UQモバイルとは、auを運営するKDDIグループの傘下・UQコミュニケーションズが運営する格安SIMサービスです。
UQモバイルはau回線のSIMですが、たとえばauからUQモバイルに切り替えると「auが途中解約となり、機種代金の毎月割が消滅。残りの機種代金は割引が適用されない金額で請求される」といったデメリットも。また格安SIMとしては、UQモバイルは必ずしも「安くない」のも事実です。
この記事では、UQモバイルに乗り換えた後もできることや、乗り換えるメリット・デメリットをお伝えします。UQモバイルへの乗り換えを検討する際にお役立てください。
UQモバイルに乗り換えた後もできること、できないこと
ここでは、UQモバイルに乗り換えた後にできることとできないことについて解説します。
UQモバイルに乗り換える際に、できることは以下の通りです。UQモバイルに乗り換えた後は、キャリアのメールアドレスが有料になる・LINEの年齢認証ができないなど、部分的なデメリットがありますが基本的には快適に使えます。
・今の電話番号は使える? → 携帯電話番号ポータビリティ(MNP)によって可能
・メールアドレスは引き継げる? → キャリアのメールアドレスを使い続ける場合は有料
・LINEは引き続き使える? → 年齢認証とID検索は一部プランのみ対応
・テザリングはできる? → 可能
・スマホが故障した際の保証はある? → 有償の保証が利用可能
・海外でも使える? → 国際ローミングの対応機種なら可能
【2023】UQモバイルに乗り換える主な6つのデメリット
UQモバイルに乗り換えるデメリットについて解説します。
それでは、デメリットを詳しくみてみましょう。
他の格安SIMより高い
冒頭でも解説した通り、UQモバイルは格安SIMとしては必ずしも安くありません。
格安SIMサービスでは、月額の利用料金だけがすべてではないかもしれません。しかし、UQモバイルと他社では料金に大きな差があるのは事実です。
最大データ通信量が少なくなる
UQモバイルは、データ使用量が限られている点がデメリットです。
たとえばauには、国内データ通信量が無制限の「使い放題MAX」があります。一方で、UQモバイルにはこうした大容量プランや実質無制限プランがありません。使い方によってはデータ使用量が足りなくなるため気を付けましょう。
速度制限が課せられることもある
UQモバイルは、下記2つの条件下では通信速度が制限されます。
・月間データ量が上限を超えた場合
・直近3日間に6GB以上の利用があった場合
いずれもデータ使用量をチェックしていれば回避できますが、注意が必要です。同時に、お昼や通勤時間帯など、通信が混雑する時間帯も通信速度がやや低下する可能性があることも覚えておきましょう。
家族間の無料通話がなく、データシェアもできない
auでは家族で契約すると、家族間の無料通話サービスが利用できますが、UQには家族間の無料通話サービスがない点に注意しましょう。
同様に、データシェアも非対応です。データ使用量を余らせないためには、乗り換え前にデータ使用量の平均を確認するのがおすすめです。
キャリアメールが有料になる
UQモバイルでは、乗り換え後のキャリアメール継続が有料。月額330円(税込)必要です。とはいえ、最近ではGmailやiCloudといったメールに切り替える方も増えています。乗り換えの際は、キャリアメールの使用頻度を考慮しつつ検討しましょう。
LINEの年齢認証、ID検索は一部プランのみ対応
UQモバイルは、2021年9月にサービス開始した5Gプラン「くりこしプラン+5G」のみ、LINEの年齢認証に対応しています。それ以外のプランは非対応です。
UQモバイルの「くりこしプラン+5G」以外のプランを利用する場合、QRコードや電話番号を使用するなど、他の方法で追加するほかありません。
auからUQモバイルに乗り換える際の主なデメリット
冒頭でも解説した通り「auは途中解約となり、機種代金の毎月割が消滅。 残った機種代金は割引が適用されない金額での請求となる」のが最大のデメリットです 。そのため、UQモバイルへの乗り換えはauの機種代を払い終えたタイミングがベスト。
また、アップグレードプログラム・スマホ料金関連の割引などが適用外になる点も大きなデメリットです。UQモバイルに乗り換える際は、適用外となる割引の金額も考慮しておきましょう。
ドコモからUQモバイルに乗り換える際の主なデメリット
ドコモからUQモバイルに乗り換えるときは、ドコモ光セット割をはじめとした割引が適用されなくなるのがデメリットの1つ。UQモバイルの料金と比較しつつ、どちらがお得なのかを計算するのがポイントです。
またスマホを分割払いで購入していた場合、解約と同時に残りの代金をまとめて払わなければならない点に注意。ハイエンドのスマホを購入していれば、10万円以上の支払いになることもあるため気を付けましょう。
ソフトバンクからUQモバイルに乗り換える際の主なデメリット
ソフトバンクからUQに乗り換えた際のデメリットは、PayPayポイントをお得に利用できなくなる点です。さらに、「家族割」や「おうち割」といった割引のメリットもなくなります。
UQモバイルには、ソフトバンクのようなデータ通信無制限プランもありませんので、通信量が多い人はその点にも気を付けましょう。
キャリアからUQモバイルに乗り換える際「解約違約金」は発生する?
ドコモ・ソフトバンク・auの各キャリアからの乗り換えでは、下記の通り解約違約金は発生しません。
・au:2022年3月31日をもって契約解除料を廃止
・ドコモ:2021年10月1日以降、解約違約金を廃止
・ソフトバンク:2022年2月1日以降、契約解除料を免除
UQモバイルに乗り換えるデメリットについてよくある質問
UQモバイルに乗り換えるデメリットで、よくある質問についてお答えします。
UQモバイルにはスマホの故障などの保証はある?
UQモバイルの契約中にスマホが故障した場合、UQモバイルで受付すると、メーカーで修理ができます。UQモバイルで購入して1年以内で、過失がない場合は無償修理も可能。
ただし、iPhoneの場合はUQモバイルでは対応できません。Apple Storeをはじめとした修理サービスを利用しましょう。
テザリングは可能?
UQモバイルでは、iPhoneの場合はiPhone5S以降の機種、Androidは一部を除きほぼすべての機種でテザリングが可能です。不安な場合は、UQモバイルに問い合わせてみましょう。
UQモバイルは海外でも使える?
UQモバイルは、「国際ローミング」に対応していれば海外でも使用できます。「国際ローミング」に対応しているかはUQモバイルの製品・端末ページから確認できます。
まとめ
UQモバイルにはデメリットが多くあるものの、大手キャリアが運営しているという安心感は、初めて格安SIMを利用する人にとっては嬉しいポイントです。
実際に、筆者はUQモバイルを使っているときは安心感を感じましたし、不自由なく利用できました。お昼や通勤時間帯でも通信が途切れることはなく、SNSや動画閲覧もスムーズ。乗り換え前とくらべて割引がなくなったものの、トータルしてスマホ代が節約できました。
UQモバイルは他社の格安SIMと比較して料金が高いのは事実です。しかし、デメリットはオプションで対処できるうえ、オプションを含めてもスマホ代を節約できる可能性も。UQモバイルに乗り換えを検討する人は、料金・使い勝手などを総合的に比較しながら検討しましょう。