スマートフォンの誤った使い方による事故が増えているようだ。ユーザーに正しい取り扱いを促そうと、大手携帯キャリア4社が「やってはいけないスマホの取り扱い方」について記事を出した。中には、火事などの大きな事故につながることもある。これを機に各社が呼びかける注意を確認しておこう。
高温時は100℃以上になることも…火災の危険も
安全啓発活動として「やってはいけないスマートフォンの取り扱い方」を紹介しているのは、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルの4社だ。
まず、NTTドコモは、近年インターネット上で安い非純正電池が流通していることから、劣化した電池を交換しようと自力でスマホの分解をするユーザーが多い背景を説明。その上で、「正規の修理でない場合、製品保証がなくなる」「部品に傷がつくなどして正常に動作しなくなり、安全性が保証できなくなる」など、場合によっては火災につながることなどを指摘した。
さらに、充電端子を液体やほこりなどで汚れた状態で使うことは避けてほしいとしている。起こりうる危険としては「充電端子間でショートする可能性があり、端子部が高温になったり、最悪の場合に発火する」としている。実験によると、充電コネクタが100℃近い高温になり、知らずに充電ケーブルを外そうとすればやけどをすることがあるという。
また、充電ケーブルに関しては、絡まった状態で使ったり引っ張ったりすることで劣化してしまう。断線や変形が起これば、そちらも充電不良や高温状態につながるため注意しよう。
電子レンジでの乾燥は、数秒でも絶対NG!
KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルの注意喚起も、おおむねNTTドコモの内容と同じである。このほか、KDDIでは「電子レンジでスマホを乾かすのは大丈夫?」という疑問に対して専門家の立ち会いのもと実験も行っている。すると、内蔵リチウムイオン電池を抜いたスマホをたった数秒加熱するだけで、火花が出て部屋中に異臭が。外観だけではわからないが、電子レンジのマイクロ波が内部の金属に反応して焼け焦げていたのだ。
楽天モバイルでは「事故を起こさないために」というケース別の対処法も記載している。異物や液体が付着した際に、どのように拭き取ったり掃除したりするのが適切か、また、どのような場合に修理に出すほうがいいか気になる人はチェックしてみよう。決して安価ではないスマホ、できれば長く使いたいものだ。
引用元:【NTTドコモ dアプリ&レビュー】
引用元:【au】
引用元:【ソフトバンクニュース】
引用元:【楽天モバイル】