これまで身分を証明する書類である「本人確認書類」として「健康保険証」を提示していた人はご注意いただきたい。ドコモ、au、UQモバイルなど大手通信各社は本人確認書類から続々と取扱い終了を発表。ついに、ソフトバンクまでもが健康保険証を本人確認書類から除外する運びとなった。
6月13日がリミット!ソフトバンク、健康保険証などが本人確認書類としての取り扱い終了へ
ソフトバンクは5月31日、携帯電話などの新規契約締結時にユーザーから提示を求める本人確認書類について、健康保険証をはじめとした24点の取り扱いを終了することを発表した。取り扱い終了日は6月13日となり、ユーザーは契約手続き時に提出するおなじみの書類を見直すことが必要だ。
今回取り扱いが終了する書類は、健康保険証(健康保険被保険者証)や国民健康保険被保険者証、後期高齢者医療被保険者証、学生用被保険者証(国民健康保険)などで、多くの国民が通信会社はもとよりレンタルサービスや特定店舗の会員登録でも用いられる書類が並ぶ。運転免許証を取得していない、パスポートを常時持ち歩いていないユーザーからすれば、「ご本人だと確認できる書類のご提示をお願いします」の言葉に対して反射的に保険証類を提出してきたことだろう。これが終わりを告げるとなれば、地味ながらも大きな変化が日々の生活に訪れることになる。
マイナンバーカードが主流になる時代へ、来年には運転免許証も集約
本人確認書類から健康保険証を除く動きはすでに起きており、KDDIとドコモは5月中旬をもって取り扱いを終了していた。ソフトバンクはそれらに次ぐ決断であり、大手通信キャリアは足並みをそろえることとなった。
その背景にあるのはマイナンバーカードの存在だろう。政府は2024年秋に健康保険証を廃止、マイナンバーカードに統合するとしており、運転免許証も2024年度末までにマイナンバーカードに集約される方向だ。6月13日以降、ソフトバンクの本人確認書類は運転免許証、日本国パスポート、そしてマイナンバーカードなどがあるが、近い将来マイナンバーカード一択になる可能性もあるのではないか。
2026年中にはセキュリティ面を強化した新マイナンバーカードが導入するとのニュースもあり、国民の主幹ツールとしてマイナンバーカードを浸透させようとする、政府の意気込みが伝わってくる。来たる新たな社会を見据えて、それぞれがマイナンバーカードの位置付けを見直す必要がありそうだ。
引用元:【ソフトバンク:健康保険証などの書類の本人確認書類としてのお取り扱い終了について】
引用元:【ソフトバンク:本人確認書類】
参照元:【NHK】
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