インターネットを快適に利用するためには、通信速度が重要。しかし、通信速度は時間帯や回線の混雑状況などによって変動するため、自分のインターネット回線の実際の速度を知ることはなかなか難しいもの。
そこで役立つのが、スピードテストや回線速度測定サイト。インターネットに接続した端末からデータを送受信して、その時間を計測することで、おおよその通信速度を表示してくれるツールです。
この記事では、光回線の速度測定ができるスピードテストや回線速度測定サイトを8つ紹介します。また、主要な光回線の回線速度の目安も併せてご紹介します。
スピードテストとは?
スピードテストは、インターネット回線の通信速度を数値で確認するツールです。パソコンやスマホ、タブレットなどで利用可能です。サービスを利用することで、自宅のインターネット回線の速度を測定できます。
【利用目的別】必要な回線速度の目安はどれくらい?
必要な回線速度の目安は、利用目的別に以下の通りです。
必要な回線速度は、利用目的や環境によっても異なります。たとえばオンラインゲームをプレイする場合、最低限の回線速度は30Mbps程度が目安ですが、FPS/TPSなどの分野のゲームを遅延なく快適にプレイするには100Mbps以上必要でしょう。
ネットサーフィン:10~30Mbps(目安)
一般的なネットサーフィンであれば10~30Mbps程度あれば十分でしょう。ウェブサイトの閲覧のみならばより低速でも可能ですが、近年はネットサーフィンでも動画視聴を行うケースがあるため、ある程度の速度がある方が望ましいです。
動画や映画の視聴:30~70Mbps(目安)
YouTubeやNetflix、Huluなどの動画視聴サービスの利用は、およそ30Mbps~70Mbpsほど出ていれば十分。画質次第ではより低速でも視聴可能。一方で4K以上の動画視聴や高画質のライブ配信の視聴などであれば、上で示した70Mbps程度の速度があるとより望ましいです。
オンラインゲーム:100Mbps以上(目安)
オンラインゲームをするのに必要な通信速度は、100Mbps以上が目安です。特にFPS/TPSなどeSportsで人気のゲームジャンルでは、回線の遅延やラグが勝敗を決するケースがあるため、回線速度は高速であるほどベターです。
画質設定やゲーム分野によってはより低速でも可能です。
光回線の速度測定ができるスピードテスト・回線速度測定サイト8選
光回線の速度測定ができるサイトを8つご紹介します。
Google Internet Speed Test
Google Internet Speed Testは、Googleが提供するスピードテストツール。Google検索で「スピードテスト」と入力し、検索結果ページに表示されるボタンをクリックするだけで測定が始まります。
BNRスピードテスト
BNRスピードテストは、サイトにアクセスし、「測定開始」ボタンを押すだけで下り/上りの速度を測定できます。
RBB SPEED TEST
RBB SPEED TESTは、株式会社イードが提供するスピードテストツールです。スマホアプリもあり、ブラウザから測定する場合は、郵便番号と接続状況、回線の種類を入力する必要があります。
Fast.com
Fast.comは、Netflixが提供するスピードテストツールです。ウェブサイトにアクセスすると自動的に測定が始まります。
みんなのネット回線速度
みんなのネット回線速度は自分の回線の測定のほか、その測定結果を掲示板上で共有できるサービスです。自分の回線環境が同じ地域の人と比べて速いのか遅いのか、住んでいる地域ではどの会社の回線が速いのかなども確かめることができます。
USEN GATE 02
USEN GATE 02は株式会社USEN ICT Solutionsが提供しているスピードテストツールです。ワンクリックですぐに測定してくれ、用途別の回線スピード判定結果も分かりやすく表示してくれます。
Speedtest
Speedtestはサイトにアクセスし、「GO」ボタンをクリックすればすぐに測定可能。測定したサーバーの位置やIPアドレスなども確認できます。
ラピッドネット
ラピッドネットもワンクリックで簡単に測定可能なスピードテストサイト。下り通信速度と上り通信速度、ping値を表示してくれます。
主要な光回線の回線速度の目安
光回線の代表として、docomo光とNURO光の回線速度の目安をご紹介します。
docomo光
ドコモ光は、ドコモが提供する光回線です。
参考元:「みんなのネット回線速度」
NURO光
「速い」というイメージのあるNURO光。「みんなのネット回線速度」での平均値は、Ping値が11.79ms。上りは549.48Mbps、下りは586.53Mbpsでした。
スピードテスト・回線速度測定についてよくある質問
回線速度測定についてよくある質問をご紹介します。
光回線の通信速度が低速な場合、原因は?
たとえばルーターが1階にあり、端末が2階にあるといった場合、ルーターと端末の距離が遠く、遮蔽物が電波を遮ってしまうケースも。すると光回線を利用していても通信が低速になることも。また、スマートフォン、パソコン、IoTデバイスなど同じ回線に接続する端末が多数の場合も低速になる場合もあります。
光回線が極めて低速の場合は、まずルーターの近くに移動しつつ、利用頻度が低いIoTデバイスなどのWi-Fi接続を切ってからメインのデバイスで再度計測してみましょう。それでも遅い場合は有線LANでの接続も試してみましょう。
有線LANでも遅い場合は、利用している光回線事業者に相談するのがおすすめ。機器に何らかの異常が発生している場合、ルーターを交換してもらえることがあります。
有線LANで改善された場合は、無線の接続状況に問題があります。ルーターの位置を変えてみるのも一案です。
スピードテストの測定結果にサイトによってブレがあるのは何故?
自身が利用しているデバイスから測定先のサイトまでの「距離」は、サイトごとに違います。サイトごとに使用しているサーバーは当たり前ですが、異なるためです。
加えてサイトごとに、そのサイトの利用人数も負荷状況も違います。
つまり「特定のサイトの速度が絶対的に正しく、他のサイトが誤っている」わけではありません。よって「メインとして使うサイト」を一個決めて、毎回そのサイトで測定すると良いでしょう。
まとめ
利用しているデバイスから測定するサーバーまでの距離や環境が異なることで、測定結果にはブレが生じます。また、測定をする時間帯・ネットワークのデータ使用量なども結果に影響します。そのため測定結果はあくまで目安としましょう。今回ご紹介したサイトを使用してみて、気に入った使用感や好みのサイトを見つけてみてください。
※サムネイル画像(Image:oatawa / Shutterstock.com)※画像は一部編集部で加工しています