5月10日、Appleが毎年恒例のApple Watch用のプライドエディションバンドを発表した。毎年6月のプライド月間を迎えるにあたって用意されたものだ。LGBTQ+コミュニティの強さと美しさからインスピレーションを得たデザインとなっている。2つと同じレイアウトのものはなく、LGBTQ+コミュニティのすべてのメンバーの個性をあらわしているそうだ。他に、プライドセレブレーション文字盤とiOS壁紙も提供される。
今年もApple Watch用「プライドエディションバンド」を発表 カラフルな文字盤とiOS壁紙も
今年も恒例のApple Watch用の「プライドエディションバンド」が、5月10日に発表された。これは、6月のプライド月間を迎えるにあたって用意されたもの。プライド月間は、LGBTQ+の権利や文化に目を向け、その啓発を促す期間で各国各地でパレードが行われたりする。LGBTQ+コミュニティの強さと美しさからインスピレーションを得たデザインとなっており、プライドフラッグのレインボーカラーの他に、5色使われている。
ブラックとブラウンは、HIV/エイズによって他界した人や病を抱えて生きている人、黒人とラテン系のコミュニティを象徴しており、ライトブルー、ピンク、ホワイトはトランスジェンダーとノンバイナリーの人をそれぞれ象徴しており、非常にカラフルな仕上がりになっている。
同じデザインは2つとしてなく、LGBTQ+コミュニティのすべてのメンバーの個性をあらわす
今年のバンドは白色を基調としており、レインボーカラーと上記の5色が相まって非常に色彩豊かなバンドになっている。加えて、レインボーカラーの幾何学的図形を組み込み、バンド形状に圧縮形成することでレイアウトにわずかな違いが生まれ、同じものは2つとしてないというデザインになっているそうだ。これは、LGBTQ+コミュニティのすべてのメンバーの個性をあらわしているという。バンドは41mmと45mmの両対応で、Apple Watch Series 3以降で利用でき、価格は税込み6,800円だ。
日本ではなかなか進まないLGBTQなどの性的少数者の理解増進法案。超党派でまとめたこの法案は、自民党の保守派の反対で提出のめどすらたっていないのが現状だ。このような状態の日本は、5月19日開幕のG7の広島サミットの議長国であり、国際社会の現実を見るとその風当たりは強い。国際人権理事会は、日本に対して同性婚の法整備を勧告している。日本を除くG7各国は、同性婚やパートナーシップ制など同性カップルの権利を保障する法制度があるし、そもそもG7はジェンダー平等推進の議論を主導してきた歴史がある。
日本は我慢強い国民性なのか、自分の個を大切にするより周りが大事という価値観からなのか、「人権」に疎い。幸せに生きる、自分の権利を主張するといった考えを思いつきにくい。「人権」を勝ち取ってきた歴史を持つフランスは、先日年金受給年齢引き上げに反対してゴミの回収を拒否するデモを行い町中にゴミがあふれていたが、あそこまでいかなくても「幸せに生きるための権利」にさらに貪欲になってもいいように思う。
引用元:【Apple】
※サムネイル画像は(Image:「Apple」公式サイトより引用)