世の中に数多く出回っている“中古スマホ”。新品にこだわらなければ購入代金を安く抑えることができるため、実際に購入したことがある人もいるのではないでしょうか。近年では様々な中古スマホ販売店が存在していますが、一体どの機種が人気を博しているのか気になるところ。そこで今回は、「2023年6月の中古スマホ販売・買取数ランキング」を紹介していきます。
販売数トップ3の機種は、安くて「ホームボタン」がついているiPhone!
2023年7月10日に株式会社Belong(伊藤忠グループ)は、同社が運営する中古スマホ販売店「にこスマ」の「2023年6月中古スマホ/機種別販売数・買取数ランキング」を発表。まずは販売数の順位を見ていくと、「iPhone SE(第2世代)(64GB)」が見事1位に輝いていました。
同機種の「新品発売時価格(※税込)」は、49,280円でしたが、「中古平均販売単価(※税込)」は24,430円と半額以下になっています。現在は「iPhone SE(第3世代)」も売られているものの、1つ前のモデルの方が人気なのは“低価格で購入できる点”が大きいのではないでしょうか。
また2位には「iPhone 8(64GB)」、3位には「iPhone 7(32GB)」がランクイン。何世代も前の機種のため、「iPhone 8(64GB)」の平均販売単価(17,067円)は新品発売時価格(85,104円)より“68,000円以上”も値下げがされています。そして「iPhone 7(32GB)」にいたっては、平均販売単価が12,427円でした。高額なiPhoneが1万円台で購入できるとあって、古い機種は今もなお人気が高いようです。
そしてトップ3に入った「iPhone SE(第2世代)」「iPhone 8」「iPhone 7」に関しては、“Touch ID(指紋認証)が利用できる”という共通点も。「iPhone X」以降のモデルは「iPhone SE」シリーズを除いてすべて「ホームボタン」が排除されているため、中古スマホ市場では“ホームボタンのあるスマホ”の需要が高いことがわかりました。
とはいえ、4位以降のランキングでは「iPhone 11」や「iPhone 12」、「iPhone SE(第3世代)」といった比較的新しい機種も挙がっています。
「iPhone 8」シリーズの買取数が急上昇! 理由は今秋に配信予定の「iOS 17」が関係?
続いて、2023年6月の「中古スマホ買取数ランキング」をチェック。1位に「iPhone 8(64GB)」、2位に「iPhone SE(第2世代)(64GB)」、3位に「iPhone 7(32GB)」がランクインしていました。
この3機種は「販売数ランキング」でも上位に入っていたため、売買が多い機種であることがうかがえます。またトップ10圏外ではあったものの、「iPhone 8 Plus(256GB)」が113位から12位へと大きく順位を上げたことが判明。
実は2023年秋に配信予定の「iOS 17」では、「iPhone 8」や「iPhone X」がアップデート対象外になるため、「iPhone 8」シリーズを売ろうとする人が増えたようです。にこスマ担当者によると、“「iPhone 8」に限らず、アップデート対象外になった端末が買取に出される割合も高まってきている”とのことでした。
さらに担当者は“「iPhone 8」からの買い替え候補”として、コンパクトサイズでTouch ID(指紋認証)が利用できる「iPhone SE(第2世代/第3世代)」をオススメ。他にも、「『超広角カメラ』や『ナイトモード』など、『iPhone 8』にはないカメラ機能が充実している『iPhone 11』(4万円前後)や、『iPhone 8』よりさらにコンパクトで5G通信にも対応している『iPhone 12 mini』(5万円前後)も有力な候補になるでしょう」とコメントしています。
ちなみに今回の「中古スマホ販売数ランキング」では、9位の「らくらくスマートフォン me F-03K(16GB)」を除いて、その他はすべてiPhoneシリーズがトップ10入りを果たしていました。同様に「中古スマホ買取数ランキング」でも、10位の「OPPO Reno3 A(128GB)」以外はすべてiPhoneシリーズがトップ10圏内を独占。人気の高いiPhoneシリーズは安く買えたり高く売れたりするため、中古スマホ市場では売買が盛んに行われているのかもしれません。
中古スマホの購入や買取を検討している人は、今回のランキングをぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
出典元:【にこスマ】
※サムネイル画像(Image:NYC Russ / Shutterstock.com)