【2024】iPhone Xはいつまで使える?Apple公式サポート終了後も使い続けて大丈夫?

iPhone Xは第11世代のiPhoneとして、2017年11月3日に販売が開始されたiPhoneです。

iPhone Xは2024年ですでに発売から6年が経過していますが、いつまで使えるのでしょうか

【iOS】iPhone Xはいつまで使える?

iPhone Xはいつまで使えるのか、iOSのアップデートの可否やAppleの修理受付期間といった観点から詳しく解説します。一つひとつ見ていきましょう。

iPhone XはiOS 17にアップデート不可

2024年3月現在、最新のiOSバージョンは2023年9月19日から提供が始まったiOS 17。そして、iPhone XはiOS 17からアップデート対象外となりました。iOSをアップデートできなくなっても、アップデート対象外になったその日から急に使いづらくなったり不具合が出たりすることはほぼありません。

とはいえ「Appleが提供する最新機能が使えない」「セキュリティアップデートもされないため端末利用の危険性が増す」といったデメリットがあります。

つまり基本的にはiOS 17にアップデートできないiPhone Xは「積極的に利用すべき端末」とまでは言えないでしょう。

【2024時点】iOS 17にアップデートできるiPhoneの一覧

iOS 17にアップデートできるiPhoneのモデル一覧は、以下の表の通りです。

シリーズ モデル 発売日
iPhone SE iPhone SE (第2世代) 2020年4月24日
iPhone SE (第3世代) 2022年3月18日
iPhone XS iPhone XS
iPhone XS Max
2018年9月21日
iPhone XR iPhone XR 2018年10月26日
iPhone 11 iPhone 11
iPhone 11 Pro
iPhone 11 Pro Max
2019年9月20日
iPhone 12 iPhone 12
iPhone 12 Pro
2020年10月23日
iPhone 12 Pro Max 2020年11月13日
iPhone 13 iPhone 13
iPhone 13 Pro
iPhone 13 Pro Max
2021年9月24日
iPhone 14 iPhone 14
iPhone 14 Pro
iPhone 14 Pro Max
2022年9月16日
iPhone 14 Plus 2022年10月7日
iPhone 15 iPhone 15
iPhone 15 Plus
iPhone 15 Pro
iPhone 15 Pro Max
2023年9月22日

参考元:Apple公式サイト「iOS 17に対応しているiPhoneのモデル」

【修理】iPhone Xの修理サポートが終了するのはいつ?

iPhone Xはいつまで使えるのか、iPhone Xの修理サポートの観点からも解説します。

結論から言えば、iPhone XはまもなくAppleの分類における「ビンテージ製品」に置き換わり、従来のような修理サポートが終了するとみられます。

Appleでは販売を停止してから5 年以上7年未満の製品をビンテージ製品、7年以上が経過した製品をオブソリート製品と分類し、修理サポート対応を変えています

【詳細】「ビンテージ製品」って何?

iPhone Xは近々部品の在庫状況によっては、修理サービスを受けられなくなると予測されます。具体的な時期は「在庫状況による」のですが、2024年~2025年の間に分類がビンテージ製品に置き換わるとみられます。

Appleでは、販売店への供給を停止した日から5年以上7年未満の製品をビンテージ製品と呼んでおり、Apple社に修理部品の在庫がない場合は修理を受け付けてもらえなくなります。2024年3月現在、iPhone Xはまだビンテージ製品に分類されていませんが2018年9月にAppleストアでの販売を終了しているため、まもなくビンテージ製品に分類されるものと予想されます。

【詳細】「オブソリート製品」って何?

Appleでは、販売店への供給を停止した日から7年以上が経過した製品をオブソリート製品と呼んでおり、ハードウェア修理サービスの提供をしていません。つまり、iPhone Xはビンテージ製品に分類されてからさらに2年経過すると、オブソリート製品とみなされ、修理サービスが受けられなくなるということです。

【セキュリティ】深刻な脆弱性が発覚してもiPhone Xはサポート対象外?

先述したように、iPhone XはすでにiOS 17のアップデート対象外であり、最新のセキュリティアップデートもすべて受けられるわけではありません。しかしAppleは、システム上深刻な脆弱性が発覚した場合、アップデート対象外の機種であってもセキュリティアップデートを配信しています。

セキュリティの観点から考えると、iPhone XはiOSアップデート停止後も「しばらくは一応使える」状況が続くでしょう。とはいえ最新の端末よりもiPhone Xを優先して使う理由もあまりないとは言えます。

【おさらい】iPhone Xのスペックと人気の理由

おさらいとして、iPhone Xのスペックを表にまとめました。

iPhone X
発売日 2017年11月3日
カラー スペースグレイ、シルバー
容量 64GB、256GB
サイズ 143.6mm×70.9mm×7.7mm
重量 174g
ディスプレイ Super Retina HDディスプレイ
5.8インチ(対角)?
2,436×1,125ピクセル
チップ A11 Bionic
カメラ アウトカメラ 広角:1,200万画素 28mm(F1.8)
望遠:1,200万画素 57mm(F2.4)
インカメラ 700万画素(F2.2)
バッテリー 連続通話時間
(ワイヤレス)
最大21時間
連続使用時間
(ビデオ再生)
最大13時間
ワイヤレス充電
生体認証 Face ID(顔認証)
防水・防塵 IEC規格60529にもとづくIP67等級
(水深1メートルで最大30分間の耐水性能)

iPhone Xはホームボタンが廃止され画面が大きくなり、新機能のFace IDやワイヤレス充電を搭載したことで話題となり、操作性が飛躍的に上がった機種として歴代iPhoneの中でも人気を集めました。

iPhone Xをサポート終了後も使い続けるのは危険?

ここまでの iPhone Xのサポート状況をまとめると、

・iOS:最新のiOS 17へのアップデートはできない(iOS 16まで利用可能)
・修理:まもなくビンテージ製品に分類される予定、修理が制限される
・セキュリティ:深刻な脆弱性が発覚した場合はおそらくアップデートされる

となっています。iOS 17のアップデート対象外となっていることから「iPhone Xをこれから購入する」ならおすすめできません。

また現在利用中の方も、今すぐ機種変更すべきと言えるほど危険性が高いわけではありませんが、そろそろ機種変更を考える時期でしょう。

iPhone Xを使い続けるならバッテリー交換を推奨

今後もしばらく iPhone Xを使い続けたいという希望がある場合、ビンテージ製品に分類される前にバッテリー交換をしておくことをおすすめします。

一般的にiPhoneはバッテリーの最大容量が80%を下回ったらバッテリーの交換時期と言われています。iPhoneの現在のバッテリー最大容量は、「設定」アプリの「バッテリー」→「バッテリーの状態と充電」→「最大容量」から確認できます。

iPhone Xから機種変更するならどの機種がおすすめ?

iPhone Xから機種変更するなら、やはり最新機種のiPhone 15シリーズへ買い替えるのがおすすめです。最新機種は確かに以前のモデルよりは割高ですが、特に3年以上長く使う人にとってはサポート面からも安心ですし、今はキャリアの購入プログラムなど安く買える方法も充実しています。

最新機種のiPhone 15を安く買う方法については、こちらの記事も参考にしてください。

逆に買うべきではない機種は?

今回詳しく解説したiPhone Xもそうですが、基本的に最新のiOS 17のアップデート対象外機種は買うべきではないでしょう。搭載されているCPUの観点からは、iPhone 12以前の機種は2024年の今見ると、やや劣る感触があります。また、カメラのスペックを重視するならiPhone 14以前の機種もおすすめできません。

iPhoneで買うべきでない機種についての詳細は、こちらの記事をご覧ください。

まとめ

今回はiPhone Xはいつまで使えるのか、iOSアップデートや修理対応、セキュリティの観点から解説しました。

先述したように、Appleでは販売店への供給を停止した日から5年以上7年未満の製品をビンテージ製品と呼び、修理を制限しています。

余談ですが、実はiPhone X発売の約1年前の2016年9月に発売されたiPhone 7も、まだビンテージ製品に追加されていません。スマホを長く使う人が増えたことや、スペアパーツを一定期間保証しなければならないフランスの消費者法の影響とみられます。

今後、iOSのアップデート機関や修理サポート期間が正式に延長されることも期待されます。長くスマホを使いたい人には嬉しい流れですね。

すずきあきら
編集・ライター。パソコン通信時代からネットワークに接しWi-Fiやインターネット、SNSなどに精通。30年に渡って、パソコンやスマホ関連のムック本や雑誌記事を手がけてきた大ベテラン。最近は格安SIMなどのケータイ料金やアプリ、通信費全般の記事を執筆することが多い。

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