スマホのバッテリー寿命は何年? 適切な交換時期の見極め方と費用の目安

スマホを長く使うと、バッテリーが膨れ上がってくる場合があります。もしも突然、発火でもしたら……と考えると適切な時期での「新しい端末への買い替え」か「バッテリーの修理・交換」は非常に大切です。ではそもそも「バッテリーの寿命や交換時期」の目安はおおむねいつくらいなのでしょうか?

スマホのバッテリー寿命は約2~3年

まず一般的にスマホのバッテリーは、約2~3年が寿命と言われることが多いです。使い方により消耗速度は異なりますが、充電回数では約500回が目安。充電容量が購入時の半分程度になったら、寿命が近づいているサインです。

なお参考までにご紹介すると、モバイルバッテリーの場合は、Ankerの公式サイトによると「毎日使用した場合で寿命は約1年~1年半」です。リチウムイオン電池の一般的な寿命は、想像以上に短いと言えるでしょう。

とはいえ近年のスマホは端末価格が10万円を超えるケースも多く、「2年での買い替え」は従来と比べてハードルが高いと感じる方もいるのでは? たとえばハイエンドスマホを購入して、5年ほど使い続けることは「危険」なのでしょうか?

5年以上使用しているスマホのバッテリーは限界?

5年以上同じ端末を使用していても、バッテリーの膨張や発熱などの症状が出ていない場合、しばらくの間はその端末を使い続けることができるでしょう。しかし、そのスマホを毎日利用している場合は「一般的なリチウムイオン電池の寿命を大きく超えている」こと自体は認識しておく必要があります。寿命が近いバッテリーでは、たとえば「バッテリーの発熱が激しい」「電池の減りが早い」といった事象が起こりがちです。

・従来と比べ、バッテリーの消耗や残量の減り方が激しくなった
・バッテリーが膨らみ始めている気がする

といった事象が起きた場合、バッテリーの状態を確認し、寿命が明らかに近い場合には端末買い換えやバッテリー交換をすぐにでも行うことをおすすめします。

iPhoneのバッテリー状態の確認方法

ちなみにiPhoneでバッテリーの状態を確かめる方法は以下の通りです。

まず設定アプリを開きます。

【1】①「バッテリー」をタップし、 【2】②「バッテリーの状態と充電」に進みます。【3】③iPhoneのバッテリーの状態が表示されています

このほか、iPhoneではバッテリー状態について「メッセージ」が表示される場合もあります。メッセージが表示されていることも交換サインのひとつです。

(画像引用元:「Apple」公式サイトより)

たとえばiPhoneでは「お使いのバッテリーは著しく劣化しています。Apple 正規サービスプロバイダでバッテリーを交換すると、最大限のパフォーマンスや容量を取り戻すことができます」と表示されます。

Androidのバッテリー状態の確認方法

Androidスマホはバッテリーの状態が確認できる端末と、できない端末があります。たとえば2024年11月現在、Galaxyシリーズは状態が確認できますが、Pixelシリーズではできません。バッテリーの状態が確認できる機種での確認方法は以下の通りです。

Galaxy シリーズ
【1】「設定」アプリを起動します
【2】「端末情報」をタップします
【3】「バッテリー情報」をタップします
【4】「バッテリー性能」に現在のバッテリーの状態が記載されています

Xperia シリーズ
【1】「設定」アプリを起動します
【2】「端末情報」をタップします
【3】「機器の状態」をタップします
【4】「電池性能表示」をタップすると、現在のバッテリーの状態が記載されたポップアップが表示されます

家電量販店で電池寿命の確認ができる場合も

家電量販店の店頭で、バッテリー寿命の確認サービスを提供している場合もあります。たとえば「ノジマ」では、過去にiPhoneの電池寿命を店頭で調べてくれるキャンペーンを実施していました。

(画像は「ノジマ」公式サイトより引用)

2024年11月現在、ノジマの同キャンペーンは終了済みですが、家電量販店で提供される同種のキャンペーンを利用するのも一つの手です。

スマホのバッテリー交換の方法と費用

スマホのバッテリー交換をする場合の費用の目安について、キャリア、メーカー、修理専門店の3つに分けてご紹介します。

キャリアでの交換費用

キャリアでのバッテリー交換は、契約しているキャリアのショップやオンラインサービスで申し込むことができます。 ただし、キャリアによっては店頭での修理を行っていない場合や、郵送での修理を受け付けていない場合もあります。 また、キャリアで加入している補償サービスによっても、費用や対応範囲が異なります。

キャリアでのバッテリー交換費用は、以下の表の通りです。

補償サービスに加入していない場合や、補償対象外の場合は、機種や状態によって費用が異なります。 一般的には8,000円から16,000円程度となります。

修理専門店での交換費用

修理専門店でのバッテリー交換とは、スマホの修理に特化した店舗に依頼する方法です。 この方法は、キャリアやメーカーで対応してもらえない場合や、即日修理を希望する場合に有効です。 また、費用も比較的安く済む場合が多いです。

実際にかかる費用はお店や機種によって異なりますが、5,000円~10,000円程度です。

【Androidスマホ】メーカーでの交換費用

メーカーでのバッテリー交換は、製造元のメーカーに直接依頼する方法です。 この方法は、購入から1年以上経過して製品保証が切れた場合や、キャリアで対応してもらえない場合に有効です。 基本的には配送修理となりますが、一部機種は店舗で即日修理できる場合もあります。

メーカーでのバッテリー交換費用は、以下の表の通りです。

【iPhone】Apple社のバッテリー交換サービスの費用

Apple社のバッテリー交換サービスは、iPhoneやiPadなどのApple製品のバッテリーを正規の方法で交換するサービスです。AppleCare+に加入していて、バッテリー蓄電容量が本来の 80%未満に低下している場合は無償でバッテリーを交換することが可能です(画像は「Apple」公式サイトより引用)

AppleCare+はサブスクリプション型の保証サービスで、月額費用は以下の通りです。それほど高額ではないため、iPhone購入時にセットで保証を申し込むのも良いでしょう。

AppleCare+に入っていない場合、単発でバッテリー交換を有償申し込みすることも可能です。費用はApple公式サイトからおおよその額を見積もることができます。

まとめ

充電の減りが異常に速い、スマホの異様な発熱などのサインが現れた場合には、バッテリーが劣化している証拠ですので、早めにバッテリーの交換を検討しましょう。保険や補償サービスに加入している場合には、保証内容にバッテリー交換が含まれるかどうかを確認し、対象外の場合には、製造元のメーカーもしくは修理専門店に依頼を行いましょう。費用や修理内容を比較したうえで買い替えすることも選択肢の1つです。

※サムネイル画像(Image:Masarik / Shutterstock.com)

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