アップル新製品の予想の中でも、その的中率の高さで群を抜くアナリストのツイートが話題を呼んでいる。2022年12月21日、ミンチー・クオ氏は2024年発売予定の「第4世代iPhone SE」は延期もしくは発売中止と自身のTwitterで予想した。今回は同氏の予測と、その3つの理由についてお伝えしていこう。
2024年発売予定の「第4世代iPhone SE」延期もしくは発売中止!?
アップルの新製品情報に精通するミンチー・クオ氏は12月21日、自身のTwitter (@mingchikuo)でiPhone SE 4がキャンセルまたは発売延期の可能性が高い、と予測し話題を呼んでいる。iPhone SE 3(第3世代)が2022年3月18日に発売されたことから、そろそろ次世代となるiPhone SE 4のリークかと思いきや、まさかの発売中止の可能性の情報である。
10万1,000人のフォロワー数を誇るソーシャルメディアインフルエンサーとしても知られる同氏のTwitterによると、iPhone SE 3、iPhone 13 mini、iPhone 14 Plusなど同一価格帯のiPhoneの出荷台数が常に期待値を下回っていることを理由に挙げている。そのため2024年発表予定の第4世代iPhone SEについても、考え直す必要があると述べている。
「第4世代iPhone SE」延期または発売中止の理由とは
第4世代iPhone SEは、タッチIDホームボタンの代わりにiPhone XRのような「フルスクリーンデザイン」を採用するのではと噂されている。ミンチー・クオ氏が懸念するのは、このデザイン変更によるコスト上昇や販売価格の値上げである。2022年7月にiPhoneシリーズは値上げが行われ、日本では円安の影響も相まって“大幅値上げ”としてセンセーショナルな話題として扱われた。ただでさえ高価格イメージを抱かれているiPhoneである。開発コストをかけて第4世代iPhone SEを投入するとなれば、アップル社全体でさまざまな事業改善が必要ではないか。実際、クオ氏は「アップルは同モデルのポジショニングと投資収益率を見直す必要がある」との考えを示している。
開発にともなう懸念材料があるにしても、アップルの2022年7~9月期決算によると売上高が前年同期比8%増の901億4600万ドルと上向き傾向で、iPhoneの売上高は10%増を記録しており、強気な事業展開はできるように思える。それでも慎重な姿勢を崩さないのは、2023年に到来するとされる世界的な景気後退だ。同氏は一連のツイートの中で、「不必要な新製品の開発費を削減することは、2023年の世界的な景気後退を乗り越える手助けとなる」としている。
iPhoneユーザーにとって第4世代iPhone SEは心待ちのツールであることは理解できる。同氏のツイートからは、その期待に応えるため全社的な事業状況や景気動向を分析し検討していることがうかがえる。世界情勢の波にのまれ、第4世代iPhone SEは幻の機種となってしまうのか。2024年春とみられるiPhone SEの発表の行方に要注目だ。
引用元:【MacRumors】
参照元:【Digital Trends】
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