iPhoneのバッテリーを長持ちさせようとして、使わないアプリをこまめに終了させている人はいないだろうか。実はこれは逆効果なのだ。バッテリーを長持ちさせないだけでなく、バッテリーを余計に減らしてしまう行為なので注意したい。
アプリを終了させるとバッテリーが余計に減る
(Image:Denys Prykhodov / Shutterstock.com)
ノートパソコンでバッテリーを長持ちさせようとして、その都度アプリを終了させるという人は多いだろう。これと同じような感覚でiPhoneでもアプリを閉じていると、バッテリーの消費が大きくなってしまうことはご存じだろうか。
iPhoneの場合、使っていないアプリは自動的にスタンバイモードになるので、バッテリーは消費していない。もし終了させてしまうと、そのアプリを再度立ち上げるときにバッテリーを消費してしまうので、結果的にバッテリーの減りが速くなってしまうというわけだ。iPhoneでアプリを終了させるは、「反応しなくなった場合」の強制終了のみと覚えておこう。
Appleの公式サイトでも、アプリの終了は「アプリが反応しなくなった場合に限り、強制終了させてください」とある。つまり、バッテリーを長持ちさせるなら、アプリは無理に終了させないほうがよい
バックグラウンド処理しているアプリをチェックする
とはいえ、バッテリーの減りが速いと感じることもあるだろう。このようなときは、「バックグラウンド処理」をしているアプリをチェックしておこう。
「バックグラウンド処理」とは、使っていないときでもアプリが動作している状態のことを指す。iOSの場合、すべてのアプリがバックグラウンド処理が可能なわけではない。しかし、音楽再生や位置情報を扱うアプリや、データをインターネット経由で取得するアプリの多くは、バックグラウンドで動作する。
バックグランド処理がされているかどうかは、設定アプリの「バッテリー」でチェックできる。普段あまり使っていないが、極端にバックグラウンド処理が多いアプリは、オフにしてバックグラウンド処理を禁止させることも可能だ。ただし、禁止するとアプリ本来の性能が得られなくなる可能性がある。バックグラウンド処理を禁止させるときは、あまり使わないアプリに限ったほうがいいだろう。
設定アプリで「バッテリー」を開く。24時間以内のバッテリー使用状況を確認できる
1日単位のバッテリー使用状況を確認したい場合は、「10日以内」をタップし、確認したい曜日をタップする。その日に使用したアプリのバッテリー使用状況が下部に表示される
表示されている任意のアプリをタップすると、通常の処理(前面処理)とバックグラウンド処理(背面処理)の時間を確認できる。
バックグラウンド処理を禁止させたいときは、設定アプリで「一般」→「Appのバックグラウンド更新」を開き、禁止させたいアプリのスイッチをオフにする
iPhoneのバッテリーの減りはどうしても気になるもの。しかし、パソコンと同じ感覚でアプリを終了させるのは厳禁だ。バッテリーの減りが速いと思ったら、まずはバックグラウンド処理をしているアプリを確認したほうがいいだろう。