電話番号はそのままの状態で、他社からスマホを乗り換える際に必要となる「MNP」(携帯電話番号ポータビリティ)。これまでのMNPでは、MNP予約番号の取得(発行手続き)が必須だったものの、2023年5月24日から一部の携帯会社では「MNPワンストップ」の導入がはじまりました。
同制度は、転入先携帯電話会社(サービス)にMNP転入を申請することで、その会社が転入元携帯電話会社(サービス)にMNP予約番号の発行を依頼して、代わりに取得してくれるというもの。要するに“MNPの面倒な手続きが不要になる”という画期的な制度ですが、世の人たちはこの「MNPワンストップ方式」を利用して、どの通信サービスに乗り換えたいと感じているのでしょうか。
MNPワンストップ方式で検討する乗り換え先、1位は「楽天モバイル」!
MMDLabo株式会社が運営するMMD研究所は、2023年6月に「MNPワンストップ方式に関する調査」を実施。メインで利用している通信サービスからの乗り換えを検討している18歳~69歳の男女(5,938人)に「利用したい乗り換え方法」を尋ねました。
調査の結果、最も多かったのは「MNPワンストップ方式」の34.2%。「従来のMNP方式」と答えた人は11.3%だったため、従来の方式よりも「MNPワンストップ方式」の方が圧倒的に需要が高いことがわかります。
続いて、MNPワンストップ方式を利用したいと回答した1,717名の人たちに「検討している乗り換え先」を質問。すると「楽天モバイル」との回答が33.7%で1位にランクイン。ついで2位が「ahamo(30.1%)」、3位が「UQモバイル(24.4%)」という結果になりました。大手キャリアの「ドコモ」や「ソフトバンク」、「au」などは7位以下であったため、MVNOの方が人気を博しているようです。
「MNPワンストップ方式」での乗り換え手続きは、自宅より店頭で行いたい?
同調査では、乗り換えを検討している人に「MNPワンストップ方式での乗り換えが店頭で、できるようになってほしいか」も尋ねると、「そう思う」と答えた人が25.9%。また「ややそう思う」と答えた人は23.8%だったため、あわせて約半数近くが、店頭でのMNPワンストップ方式の乗り換えを希望していることが判明しています。
実際に「店頭でMNPワンストップ方式の契約ができるようになったら店頭で乗り換えるか?」と聞いたところ、賛成的な意見(「そう思う(36.1%)」と「ややそう思う(39.8%)」)は、合算で75.9%にものぼりました。
“MNPワンストップ方式”によって乗り換え方法はより簡単になりましたが、多くの人は店舗スタッフにいろいろと尋ねながら、手続きを行いたいのかもしれません。
なお、同調査における「MNPワンストップ方式の認知度」はわずか13.9%。「MNP自体を知らなかった」との回答も46.2%で決して少なくないため、今後「MNPワンストップ方式」がより普及していけば「店頭でやらなくても一人でできる」という割合が増えるのではないでしょうか。
出典元:【MMD研究所】
引用元:【楽天モバイル株式会社】
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