大手キャリアが提供する「ahamo」「povo2.0」「LINEMO」は、従来よりかなり安くスマホが利用できます。でも、これらはネットでSIMカードを単体購入するのが基本なので、あとから「スマホはどこで買えばいいの?」と悩んでしまう人もいるようです。これまで大手キャリアのショップでスマホとセットで購入していた人には無理もありません。そこで今回は、ahamo、povo2.0、LINEMOに乗り換えた人がどうやってスマホを購入すればいいのか、詳しく解説します。
ahamo、povo2.0、LINEMOではスマホは買えない!?
「ahamo(アハモ)」「povo2.0(ポヴォ)」「LINEMO(ラインモ)」は、大手キャリアが提供する格安スマホプランです。従来のフルサービスプランの料金よりかなり安いので、すでに乗り換えた人も多いことでしょう。
しかし、これらの格安プランはahamoを除き、基本的にネットからSIMカードだけを契約して利用する仕組みなので、これまでずっと大手キャリアを利用していた人は、どうやってスマホを購入すればいいか悩んでしまう場合もあるようです。
現在、スマホは必ずしもキャリアショップで購入する必要はなく、家電量販店、中古スマホショップ、Amazonや楽天市場などでも気軽に購入できます。
ただし、スマホを購入するときに注意しないといけないポイントもありますので、今回はahamo、povo2.0、LINEMOユーザーが、どうやってスマホを購入すればいいのかじっくり解説します。
まずは公式サイトで対応機種を確認しよう!
基本的にキャリアで売られているスマホは、そのキャリアで使用している電波(周波数)に合致する仕様で売られています。
たとえば、ドコモで購入したスマホならahamoのSIMカードが利用できますし、auで購入したスマホはpovo2.0で、ソフトバンクで購入したスマホはLINEMOで使えます。
また、2021年10月以降に大手キャリアが発売した古いスマホでは「SIMロック」にも注意が必要です。これは、かつてSIMカードとスマホをセットで購入するのが当たり前だった名残で、たとえば、ドコモのスマホは他社(auやソフトバンク等)のSIMカードを挿しても使えないようにしてあるのです。
もし、SIMロックされているドコモのスマホでLINEMO(ソフトバンク回線)を使いたいときは、スマホのSIMロックを解除しないと使用できません。それでも、周波数が異なればつながりにくい場合もありますが……。
なお、スマホがSIMロックされていてもSIMカードが同じキャリアなら利用可能です。たとえば、ドコモ回線を利用する格安SIMやahamoのSIMカードなら、ドコモのスマホをSIMロック解除せずに利用できるわけです。
ここまでの説明が、何のことかまったく理解できないという人もいると思いますが、その場合は公式サイトの対応端末ページで、自分が持っているスマホが対応しているかどうか事前に検索してみましょう。
新たに購入する予定のスマホがリストにあれば、安心して利用できますよね。
●ahamo「対応端末一覧」は→こちら
●povo2.0「対応機種・端末」は→こちら
●LINEMO「動作確認端末」は→こちら
スマホは大手キャリアショップでも購入できるが……
やはり、店頭でいろいろ相談できる大手キャリアショップでスマホを買ったほうが安心だと感じている人もいるでしょう。
現在、大手キャリアショップでは、SIMカードの契約がなくてもスマホのみを単体で購入することが可能となっていますので、大手キャリアショップでスマホを買っても構いません。
ただし、大手キャリアショップでは混雑を避けるため事前予約が必要になるほか、SIMカードの契約がないと大幅な割引きが受けられない場合もありますのでご注意ください。
ちなみに、大手キャリアの公式オンラインショップでも手軽にスマホは買えます。もし、ネットでの買い物に慣れている人なら、大手キャリアショップに行くよりはオンラインショップのほうが楽かもしれませんね。
SIMフリーモデルは家電量販店やメーカー直販サイトで購入できる!
家電量販店にもキャリアショップが出店していますが、それ以外にも、スマホメーカーの「SIMフリー」モデルが販売されていることがあります。
「SIMフリー」とは、文字どおりどこのSIMカードでも利用できるという意味で、昔の大手キャリアのようにSIMロックされていないスマホのことです。
実は、2021年10月以降に販売された大手キャリアのスマホもSIMフリー状態で販売されていますが、SIMフリースマホなら、契約したSIMカードがきちんと利用できるのか、さほど気にする必要はないので買いやすいでしょう。もちろん、対応周波数には注意する必要がありますが……。
ちなみに、SIMフリースマホは直接スマホメーカーの公式サイトから購入することも可能です。新機種発売時は独自にキャッシュバックキャンペーンが行われたり、旧モデルの値引き販売が行われることもありますので、チェックしてみましょう。
もちろん、SIMフリースマホはAmazonや楽天市場などでも普通に購入できますが、海外モデルや中古なども混じっているので、購入時は十分注意してください。
●AppleStore「iPhone」は→こちら
●ソニーストア「Xperia」は→こちら
●Googleストア「Pixel」は→こちら
●OPPO公式Yahoo!ショッピング店は→こちら
●Xiaomiオンラインストアは→こちら
スマホ専用ショップで状態のいい中古をゲットしよう!
最近は中古スマホを扱う専門ショップも増えてきました。中古とはいえ、なかには新品同様の美品もあるので、スマホの価格を安く抑えたいなら検討してみる余地があります。
たとえば、秋葉原にも店舗を構える「イオシス」は、キャンペーンなどでタダ同然で購入したスマホが未開封のまま持ち込まれるケースもあり、程度のよいスマホが安く買えることがあります。
ただし、古いモデルはSIMロックが解除されていなかったり、バッテリーが消耗している場合もあるので、安くても古いモデルはあまりオススメしません。
ネット接続するためのAPN設定を自分で行わないといけない場合も
スマホを購入したらahamo、povo2.0、LINEMOのSIMカードをスマホに挿入してみましょう。正しく挿入できていれば、それだけですぐに通話は可能になります。
しかし、ネットに接続するためにはAPN(アクセスポイント名)設定を行わなければダメな機種もあります。これが慣れていない人にとっては、非常に面倒です。
●ahamo「商品到着後の設定・開通」は→こちら
●povo2.0「SIMカード開通手続き」は→こちら
●LINEMO「AndroidのAPN設定」は→こちら
●LINEMO「iPhone・iPadで通信をするための設定」は→こちら
まず、AndroidスマホにSIMカードを挿してもネットに接続できない場合は、各社が公表しているAPN設定を行うことでネットに接続できます。
スマホの「設定」から「ネットワークとインターネット」→「モバイルネットワーク」→「アクセスポイント名」を開いてみましょう(Androidスマホは機種によって多少表示名が異なる)。ここでAPN設定を行えばネットに接続できるようになります。
ちなみに、スマホによっては、あらかじめAPNがプリセットされている場合もあります。ahamoは「sp-mode」、povo2.0は「povo2.0」、LINEMOは「LINEMO」なので、プリセットがあれば、それを選択するだけでOKです。
■AndroidスマホでAPN設定を開く手順
また、最近のiPhoneはSIMカードを挿入するだけでネットに接続できますが、すでに他社のAPNプロファイルが入っているとネットに接続されません。既存のAPNプロファイルを一旦削除してからSIMカードを挿し直してみましょう。
■iPhoneのAPN設定(削除する手順)
まとめ
いかがでしょうか? ずっと大手キャリアでスマホを利用してきた人にとって、SIMカードの契約とスマホの購入が別々なのは面倒くさいことでしょう。
しかし、ahamo、povo2.0、LINEMOが安く利用できるのは、そういったサービスを削っているからなのです。
とはいえ、最近のスマホは基本的にSIMフリーですし、以前のようにSIMカードを入れても使えないといったトラブルも少ないので、ぜひ、ahamo、povo2.0、LINEMOで、自分好みのスマホを買ってみてください。