スマホ機種変更いまだに「店頭が60%強」お得なオンラインを選ばぬ理由【iPhone大陸調べ】

スマートフォンの購入や機種変更を行う方法として、携帯キャリアが運営するオンラインショップがある。キャリア店舗を訪問することなく手続きができる利便性や、オンラインショップ限定のキャンペーンや割引が特徴となり、その存在は着実に広まっている。ただ、その利用実態は芳しいとは言えない状況のようだ。コロナ禍という外出自粛・混雑回避傾向という追い風もあり、オンライン手続きは、一気に浸透しても不思議ではないが、実店舗に訪れるユーザーが多いというのが現状だ。最新のスマホ機種変更に関する調査結果をもとに、その詳細を紹介する。

スマホ機種変更の主流は店頭。オンラインは少数派という結果に

アナログな店頭手続きを好むユーザーは多いようだ(「iPhone大陸」調べ)

IoTに特化した格安SIMの提供、IoTの相談サービスの展開、スマホ関連WEBメディアの運営などを行うIoTコンサルティングは、スマホの機種変更に関する調査結果を発表した。オンラインの機種変更の現状調査を目的のひとつとする本調査は、10代~60代以上の男女606人に対して実施された。

「機種変更の実施場所」の設問では、オンラインが36.3%(220人)、店頭が63.7%(386人)とアナログ手続きが多数派という結果となった。同調査が実施されたのは2023年4月上旬であり、新型コロナウイルスが5類に移行される前である。コロナの緊迫感が継続する時期にもかかわらず、オンラインが40%弱にとどまっている結果は、コロナ禍を経ても、非対面手法はユーザーになかなか受け入れられていない事実を物語っている。

ドコモやau、ソフトバンクといった大手キャリアは店頭が大半を占めている(「iPhone大陸」調べ)

キャリア別では、ドコモやau、ソフトバンクといった大手キャリアは店頭が大半を占めており、新進キャリアの楽天モバイル、ahamoやpovoなどの大手キャリア内の格安SIM、OCNモバイルやmineoなどのCMでも目にする有名格安SIMなどはオンラインの比率が高い。つまりは、大手キャリア=店頭、その他キャリア=オンラインと手法が二分化されている状況となる。

Ahamoやpovoは若年層へのアプローチが目立つことから、ユーザー年齢層の違いもオンラインへの対応度合いに影響を与えている可能性がある。

オンラインは事務手数料が無料のキャリアも! お得感がオンライン普及のカギ?

3,000円前後の出費を抑えられるのはうれしいことだ(「iPhone大陸」調べ)

移動時間や手間を削減できるメリットがありながら普及が鈍化するオンライン。しかし、メリットは経済面にもあることをご存じだろうか。ドコモとソフトバンクは機種変更時の事務手数料が、店頭では3,000円前後かかるが、オンラインショップでは無料となる。同調査では「店頭よりもオンラインで機種変更するメリットがあれば(オンラインでの機種変更を)検討したい」という声が多く、現代社会で切実な悩みとなるお財布にやさしいメリットを訴求できれば、オンラインが多数派に躍り出る可能性は十分にある。

今回の調査結果をもとに、キャリア各社はどのようなオンライン関連施策を検討し実施するのか、注目したい。

出典元:【iPhone大陸

※サムネイル画像(Image:boyudon / Shutterstock.com)

オトナライフ編集部
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