iPhoneをマナーモードに設定しているのに音が鳴ってしまう理由と対処法

会議室や電車のなか、図書館といった静かな場所で、iPhoneをマナーモードにしていても、急に音が鳴ってしまって慌てたことはありませんか? そこで今回は、iPhoneをマナーモードにしていても音が鳴る理由と、その対処法について解説します。iPhoneのマナーモード中の音についてお困りの方は、ぜひ参考にしてください。

iPhoneをマナーモードにしても音が鳴る理由は?

通常、iPhoneをマナーモードに設定しておけば、電話の着信音やSMS・メールなどの受信通知音、カレンダーやリマインダーの音などは鳴らなくなります。

しかし、マナーモード中であってもスピーカーから音が鳴ってしまうことはありますよね。これはいったいどういうわけなのでしょうか?

●Apple「iPhone をマナーモード、着信モード、消音モードにする方法」は→こちら

iPhoneのマナーモードを有効にしたいときは、本体横にあるスイッチをオレンジ色が見える位置に動かすだけでOKだ(筆者撮影)

iPhoneでマナーモードをオンにするとホーム画面上部に「消音モード・オン」と表示され(上写真)、オフにすると「消音モード・オフ」と表示される(下写真)

iPhoneがマナーモード中でも音が鳴る理由を説明する前に、まず覚えておきたいのは、iPhoneには電話の着信やSMS・メールなどの「着信/通知」と、「音楽/動画の再生・アラーム音」の2種類の音量設定があることです。

実は、iPhoneのマナーモードで音が消せるのは、あくまでも電話の着信やSMS・メールなどの「着信/通知」の音だけ。

したがって、音楽や動画を再生したり、時計アプリでアラームなどを設定していると、マナーモード中でもiPhoneのスピーカーから音が鳴ってしまうのです。

■iPhoneのマナーモードで鳴らなくなる音

・電話の着信音
・SMSやメールの受信通知音
・アプリの通知音
・カレンダーやリマインダーの通知音
・キーボードの入力音
・ゲームの音
・スクリーンショットの音
・AirDrop音  

■iPhoneがマナーモード中でも鳴る音

・音楽・動画の再生音
・アラーム音
・カメラのシャッター音 など

ちなみに、iPhoneの設定では「着信音」と「通知音」の音量を調節することができます。

まず、iPhoneの「設定」から「サウンドと触覚」を開いたら、「着信音と通知音の音量」のスライダーで音量を調節可能です。左に動かすと音量「小」、右に動かすと「大」になりますので試してください。

なお、「ボタンで変更」のスイッチをオンにすると、この音量調整をiPhone本体の音量ボタンで調節できるようになります。

「着信/通知」の音量を調節する手順

まず、iPhoneの設定を開き(左写真)、次に「サウンドと触覚」をタップしよう(右写真)

「着信音と通知音の音量」でスライダーを動かすと、音量が調節できる(左写真)。また、「ボタンで変更」のスイッチをオンにすると、iPhone本体の音量ボタンでも音量を調節できるようになる(右写真)

iPhoneをマナーモードに設定すれば、着信音や通知音が鳴ることはありませんが、着信時にイヤホンをしていた場合にはマナーモードが有効かどうかに関わらず、イヤホンに着信音が流れるようになっています。

通常、イヤホンをしていれば自分にしか聞こえないので問題ありませんが、Bluetooth接続の外部スピーカーに接続していた場合は、外部スピーカーからiPhoneの着信音などが鳴ってしまうことがありますので、注意しましょう。

Bluetooth接続のスピーカーは、ワイヤレスイヤホンと同じように、マナーモード中でも着信音などが鳴ってしまうので注意しよう

【対処法1】時計アプリのアラーム音を消す

iPhoneの「時計」アプリのアラーム音は、マナーモードが有効であっても鳴ってしまいます。

その理由はもちろん、ユーザーがマナーモードのまま眠ってしまっても、アラームで起こすことができるようにするためです。

しかし、「時計」アプリのアラームを起床以外のリマインダー代わりなどに利用していた場合には、マナーモード中にアラームが鳴って困る場面もありますよね。

残念ながらマナーモード中に「時計」アプリのアラームを鳴らさないようにする設定はありませんが、「時計」アプリのアラーム音自体を「オフ」にしてしまえば、時間が来てもアラーム音が鳴らないようにすることは可能です。

もし、普段から目覚まし時計やリマインダー代わりにiPhoneのアラームを使っているなら、ぜひ試してみてください。

「時計アプリ」のアラームが鳴らないようにする手順

まずは、iPhoneの「時計」アプリを起動して「アラーム」画面を表示する(左写真)。次に画面左上にある「編集」をタップしよう(右写真)

アラームの編集画面が表示されるので、アラーム音が鳴らないようにしたいアラームをタップする(左写真)。続いてアラーム編集画面で「サウンド」をタップしよう(右写真)

サウンド(アラーム)一覧が表示されたら、画面を下までスクロールして「なし」をタップする(左写真)。アラーム編集画面に戻ったら画面の右上の「保存」を押そう。これでアラームの設定時間になってもアラーム音は鳴らない(右写真)

【対処法2】音楽・動画・アプリの音を最小にする

マナーモード中でも音楽や動画、アプリの音は鳴ってしまいます。図書館や病院などの静かな場所でいきなり大音量の音楽が流れたら迷惑ですよね。

しかし、iPhoneの「設定」で音楽や動画の音を鳴らさないようにすることはできませんので、この場合は、音楽や動画の再生前、あるいはアプリを起動する前に、マナーモード中のiPhone本体の音量ボタンで、音楽・動画・アプリの音量を最小にしておきましょう。

これでマナーモード中のiPhoneから、いきなり大音量で音楽が鳴ることはありません。

動画・音楽・アプリの音量を最小にする手順

iPhone本体の側面には音量ボタン(上・下)があるので、マナーモード中に、音量ボタンの「下」ボタンを押して音量を最小にする(左写真)。あるいはコントロールセンターの音量ボタンでボリュームを最小にしておこう(右写真)

【対処法3】iPhoneにイヤホンを装着する

iPhoneをマナーモードにしていない状態でも、音を鳴らさないようにしたいなら、iPhoneにイヤホンを装着してみましょう。

iPhoneにイヤホンを挿した場合、「時計」アプリのアラーム音や緊急速報などを除き、ほとんどの音がイヤホンから再生されて、iPhone本体のスピーカーからは鳴らないようになります。

そのため、絶対に音が鳴ってはいけない状況では、iPhoneをマナーモードに設定するのに加え、イヤホンを接続しておくと安心できます。

ちなみに、Bluetooth接続のワイヤレスイヤホンの場合は、知らないうちに接続が解除されている場合もありますので、確実に音が鳴らないようにしたいときは、ワイヤード(有線)イヤホンがオススメです。

最近のiPhoneにステレオミニジャックはないが、Blutooth接続のワイヤレスイヤホンよりも、ワイヤード(有線)イヤホンを接続するほうが確実だ(筆者撮影)

【対処法4】おやすみモードを設定する

iPhoneには「おやすみモード」があるのをご存じですか? これは就寝中にサイレントモード同様、着信音や通知音、警告音などが鳴らないようにするモードです。

このおやすみモードを日中にも活用すれば、マナーモードに設定していなくても、着信音や通知音が鳴ることはありませんので、ぜひ活用してみてください。

iPhoneでおやすみモードを設定する手順

iPhoneを「おやすみモード」にするには、画面下部から上へスワイプしてコントロールセンターを開き、モードを選択する(写真ではパーソナル)(左写真)。次に「おやすみモード」をタップしよう(右写真)

これでおやすみモードがオンになった。画面上部にも「月」のアイコンが表示されるようになる。このおやすみモードはマナーモードと同じような効果があるのでオススメ

なお、iPhoneのおやすみモードでは、特定の人の着信だけをオンにしたり、かなり細かく設定することが可能となっています。

まとめ

いかがでしょうか? iPhoneをマナーモードにしておけば着信音や通知音などは鳴りませんが、動画や音楽、アラームなどは鳴ってしまいます。

会議中や病院といった静かな場所で音を鳴らさないようにするには、面倒でも今回紹介したような方法で対処してみてください。

※サムネイル画像(Image:BongkarnGraphic / Shutterstock.com)

オトナライフ編集部
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