2022年9月に登場したiPhoneの最新OS「iOS 16」。その後バグ修正や新機能を追加したアップデートが相次いで公開されています。23年6月21日にはセキュリティアップデートの「iOS 16.5.1」がリリースされましたが、その約3週間後の7月12日には早くも「iOS 16.5.1(c)」がリリースされました。そこで今回は、iOS 16.5.1(c)でいったい何がどう変わったのか詳しく解説しましょう。
2023年7月12日リリースのiOS 16.5.1(c)は何がどう変わった?
2022年9月13日にiPhone用最新OS「iOS 16」がリリースされたのは皆さんご存じでしょう。「iOS 16」にはさまざまな新機能が追加されているので、詳しく知りたい人は、こちらの記事で確認してください。
iOSのメジャーアップデートでは毎回バッテリーの減りが早い、アプリが対応しておらず正しく動作しないといった不具合が見られます。
そこで、これらの不具合を解消したアップデートが次々とリリースされてきました。23年5月19日には、新機能を含む「iOS 16.5」がリリースされましたが、詳しい内容はこちらの記事でチェックできます。
その後セキュリティアップデートの「iOS 16.5.1」が発表されましたが、その3週間後の23年7月12日には「iOS 16.5.1(c)」がリリースされています。果たして、今回は何がどのように変わっているのでしょうか?
ちなみに、iOSのアップデートに関しては「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」で確認できます。 もし、iOS 16にアップデートできないときはこちらの記事を確認してください。
「iOS 16.5.1(c)」は「iOS 16.5.1(a)」を改良したセキュリティアップデート!
それでは、さっそく今回のiOS 16.5.1(c)の内容を確認してみましょう。
まず、今回のiOS 16.5.1(c)は、いきなり「C」になっていますが、これはどうやら先日配布される予定だった「iOS 16.5.1(a)」の改良版のようです。
実は23年7月10日にリリースされたiOS 16.5.1(a)では、WebKitでWebのコンテンツが処理される際に、任意のコードが実行されてしまうことを改善したのですが、一部Webサイトにアクセスできない不具合があり、すぐに撤回されてしまいました。
そこで、23年7月12日には一部Webサイトが表示されない不具合を解決したiOS 16.5.1(c)がリリースされたということのようです。
なぜ「b」ではなくイキナリ「c」なのかは不明ですが、もし、iOS 16.5.1(a)を利用している場合は、iOS 16.5.1(c)にアップデートすることで、Webサイトが表示されない問題は解決されるでしょう。
●Apple「About the security content of Rapid Security Responses for iOS 16.5.1 and iPadOS 16.5.1」は→こちら(英語)
まとめ
いかがでしょうか? 今回の「iOS 16.5.1(c)」はWebKitでWebのコンテンツが処理される際に、任意のコードが実行されてしまうことを改善した「iOS 16.5.1(a)」の不具合を解決したバージョンです。
iOS 16では自動アップデートの緊急セキュリティ対応機能「Rapid Security Response」を利用して配信されていますので、自動アップデートの「セキュリティ対応とシステムファイル」がオンになっていれば、自動的にアップデートされているはずです。
もし、この機能をオフにしている人は、早めに手動でアップデートしておいたほうが安全でしょう。