したのちにMacと接続すると、アクセサリの名前が表示され、幻の純正アクセサリは「Apple Magic Charger」と名付けられていたことが明らかになった。
開発中止の理由は「ランドスケープモード」
同じ製品と見られる画像は、リーカーのDuanRui氏のTwitterアカウントでも投稿されている。TheBlueMister氏のものと同じくケーブルが切断されており、2つは同じ試作機のように見受けられる。丸い充電パッド部分を起こして充電するデザインは、現在販売されている「MagSafeデュアル充電パッド」に備えられたApple Watchの充電パーツを想起させるようなでデザインでもあり、お蔵入りとなってしまったプロトタイプとはいえ、今のApple製品に通じるものがある。
流出した試作機「Apple Magic Charger」が幻となってしまった理由は、丸い充電パッド部分を起こして充電する際に、iPhoneを横向き(ランドスケープモード)にしないと充電ができないといった制約があったためのようだ。
パッド部分に立てて使うスタンド型のワイヤレス充電器になると思われるが、スマホは一般的に縦向きに使うことが多い。充電している間、横向きの画面でしか使えなくなる……なんてシチュエーションが生まれれば、ユーザーのイライラは相当に募りそうである。
その点、現在のApple純正ワイヤレス充電器「Apple MagSafe Charger」にはそうした制約がなく、立てかける必要もないため充電中の操作にもストレスがない。日々使っている製品は、Appleの試行錯誤のたまものであることがよくわかる例となった。
引用元:【MacRumors】
※サムネイル画像は(Image:「KyoukoBlue(@TheBlueMister)」Twitterより引用)