iPad購入時に選ぶポイントのひとつとなる画面の大きさ。Appleからは同じ10.9インチで「iPad(第10世代)」と「iPad Air(第5世代)」が販売されています。
(画像引用元:「Apple 公式」より)
価格を見ると、iPad(第10世代)のWi-Fiモデルは68,800円(税込)~。iPad Air(第5世代)のWi-Fiモデルは92,800円(税込)~。24,000円の差があっても、これまでのイメージから「iPad Airを買うべきではないか」と迷う人も多いのではないでしょうか。
この記事では、iPad(第10世代)とiPad Air(第5世代)の違いや選ぶ際のポイントについて解説します。
iPad Air(第5世代)とiPad(第10世代)どちらを選ぶべき?大きな違いを比較
まずは、iPad Air(第5世代)とiPad(第10世代)の選び方について解説します。
クリエイティブ作業をしたい:iPad Air(第5世代)がおすすめ
イラストや動画編集など、クリエイティブな作業をしたい方にはiPad Air(第5世代)がおすすめ。
(画像引用元:「iPad Air公式」より)
費用を抑えつつ軽い資料作成など日常使いをしたい:iPad(第10世代)がおすすめ
資料作りやブログ執筆、動画視聴程度の日常使いなら、より安価なiPad(第10世代)がおすすめ。M1チップを搭載していない端末でも十分で、購入費用を24,000円ほど節約できます。
iPad Air(第5世代)とiPad(第10世代)を詳しく解説
iPad Air(第5世代)とiPad(第10世代)について、そのスペックを詳しく解説します。
価格とストレージ容量
先述した通り、iPad Air(第5世代)は最低価格92,800円(税込)。iPad(第10世代)は68,800円(税込)です。
デザインとカラー
見た目がほぼ同じiPad Air(第5世代)とiPad(第10世代)ですが、カラーはそれぞれ異なります。
(画像引用元:「iPad Air公式」より)
(画像引用元:「iPad公式」より)
ディスプレイと画面サイズ 、端末サイズ
結論から述べると、ディスプレイサイズは同じですが、端末のサイズはiPad(第10世代)よりもiPad Air(第5世代)の方が薄く、小さく、軽めになっています。
iPad Air(第5世代) | iPad(第10世代) | |
高さ | 247.6 mm | 248.6 mm |
幅 | 178.5 mm | 179.5 mm |
厚さ | 6.1 mm | 7 mm |
重量(Wi-Fi) | 461 g | 477 g |
重量(Wi-Fi + Cellular) | 462 g | 481 g |
なお、解像度やピクセル密度は同じ。しかし先述した通り、iPad Air(第5世代)は細かい色表現ができる広色域ディスプレイ (P3)を採用。さらに、フルラミネーションディスプレイや1.8%の反射率など、クリエイターに嬉しい機能が多くあります。
チップとパフォーマンス
iPad Air(第5世代)にはM1チップを搭載。iPad(第10世代)にはA14 Bionicチップが搭載されています。
カメラとフロントカメラ
メインのカメラ、フロントカメラともに、性能も機能も違いはありません。しかし、iPad(第10世代)のフロントカメラは「横向き」なのが特徴。
(画像引用元:「iPad公式」より)
バッテリー容量と駆動時間
直近に発売されたiPadのバッテリー容量と駆動時間の目安をご紹介します。駆動時間はWi-Fiでのインターネット利用・ビデオ再生を想定したものです。
モデル名 | 世代 | 発売年月 | バッテリー容量 | 駆動時間の目安 |
iPad | 第8世代 | 2020年9月 | 32.4 Wh | 10 時間 |
第9世代 | 2021年9月 | 32.4 Wh | 10 時間 | |
第10世代 | 2022年10月 | 28.6 Wh | 10 時間 | |
iPad Air | 第4世代 | 2020年10月 | 28.6 Wh | 10 時間 |
第5世代 | 2022年3月 | 28.6 Wh | 10 時間 |
iPad Air(第5世代)・iPad(第10世代)ともにバッテリー容量は28.6 Wh、駆動時間の目安は10時間となっています。
Apple Pencilには大きな違いがある
iPad Air(第5世代)とiPad(第10世代)のApple Pencilには大きな違いがあります。
(画像引用元:「Apple Pencil公式」より)
モデル | iPad Air(第5世代) | iPad(第10世代) | iPad(第9世代) |
対応Pencil | 第2世代 | 第1世代 | 第1世代 |
充電方法 | 磁気コネクタ(ワイヤレス) | USB-C – Apple Pencilアダプタ | Lightningコネクタ |
iPad Air(第5世代)はApple Pencil第2世代に対応していますが、iPad(第10世代)はApple Pencil第1世代です。
iPad Air(第5世代): 第2世代のApple Pencilに対応
iPad Air(第5世代)に対応しているApple Pencil(第2世代)は、使い勝手が改善され、高速なレスポンスを実現。さらに、磁気コネクタでの装着によって紛失を防止でき、取り出しやすくなっています。
側面のセンサーにより、タップジェスチャーを使ってツールの切り替えや消しゴム機能との切り替え、カラーパレットの表示などが簡単にできます。充電方法も改善され、磁気コネクタを使ったワイヤレスでの充電が可能になりました。
しかしもっとも重要なポイントは、より高速で自然な描画体験が可能な点。第2世代のApple Pencilは、従来のApple Pencilよりもレスポンスが高速で、描画や書き込みの反応がより自然で滑らかなものになりました。
iPad (第10世代): 第1世代のApple Pencilに対応
iPad(第10世代)に対応しているのは、Apple Pencil(第1世代)です。ただしiPad(第10世代)はUSB-Cポートが採用されている一方、Apple Pencilに採用されているのはLightningコネクタ。充電・接続の際にはUSB-C – Apple Pencilアダプタを使用する必要があり、ユーザーからは不評の声を集めています。
対応しているキーボードアクセサリも異なる
iPad Air(第5世代)とiPad(第10世代)では、対応している純正キーボードも異なります。
iPad Air(第5世代):Magic Keyboardに対応
iPad Air(第5世代)で使える純正キーボードは、「Magic Keyboard」です。
(画像引用元:「Magic Keyboard公式」より)
iPad(第10世代):Magic Keyboard Folioに対応
iPad(第10世代)で使える純正キーボードは「Magic Keyboard Folio」です。
(画像引用元:「Magic Keyboard Folio公式」より)
iPad AirとiPadのまとめ:どちらがおすすめか?
本記事では、iPad(第10世代)とiPad Air(第5世代)の違いについてご紹介しました。
価格には24,000円ほどの差があるため、普段使いで簡単な資料作成や動画視聴のために使うなら、iPad(第10世代)で十分。一方、イラストや動画の編集などクリエイティブな作業を想定しているなら、高機能なM1チップを搭載したiPad Air(第5世代)がおすすめ。iPad Air(第5世代)なら、より自然で滑らかな描画が可能なApple Pencil第2世代にも対応しています。
具体的な利用シーンをイメージしたうえで、最適なモデルのiPadを選びましょう。