新年度を意識するこの時期、スマホの買い替えを検討する人も多いのではないだろうか。最近は、中古スマホを選択肢の一つにするのもスタンダードになりつつある。そのようななか、2023年2月の中古スマホ販売・買取数ランキングが発表され、約2年間に渡り1位を独走し続けていた「iPhone 8」が3位に後退するという大きな変化があった。今回はこのランキングについて詳しく見てみよう。
iPhone SEシリーズが1位、2位を独占
2023年3月7日、伊藤忠グループの株式会社Belongは、自社が運営する中古スマホ取引サイト「にこスマ」の2023年2月の販売数と買取数ランキングを発表した。初の1位に輝いたのは「iPhone SE (第3世代)」。ついで 「iPhone SE (第2世代)」 が2位と、iPhone SEシリーズがiPhone 8に代わりトップ2を独占した。
iPhone SE (第3世代)は、iPhone 8をベースに開発された iPhone SE (第2世代) の後継機として2022年3月に発売。内蔵プロセッサは最新の 「A15 Bionic」 を搭載し、5Gに対応するなど、今なお、人気のiPhone 8の流れを組む仕様となっている。
そのようなiPhone SE (第3世代)は、2022年10月下旬ごろに楽天モバイルショップで「実質1円」キャンペーンが開催され、早い時期から”投げ売り”の対象に。これを見たユーザーが中古市場に注目し、今回のランキングに結果として現れたのかもしれない。
販売・買取を通して唯一ランクインしたAndroidスマホは2画面スマホ
また、買取ランキングでは前回同様、iPhoneシリーズがトップ10を独占。そのなかで新たにランクインしたのが、「iPhone 12」だ。販売ランキングでもiPhone 12(64GB)が前回の45位から8位に大きくランクアップし、初のトップ10入りを果たした。
iPhoneが販売・買取ランキングをほぼ独占するなかで、唯一Androidスマホで販売ランキングに入ったのが「LG V60 ThinQ 5G」。しかも、前回の2013年1月度ランキングから順位を上げ5位となった。
LG V60 ThinQ 5Gは2020年5月に発売された、本体に画面付きのケースをつけるとデュアルスクリーンになる画期的なスマホだ。新品価格は10万円を超えるが、中古市場での平均価格は16,352円と手頃な価格で入手できる。2画面スマホを使ってみたいが、高価なモデルが多くなかなか手が出ないというユーザーには、中古市場ならではの掘り出し物というべきスマホだ。2画面ならではのマルチタスクでもサクサク動くように、スペック、電池容量ともに高めで、現在発売されているミドルクラス以上のパフォーマンスが出せるのも人気の理由だろう。
iPhoneの寿命が長くなってきているとはいえ、iPhone 8が発売したのは2017年とそろそろ5年が経つ。そろそろ、中古市場でも世代交代の流れが動き出してもおかしくはないだろう。
出典元:【にこスマ】
※サムネイル画像(Image:Framesira / Shutterstock.com)