とめどない物価高騰に従って、以前よりも注目を集めている中古スマホ市場。なかでもiPhone人気の熱は冷めるどころか、さらに需要を拡大しているようだ。今回は、直近の中古iPhone端末の人気ランキングを紹介しよう。
不動の人気を誇っていたiPhone 8は2カ月連続で第2位に
株式会社ニューズドテックは、インターネット通販「みんなのすまほ」で集計された2023年4月における中古iPhone販売数ランキングを発表した。
第1位に輝いたのは「iPhone SE(第二世代)64GB」だ。前月に引き続きトップの座を維持しており、長年中古端末の首位に君臨し続けていた「iPhone 8」を完全に抑えている様子。平均価格が3万円を切り、安定した需要を獲得しているようだ。「iPhone SE(第三世代)」も圏外からトップ10にランクインしており、現在は中古iPhone市場では、iPhone SEに追い風が吹いているようだ。
第2位は「iPhone 8 64GB」。こちらはiPhone SE(第二世代)の勢いに押されているものの、およそ2万円という安さである程度のスペックの端末を使えることから、相変わらず高い人気を誇っている。ただし、2017年発売と誕生から約6年が経過し各種サポートが終了してしまっていることや、次世代のiOSである「iOS17」ではiPhone 8は非対応になるとのうわさもあることから、iPhone 8のニーズは少しずつ下がっていくかもしれない。
中古iPhoneが人気により、価格が高騰?
(画像は「Amazon」公式サイトより引用)
「iPhone 7」や「iPhone XR」も低価格で購入できるiPhoneシリーズということで、前月同様に上位にランクイン。とくに、iPhone 7についてはおよそ1万円で購入できてしまうため、「スペックは最低限でよいからとにかく安いiPhoneを使いたい」という人のニーズにハマっているようだ。
iPhone全体で見ると、取引量は前年の4月と比べて1.25倍にも伸びている。しかし、それに比例するかのように客単価も増加しているようで、実際にiPhone SE(第三世代)や上位にランクインした機種の別モデルなども前月よりも価格が高騰している。中古iPhoneの需要が大きく高まっており、供給量が追い付いていないようだ。新型iPhoneが発売されるタイミングで、買い替えのために自分の端末を手放す人が増えるため、iPhone 15が発売されると予想されている9月頃までは、供給不足による中古端末の価格高騰は止まない可能性もあるだろう。
中古iPhoneは今後も、新型iPhoneが発売されるまで価格が少しずつ上がる可能性があるため、購入を検討している人は早いうちに買い替えるか、9月頃まで待つのが良いかもしれない。
出典元:【株式会社ニューズドテック/PR TIMES】
※サムネイル画像(Image:NYC Russ / Shutterstock.com)