5月16日、伊藤忠グループのBelongは中古スマートフォンECサイト「にこスマ」の2023年4月の中古スマホランキングを発表した。別れの時期である3月の次に訪れる4月といえば、はじまりの時期。愛用していたスマホをにこスマに買い取ってもらう人、または、お目当ての中古スマホをにこスマで購入する人など、4月は中古スマホ市場がとくに盛り上がる時期にも思える。はたして、どのようなスマホが販売・買取シーンで人気を集めていたのだろうか。
iPhone 8が首位返り咲き! iPhone 7が続き2010年代組でワンツーフィニッシュ
2023年4月の販売数ランキングは、トップ10にiPhoneシリーズが9機種ランクインし、iPhone人気の健在ぶりを示すかたちとなった。iPhoneシリーズのなかでも突出した人気を集めたのは、2017年発売のiPhone 8(64GB)だ。6年前の機種にはなるが、iPhone Xと同様にA11 Bionicチップが搭載されており、処理速度は過去機種より飛躍的に向上。Apple Pay(iD・QUICPay・Suicaなど)に対応しており、現代のキャッシュレス環境にも適応する仕様も人気を後押ししていると考えられる。これらのスペックで平均販売価格が2万円を切るとあれば、お手頃感も相まって首位獲得もうなずける。
2位にランクインしたのは、2016年発売のiPhone 7(32GB)。前回4位から2ランクアップと人気上昇中の機種だ。32GBと容量が限られているが、iPhoneシリーズ躯体では中間ともいえるちょうどいいサイズ感、iPhoneシリーズ初の防水・防塵性能、ApplePay対応と、ストレスなくデイリーユースするうえでのスペックは備えている。無駄のないシンプルなデザインや、どこか懐かしい白の質感も、2023年になると新鮮なものとして受け入れられている可能性がある。
トップ10で目立った傾向としては、iPhone SEシリーズが4機種ランクインしていることだ。第1世代のiPhone SE(16GB)が10位、iPhone SE(第2世代)が3位と6位、iPhone SE(第3世代)が4位と3世代がそろい踏みする結果から、普遍的な魅力があることがうかがえる。
iPhone SE(第2世代)が買取シーンの中心に! 使用期間3年が機種変更の目安?
2023年4月の買取ランキングでは、iPhone SE(第2世代)(64GB)が取引台数を大きく伸ばし1位となった。同機種の128GBが5位にランクインしており、iPhone SEシリーズが上位に複数入るのは、2023年1月のランキングでは見られないことだ。そのほかに、トップ10入りした機種は2020年前後に発売された機種が目立ち、発売から3年ほど経過したものが買取に出される傾向にあるようだ。
“3年”というおおまかな買取までの流れがあるということは、お目当ての機種を中古で買える時期が予測できることを意味する。お手頃な中古スマホをターゲットにするユーザーであれば、知っておいて損はない情報のはずだ。
出典元:【にこスマ】
※サムネイル画像は(Image:「Apple」公式サイトより引用)