現代社会の必需品となった、スマートフォンをはじめとした通信ツール。スマートフォンと携帯電話を合わせると2023年時点の所有率は96.3%と、100%に迫る勢いで増加している。学生から高齢者まで幅広い世代を対象にした所有率調査であることを考えると、大人だけでなく子どもにも普及しているということだ。子育てから離れた世帯のみならず、子育て真っ最中の世帯であっても、なかなか全容が見えにくい「子どものスマホ事情」。その最新状況に迫る調査結果が発表された。
中学生で大人の仲間入り? 中学生からiPhoneやAQUOSなど有名スマホの購入率アップ
インターネットメディアを活用した広告宣伝・サイトの収益化や事業拡大、売上向上を行うリュミエール デスポワールは6月28日、子育て世帯の100人を対象にした「子供用スマホとキャリアの最新動向」の調査結果を発表した。
「子供(小学生以上中学生未満)に買ったスマホ機種は?」の設問では、「キッズケータイ」が56%と過半数を占める結果となった。通話・メールといった基本的な通信機能に加えて、登録相手とのみ連絡ができる設定や防犯ブザーなど、子どもを犯罪リスクから守る特別機能が搭載されていることを考えると、キッズケータイの支持率の高さは納得だ。一方でiPhoneやAQUOSといった一般的なスマホ機種は少数派であり、小学生世代は子どもの嗜好よりも最低限の連絡ツールとしてスマホは見なされているようだ。
中学生となるとスマホ事情は大きく変動する。「子ども(中学生以上高校生未満)に買ったスマホ機種は?」との問いに対して、最大勢力となったのは「iPhoneシリーズ各種」だ。廉価版のSEシリーズ、準新作といえる11・12シリーズなど各種シリーズの購入率を合算すると47%にものぼる。iPhoneといえば、若年層のなかでも20代以上の本物志向のユーザーが多いイメージだが、最近では10代を中心に絶大な人気を誇るK-POPアイドル・NewJeansをプロモーションに起用するなど、さらに若い世代にアプローチしていることがうかがえ、そうした取り組みが結実しているのだろう。
ついでAQUOSが16%、キッズケータイにいたっては14%と一気に少数派となる。中学校進学はキッズから大人へのステップアップする契機なのかもしれない。
中学生世代の人気キャリアはドコモ! 楽天モバイルは3強に割って入る快挙
iPhoneやAQUOSなどの人気スマホデビューをサポートするスマホキャリアについては、「子供(中学生以上高校生未満)が使っているスマホキャリアは?」で明らかになっている。38%でトップになったのはドコモで、ついで楽天モバイル、ソフトバンク、auの順だ。ドコモは子どものスマホデビューを後押しする「U15はじめてスマホプラン」をCMでも打ち出しており、子育て世代にとっての第一候補となっていると推測できる。
意外な健闘を見せたのは、第2位の楽天モバイル。格安スマホとしての知名度があり、もちろん、iPhoneなどの人気機種も取り扱っている「安さ×人気機種対応」はインパクトがある。
子ども一人分といっても家計には相当の負担となるスマホデビュー。社会的に少子化対策への気運が高まるなか、子育て世帯のニーズに応えるより充実したサービスが登場するのだろうか。
出典元:【happy iPhone】
出典元:【happy iPhone / PR TIMES】
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