スマートフォンは現代社会に必要不可欠なツールであり、日常でごく当たり前に使っている。だからこそ、ネットワークトラブルで使えなくなると社会の一大事に。金融手続き、チケット発行、仕事のやりとりなど、生活のなかには一分一秒を争う出来事があるだけに、スマホユーザーにとってキャリアごとのネットワーク環境は気になるところだ。今回、スマホキャリアのモバイルネットワークに関する調査結果が発表された。ビデオ、ゲーム、音声アプリ、ダウンロードなどの各項目で優れた評価のキャリアとは、そして安定性のある一貫した品質を誇るのはどのキャリアだろうか。
第1位に輝いたのは、ソフトバンクで87.4%のスコアを記録
4月26日、大手プロバイダーのOpensignalが最新の「日本のモバイル・ネットワーク・エクスペリエンス分析レポート」を発表した。同社はアメリカ、カナダ、イギリスに本社を置く世界的プロバイダーで、手掛ける公開レポートはネットワーク・エクスペリエンスをベンチマークするうえでの世界的基準として認められている。今回のレポートは、ネットワーク業界の権威が分析したものであり、このうえない説得力がある。
調査項目は4つに大別され、全体エクスペリエンス、5Gエクスペリエンス、カバレッジ、一貫性、とあるなかで、注目されているのが一貫性だ。同調査で語られる“一貫した品質”とは、HDビデオ視聴やグループビデオ会話通話、ゲームプレイをするユーザーが満足する、ダウンロード速度やアップロード速度、サーバー初期応答時間などの各種性能を指す。
いわゆる、ユーザーを満足させるパフォーマンスを発揮しているかの目安になる。スマホにおける重要事項をふまえた本項目「一貫した素晴らしい品質」で第1位に輝いたのは、ソフトバンクで87.4%のスコアを記録した。前回レポートではNTTドコモがトップだったが、今回ソフトバンクが首位を奪還したかたちだ。
第4勢力・楽天モバイルはアップロード分野でトップに!
「一貫した素晴らしい品質」をはじめ、「ゲーム・エクスペリエンス」「5Gビデオ・エクスペリエンス」など、ソフトバンクが各所で強みを証明する結果になった。NTTドコモやauを加えたビッグ3がしのぎを削るなか、新規参入組の楽天モバイルは「アップロード・スピード・エクスペリエンス」と「5Gアップロード・スピード」で第1位を獲得している。「ネットワーク拠点が豊富な大手どころが優位」という単純な構図ではないところが非常に興味深い。
5Gの利用環境が普及し続ける業界だからこそ、本調査結果のような最新情報はユーザーにとって有益に違いない。日々のスマホライフを左右するネットワーク環境なだけに、今後のランキングの動向に注目したい。
出典元:【Opensignal/PR TIMES】