厚さ数ミリのペラペラなデザイン、目の前に映し出されたスクリーンビジョンを指や手を動かし操作できるなど、SFの世界では絵空事のようなコミュニケーションツールが登場する。遠い未来には形になるにしても、実現には相当な年月が必要になりそうなアイデアだ。ただ、その実現に向けて着実に歩みを進めていることがわかるトピックが世界を駆け巡っている。スマホ界のトップランナー・サムスン電子ではいま、「三つ折りスマホ」の開発が進められているという。斬新な機種を生み出してきただけに、開発機で終わらない可能性は十分にある。
二つ折りから三つ折りに進化?持ち歩きがより快適になるとの見方も
自分自身が作り上げた偉業を更新するのは、やはり自分自身ということだろうか。折りたたみスマホといえば、サムスン電子が2022年9月に発売した「Galaxy Z Fold4」と「Galaxy Z Flip4」である。それぞれ折りたたみ方が異なり、「Galaxy Z Flip4」いわゆるガラケーのように半分ほどのサイズに折りたためる。展開時には正方形状の「Galaxy Z Fold4」はPC並みのハイスペックでありながら収納面にもこだわりがあり、「スマホを折りたたむ」というワンアクションを実現するだけでも革新的だが、そのうえタイプの異なる2種類を開発するあたりに、サムスン電子のフロンティアスピリットを感じる。
二つ折りの余韻に浸る時間もなく、さらに上の「三つ折り」に挑戦しているとされるサムスン電子。この話題の発端は、2022に開催された家電やデジタル技術の見本市・CES 2022までさかのぼる。サムスンディスプレイのブースで三つ折りスマホのデモ機を展示していたのだ。同社は三つ折りのメリットとして、設計上従来の折りたたみスマホより落下時や外部からの衝撃への耐久性が高くなるという。また、折る回数が増えれば閉じた状態時のサイズはよりコンパクトになりそうだ。
三つ折りスマホは年内発売?年末商戦の目玉になるか
見本市の展示段階から、商品化がささやかれるまでになったGalaxyシリーズの三つ折りスマホ。未来の技術が現代の技術になる日は近いようで、デジタル機器情報を取り扱う海外メディアのなかには、2023年中に発売されるとの情報もある。2023年後半にはiPhone 15シリーズが発売されるとの情報も出回っており、年末商戦でサムスン電子とAppleという二大巨頭の新作スマホが激突する可能性がある。世界シェアではサムスン電子に優位性があるため、話題性としては「Galaxyの三つ折りスマホ」が上の可能性もある。いまのところ憶測の域を出ない話題ではあるが、スマホユーザーとしては今後の動向に注目したいところだ。
引用元:【SAMSUNG DISPLAY】
引用元:【Gizchina】
参照元:【cnet】
※サムネイル画像は(Image:「SAMSUNG DISPLAY」公式サイトより引用)