【iPad】「充電していません」と表示されて充電できない主な原因はなに?

iPadを充電しようとしたとき、稀に「充電していません」と表示されることがある。今までは充電できていたのに、突然表示されると「故障?」と疑ってしまうだろう。しかし、これが表示される原因のほとんどが電力不足によるものだ。

純正の電源アダプターを使っているか確認する

(Image:Shutterstock.com)

 iPadを充電しようとしたとき、バッテリー表示の部分に「充電していません」と表示されるケースがある。この症状のほとんどが電力不足が原因だ。
 iPadは大容量のバッテリーを搭載しているため、充電にはiPhoneより大きな電力が必要になる。そのため、電力が不足しているとこのような表示がされることがある。ただし、今まで充電できていても、何らかの拍子で表示されることがあるので厄介な症状だ。
 突然この現象が起きたら、まずは使っている電源アダプターをチェックしよう。
 たとえば、iPhoneの充電アダプターを使っているケース。iPhone付属の電源アダプターは5Wの出力だが、iPadの電源アダプターは10?12Wの出力だ。そのため、iPhoneの充電アダプターでiPadを充電すると、この現象が起きる可能性がある。現象が起きなくても、充電に時間がかかってしまう。逆に、iPadの電源アダプターでiPhoneを充電しても問題ないので、iPadの充電アダプターに変更しておいたほうがいいだろう。
 また、パソコンやUSBハブから充電している場合も同様だ。これらを使っているときは、純正の電源アダプターに変更して症状が改善するか試してみよう。

左がiPhoneの電源アダプター、右がiPadの電源アダプター。iPhoneの電力は5Wに対して、iPadの電源アダプターは10~12W。そのため、iPhoneの電源アダプターでiPadを充電しようとすると、電力不足で充電できない恐れがある

充電ケーブルが2.4Aに対応しているか確認する

 充電ケーブルには1A対応のものと2.4A対応のものがある。これは電気を流せる量の違いだ。充電ケーブルは100円ショップなどでも販売されるなど、安価な製品も多く出回っているが、その中には1Aまでしか電気を流せないものが少なくない。1A対応ケーブルの場合、十分に電気を流せないため、「充電していません」が発生することがある。
 iPadに対応した充電ケーブルは「MFI認証」を取得している。これは、Apple製品に最適化された商品にAppleが認定するものだ。もしケーブルを買い替えるときは、この認証マークが付いているか確認しておこう。

MFI認証を取得した製品には、上のマークが付いている。「iPad」の表記があれば、iPadでも問題なく使えるという証だ。ケーブルを選ぶときは、このマークの有無をチェックしよう

端子の汚れを確認してiPadを再起動する

 電源アダプターとケーブルを確認しても問題ない場合は、iPadの端子にホコリやゴミが詰まっていないかをチェックする。端子は普段からむき出しになっているので、案外ホコリやゴミが溜まりやすい。エアーダスターや綿棒などで掃除をしてみて、症状が改善するかを確認してみよう。
 それでも症状が改善しないときは、iPadを再起動して症状が改善するかをチェックしてみよう。

端子が汚れていないかを確認。汚れているようであれば、エアーダスターなどをつかって掃除し、充電ケーブルを再接続してみよう

Face ID搭載のiPadの場合、上部のボタンと音量調節ボタンのどちらかを長押しする。ホームボタン搭載のiPadの場合、上部のボタンを長押しする。電源オフのスライダーが表示されたら、スライダーをドラッグして電源をオフにする。電源がオフになったら、上部のボタンをAppleのロゴが出るまで長押しする

iPadが充電できない場合の原因は、電力不足がほとんどだ。今回紹介した対処法を試しても症状が改善しない場合は、iPadの故障の恐れもある。この場合は、Appleのサポートに問合せして、症状を相談したほうがいいだろう。

文=岩渕茂/フリーライター

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