Appleが2022年9月に国内発売を開始したiPhone 14シリーズは、iPhone 13シリーズの後継モデル。iPhone 14とiPhone 13は同じ6.1インチ、重さも1グラムしか変わらないこともあり、どちらを購入するか迷っている方もいるのではないでしょうか。
この記事ではiPhone 14とiPhone 13の違いをサイズやスペック、価格の観点から比較します。最新モデルのiPhone 14がiPhone 13に比べて優れている点も紹介するので参考にしてください。
iPhone 14とiPhone 13の違いをまとめて比較
まずは、iPhone 14とiPhone 13のスペックを比較してみましょう。
iPhone 14シリーズ(iPhone 14、iPhone 14 Plus)とiPhone 13シリーズ(iPhone 13、iPhone 13 mini)の標準モデルのスペック比較は以下の通りです。
iPhone 14 Plus | iPhone 14 | iPhone 13 | iPhone 13 mini | |
ディスプレイ | 6.7インチ | 6.1インチ | 6.1インチ | 5.4インチ |
本体の大きさ | 幅:78.1mm 高さ:160.8mm厚さ:7.8mm |
幅:71.5mm 高さ:146.7mm厚さ:7.8mm |
幅:71.5mm 高さ:146.7mm 厚さ:7.65 mm |
幅:64.2mm 高さ:131.5mm 厚さ:7.65 mm |
重さ | 203g | 172g | 173g | 140g |
カラー | 6色展開 ・(PRODUCT)RED ・スターライト ・ミッドナイト ・ブルー ・パープル ・イエロー |
6色展開 ・(PRODUCT)RED ・スターライト ・ミッドナイト ・ブルー ・ピンク ・グリーン |
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ストレージ(容量) | ・128GB ・256GB ・512GB |
・128GB ・256GB ・512GB |
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プロセッサ | A15 Bionicチップ (5コアGPU) |
A15 Bionicチップ (4コアGPU) |
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メモリ | 6GB | 4GB | ||
バッテリー持ち時間 | ビデオ再生最大26時間 | ビデオ再生最大20時間 | 最大ビデオ再生最大19時間 | ビデオ再生最大17時間 |
通信性能 | 5G | 5G | ||
カメラ性能 | ・メインカメラ 約1,200万画素&約1,200万画素(超広角) ・インカメラ 約1,200万画素(TrueDepth) ・4K動画撮影 |
・メインカメラ 約1,200万画素&約1,200万画素(超広角) ・インカメラ 約1,200万画素(TrueDepth) ・4K動画撮影 |
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ディスプレイ性能 | ・Super Retina XDRディスプレイ ・オールスクリーンOLEDディスプレイ |
・Super Retina XDRディスプレイ ・オールスクリーンOLEDディスプレイ |
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ピクセル解像度 | 2,778 x 1,284ピクセル解像度、458ppi | 2,532 x 1,170ピクセル解像度、460ppi | 2,532 x 1,170ピクセル解像度、460ppi | 2,340 x 1,080ピクセル解像度、476ppi |
大きさ: iPhone 14はiPhone 13よりもやや厚め
iPhone 13とiPhone 14のディスプレイサイズ、本体サイズはほぼ同じですが、iPhone 14の方がやや分厚めです。
サイズ展開:画面サイズはどちらも6.1インチ
先述したように、iPhone 14とiPhone 13の画面サイズはどちらも同じ6.1インチです。
カラー展開:iPhone 13の方がカラーが豊富
iPhone14は(PRODUCT)RED 、スターライト 、ミッドナイト、ブルー 、パープル、イエローの6色展開、iPhone 13は(PRODUCT)RED 、スターライト 、ミッドナイト 、ブルー 、ピンク 、グリーンの6色展開です。
価格: iPhone 14の方が高価格帯
なお、見た目はほとんど変わらないiPhone 14とiPhone 13ですが、iPhone 14シリーズは高価格になっています。標準モデル、ProモデルをAppleで購入する場合の価格は以下の通りです。
容量 | iPhone 14 Pro Max | iPhone 14 Pro | iPhone 14 Plus | iPhone 14 | iPhone 13 | iPhone 13 mini |
128GB | 164,800円 | 149,800円 | 134,800円 | 119,800円 | 107,800円 | 92,800円 |
256GB | 179,800円 | 164,800円 | 149,800円 | 134,800円 | 122,800円 | 107,800円 |
512GB | 209,800円 | 194,800円 | 179,800円 | 164,800円 | 152,800円 | 137,800円 |
1TB | 239,800円 | 224,800円 | ― | ― | ― | ― |
※税込
スペック: iPhone 14はCPUのコア数が増加
価格が高くなったのには理由があり、iPhone 14とiPhone 13のスペックには明確な差があります。
スペック | iPhone 14 Pro iPhone 14 Pro Max |
iPhone 14 iPhone 14 Plus |
iPhone 13 iPhone 13 mini |
CPU | A16 Bionicチップ (5コアGPU) |
A15 Bionicチップ (5コアGPU) |
A15 Bionicチップ (4コアGPU) |
メモリ | 6GB | 4GB |
CPUとはスマホの頭脳にあたる部分で、コア数が高くなるほど多くの作業を同時処理できるようになります。つまり、CPUの性能が高いほど処理能力は高くなります。
カメラ性能: iPhone 14で「アクションモード」追加
iPhone 14シリーズでは、カメラシステムや撮影機能といったアクションモードがさらに進化しています。
機能 | iPhone 14 Pro iPhone 14 Pro Max |
iPhone 14 iPhone 14 Plus |
iPhone 13 Pro iPhone 13 Pro Max |
iPhone 13 iPhone 13 mini |
広角レンズ | 24㎜/F1.78 | 26㎜/F1.5 | 26㎜/F1.5 | 26㎜/F1.6 |
超広角レンズ | 13㎜/F2.2 | 13㎜/F2.4 | 13㎜/F1.8 | 13㎜/F2.4 |
望遠レンズ | 77㎜/F2.8 | ― | 77㎜/F1.8 | ― |
手ブレ補正 | センサーシフト式 | センサーシフト式 | センサーシフト式 | センサーシフト式 |
LiDARスキャナ | 〇 | × | 〇 | × |
マクロ撮影 | 〇 | × | 〇 | × |
シネマティックモード | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
アクションモード | 〇 | 〇 | × | × |
Apple ProRAW | 〇 | × | 〇 | × |
ナイトモード | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ポートレート | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
iPhone 13から進化した最大の特徴は「アクションモード」の追加。アクションモードとはビデオ撮影時に手ぶれを補正してなめらかな映像を作る機能で、動きの速いシーンや手持ちでの撮影に適しています。走って撮影しても手振れしないので、ホームビデオ代わりとしても十分に使えるでしょう。
バッテリー性能: iPhone 14はビデオ再生時間が1時間増加
バッテリー性能の違いを以下の表にまとめました。
性能 | iPhone 14 | iPhone 14 Plus | iPhone 14 Pro Max | iPhone 14 Pro | iPhone 13 | iPhone 13 mini |
バッテリー容量 | 3,279mAh | 4,325mAh | 4,323mAh | 3,200mAh | 3,227mAh | 2,406mAh |
ビデオ再生時間 | 最大20時間 | 最大26時間 | 最大29時間 | 最大23時間 | 最大19時間 | 最大17時間 |
オーディオ再生時間 | 最大80時間 | 最大100時間 | 最大95時間 | 最大75時間 | 最大75時間 | 最大55時間 |
高速充電 ※別売りの20Wアダプタ使用 |
〇 30分で最大50% |
〇 35分で最大50% |
〇 35分で最大50% |
〇 35分で最大50% |
〇 30分で最大50% |
〇 30分で最大50% |
ワイヤレス充電 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
iPhone 14シリーズのほうがバッテリーの持ちがよく、ビデオ/オーディオ再生時間も大幅に伸びています。
iPhone 14がiPhone 13より明確に優れている点は?
iPhone 13からiPhone 14の改良点は細かい部分に留まっており、大きな変更点はありません。ただし性能が上がった分、価格はiPhone 13よりも高くなっています。
iPhone史上最も長いバッテリー駆動時間を実現
iPhone 14は、iPhone 13と比較しバッテリー駆動時間が1時間向上。iPhone 14 Plusは大幅にアップしています。
手ブレ補正機能「アクションモード」が強化
先述した通り、iPhone 14シリーズでは、ビデオ撮影時に手ぶれを補正してなめらかな映像を作る「アクションモード」を搭載。アクションモードを使えば、手ぶれのないスムーズな映像が撮れるようになります。
A15 Bionicチップを搭載(※iPhone 14、iPhone 14 Plus)
iPhone 14シリーズに搭載されているA15 Bionicチップは、iPhone 14シリーズに搭載のA15 Bionicチップをさらに強化させたもので、4コアGPUから5コアGPUに性能がアップ。2つの高性能コアと4つの高効率コアで構成された6コアCPUを搭載しており、前世代のiPad Air、A14 Bionicチップよりも高速処理が可能になっています。そのため、最新のゲームやARアプリなども快適に動作します。
衝突事故検出機能が追加
iPhone 14シリーズでは、「衝突事故検出」が追加。自動車で重大な衝突事故に遭ったことをiPhoneが認識して、自動で緊急通報を行う機能です。
iPhone 14とiPhone 13はどちらを買うべきか
どちらを買うべきかは、個人のニーズや予算によって変わります。もし、高性能や最新の機能を求めているなら、iPhone 14を選ぶのがおすすめです。一方で、予算を抑えたい場合や、iPhone 13でも機能的に十分だと感じる場合はiPhone 13でも良いでしょう。
まとめ
iPhone 14はiPhone 13の上位機種なのでやはり性能は高め。特に、バッテリー容量やビデオ再生時間などは分かりやすい違いがあるので、比較してみると良いでしょう。スペックを比較してiPhone 13の性能で十分な場合や価格を抑えたい場合はiPhone 13を選ぶのもありです。
※サムネイル画像(Image:「Apple」公式サイトより引用)※画像は一部編集部で加工しています