大手通信キャリアの通信を用いて、比較的安い価格でデータ通信が可能な格安SIM。プランや地域によってはつながりにくいという話もよく聞くが、それでもそのコスパの高さから格安SIMを利用する人は多い。しかし、どの格安SIMがいいのか悩む人もいるだろう。今回は格安SIMの利用者への満足度調査の結果を紹介。スマホプランの変更を検討している人は、ぜひ参考にしてもらいたい。
格安SIM総合満足度、第1位は「ahamo」
株式会社TeNは格安SIMに対する満足度調査を実施。乗り換え先の格安SIMの通信速度とデータ容量や料金についての満足度を、896名のアンケート対象者に5段階で回答してもらった。
以下は総合満足度のトップ3を表にしたものである。
順位 | 1位 | 2位 | 3位 |
会社名 | ahamo | LINEMO | IIJmio |
総合評価 | 4.15 | 4.08 | 4.00 |
料金評価 | 4.17 | 4.05 | 4.00 |
速度評価 | 4.14 | 4.12 | 4.00 |
最も総合評価が高いのは「ahamo」。NTTドコモが提供する料金プランで、大手キャリアの信頼感と使用可能な通信量に対する料金設定の安さなどから人気を誇っているようだ。速度評価も一番高く、通信のつながりやすさも評価されているポイントのようだ。
第2位は「LINEMO」。ソフトバンクの料金ブランドの一つで、LINEアプリの利用に通信量がかからないというメリットがある。PayPayとも連携しており、キャンペーンが充実している点も高い満足度につながっている様子。総合、料金、速度のいずれの評価においてもトップ3に入っており、安定した評価を得ている。
総合第3位にランクインしている「IIJmio」は、大手キャリアの回線を借りずに自らSIMを発行しているブランド。4GBのギガプランなら毎月990円で利用できるという、コスパのよさが人気の秘訣だ。自宅にWi-Fi環境が整っており、それほどデータ通信を使わないのであればオススメのプランだ。
利用率では、楽天モバイルがトップに
上記では総合満足度を紹介したが、必ずしも満足度と利用率が比例するわけではない。たとえば、本アンケートで最も利用率が高い格安SIMは189件で「楽天モバイル」だった。毎月2,980円(税抜)かつ、使わなければ安くなるというコスパのよさが最大の強みで、一時期ほどの勢いはなくなったものの、いまだに利用者は多いようだ。
第2位と第3位にランクインしたのが「ワイモバイル」と「UQモバイル」。それぞれソフトバンクとauのサブブランドで、単純な月額料金ではUQモバイルの方が安いが、2人以上で契約し家族割などを適用できるのであればワイモバイルの方がお得になるようだ。
総合満足度トップのahamoは第4位で、5位以下には「povo」などが続いているが、トップ3の利用率は異様なまでに高く、その3つだけで全体の6割ほどを占めている。ネットがつながりにくさに不満はあっても料金が安いから使っている、というような人も多いので、バランスの良さよりも料金や特定のサービスなど、何かに特化している方が利用率は高くなるのかもしれない。
どの格安SIMもそれぞれ個性があり、料金やデータ通信の早さだけでなく、利用可能な通信キャリアや提携しているサービスなど判断基準は人それぞれだろう。格安SIMに乗り換える際は、どの要素に重きを置くかを考えて検討するのが良いだろう。
出典元:【in net】
※サムネイル画像は(Image:「photoAC」より)