スマホの充電タイミングは残量何%で充電すべき? – スマホ修理のプロに聞いてみた!

スマホの命と言っても過言ではないバッテリー。人によって充電するタイミングはさまざまですが、間違った方法で充電してしまうとバッテリーに負担がかかってしまうことも。劣化が進めばバッテリー残量の減りが早くなるので、できれば正しい方法で充電していきたいですよね。そこで今回は“スマホを充電する最適なタイミング”に注目していきましょう。

スマホ利用者は何%になったら充電している?

人によって充電の最適なタイミングの認識がバラバラ…

人によって充電の最適なタイミングの認識がバラバラ

第1位はダントツで「20%以下」!(「さぶろぐ」調べ)

出典元:【ahamoに乗り換え隊

そもそも多くの人はスマホのバッテリーが何%の時に充電しているのでしょうか? 株式会社レビューは以前、10代以上を対象に“スマホを充電するタイミングに関するアンケート調査”を実施しています。

回答者に“スマホの電池残量が何%になった時に充電していますか?”と尋ねたところ、「20%以下」が第1位に。「20%以下」と答えた人からは、「スマホの電源が充電切れで落ちることを防ぐためにも20%になったら充電」「面倒だからこの数値といった感覚が強く、旅行などに出るときは前日に100%にしておくことを理想としています」などの回答が寄せられていました。

ちなみに2位以降は「50%以下」「30%以下」の順でランクインしており、最も割合として少なかったのが「完全に電池がなくなってから」。回答者のコメントを見ていくと、「あまり残量が多い時に充電をすると長持ちしないと聞いたので、少なくなってからするようにしている」「完全放電してから充電したほうが電池の持ちがよいと聞いた」などがあげられています。人によって“充電する最適なタイミング”に対する認識が違うようですね。

スマホ修理のプロにスマホを充電する最適なタイミングを聞いてみた

プロの見解は“最新機種であればベストなタイミングはナシ”

スマホ修理のプロにスマホを充電する最適なタイミングを聞いてみた

スマホ修理のプロからは意外な回答が!?

アンケート調査の結果だけでなく、SNS上でも「○%で充電するべき」といったさまざまな回答が。こうなってくると、何が正しい情報なのかわからなくなりますよね。そこで充電するベストなタイミングを調査するために、スマホ修理をおこなっている「スマホステーション」の修理担当者 にプロとしての見解を聞いてみました。

――スマホのバッテリーを長持ちさせる(負荷を与えない)ためには、何%のときから充電するべきでしょうか? また、その理由も教えてください。

スマホステーション修理担当者:「現在の最新機種であれば、基本的にスマホ側の制御でバッテリーに負荷がかからないような最適な充電をおこなってくれます。『このタイミグがベスト』ということはとくにありません。

ただスマホも機械なので、“推奨動作温度”というものがあります。たとえばiPhoneの動作温度の場合、0~35度が推奨とされているため、真夏の炎天下や車内のダッシュボードなど非常に高温になる場所などでの充電は避けるべきと考えられます」

スマホ修理のプロから見た場合、充電するタイミングよりも“推奨動作温度”を守ることの方がバッテリーを長持ちさせるうえで大切なポイントのようです。

NG行為は「ながら充電」

NG行為は「ながら充電」

「ながら充電」はバッテリーが膨張する可能性がある!?

最新機種であれば「とくに充電のタイミングは気にしなくてもいい」とのことでしたが、他に多くの人が充電に関して間違った認識をしていることはあるのでしょうか? 引き続き修理のプロに質問してみました。

スマホステーション修理担当者:「間違った行動として一番多いのが『ながら充電』ですね。ゲームのプレイや動画鑑賞など何か操作をしながら充電をしている場合、本体温度が上昇してしまってバッテリーの膨張につながる恐れがあります。

膨張はバッテリートラブルの中でも、最も劣化している状態と言っても過言ではない症状です。 もし日中にバッテリーの追い充電をされる場合は『80%まで充電をしていったん充電をやめてから使用する』を繰り返した方が良いと思います。

また80%以上はOS制御によってバッテリーへの電力供給が緩やかになる仕様となっているので、無理に100%まで充電する必要もありません」

バッテリーを長持ちさせるためには、“バッテリーの膨張”につながる「ながら充電」は禁物のよう。家でくつろいでいる時や寝る前などについしてしまいがちな行為なので、思い当たる節がある人は控えるようにした方がいいでしょう。

急速充電中でも「ながら充電」はバッテリーの寿命を縮める原因に…

急速充電中でも「ながら充電」はバッテリーの寿命を縮める原因に…

急速充電中もスマホを操作しないのが無難?

プロの回答で明らかになったのは「ながら充電NG」の他に、「100%まで充電する必要はない」ということ。つい満タンまで充電しがちだったので、個人的には驚きの回答でした。ちなみに回答の最後には、充電に関するワンポイントアドバイスも送ってくれました。

スマホステーション修理担当者:「『低電力モード』や『省電力モード』にしてから充電ケーブルを差し、スマホに触らないのが最速の充電方法になります。

急速充電が可能な機種だと、1桁から80%までを約30分で充電できます。この30分を我慢できずに“ながら充電”を繰り返すと、バッテリー寿命を縮める一番の要因になってしまいます。習慣となっている人は、とくに注意が必要です」

取材協力:スマホステーション

スマホ修理のプロによって判明した“スマホを充電する最適なタイミング”。今後スマホを使用する際は、「80%まで充電したら使い始める」を徹底してみてはいかがでしょうか?

●取材に協力して頂いたのはiPhoneやスマホの修理をおこなう「スマホステーション」は→こちら

吉田祐貴
福岡県出身。編集プロダクションで修行後に独立。編プロ時代の不摂生を反省し、健康的な生活を送るための情報探しに余念がない。Twitterのくすっと笑える話題を見つけると、つい反応してしまう。スポーツはルールを勉強するところが楽しいポイントだと思っている。

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