携帯のプロ274人に通信キャリアの満足度を調査した。半数以上が大手3キャリアのユーザーであることがわかった。速度や料金、データ容量、カスタマーサポート、連携サービスの充実度などの項目を5段階で評価した結果、UQモバイルとワイモバイルが総合満足度(平均値)3.6との高評価。プロ目線でも信頼が高いことがわかった。
ユーザー数のトップ3は1位au、2位ソフトバンク、3位ドコモと大手3キャリア
携帯電話の販売や代理店業務などを行うアルファインターナショナル(株)が、同社社員10代~60代の男女274人を対象に通信キャリアの満足度についてアンケートを行った。携帯電話のプロへのアンケートということで、かなり信憑性がある。
「現在、どこのキャリアを使っているか」という質問では、au(56人)、ソフトバンク(53人)、ドコモ(44人)と半数以上が大手3キャリアのユーザーだった。最初に携帯電話を使いはじめた際は、この3キャリアのどこかで契約した人が多かっただろうから、そのまま使い続けている人たちが多いということの表れだろう。
4番目に多いのが楽天モバイルで、その次は、大手3キャリアのセカンドラインであるUQモバイル、ahamo、ワイモバイルと続いた。大手通信キャリアのセカンドラインという安心感と低料金という良いとこ取りの目の肥えたユーザー、といったところだろうか。
総合満足度1位はUQモバイル 2位がワイモバイル 3位がLINEMOとセカンドキャリアが独占
読者が一番知りたいのは「満足度」だろう。速度や料金、データ容量、カスタマーサポート、連携サービスの充実度(ポイント還元やサブスクリプションサービスの割引など)の各項目を5段階で評価した結果、UQモバイルとワイモバイルが高評価だった。総合満足度(平均値)が3.6と、どの項目もまんべんなく高い評価をうけている。
UQモバイルは、速度も料金もトップといったところが総合評価につながったのだろう。料金では、楽天モバイルが2位と大健闘。データ容量は、大手3キャリアとほぼ同評価なのがワイモバイルと、これも総合評価が高くなったポイントだろう。
そのようななか、悪い意味で目を引いたのが、楽天モバイルの速度が2.97という評価。9社の中で一番低い評価で、新規参入のハンディが挽回できていないようだ。また、大手3キャリアの料金に対する評価は3社とも2.7ほどと不満が多いこともわかった。
男女別での評価に、さほど差はなかったものの、年代別での評価はおもしろいものがあった。それは、50代の格安SIMに対する評価が高かったこと。UQモバイル、ワイモバイル、ahamoの総合点が3.9以上もあり、年代が上がってくると乗り換えの手続きを敬遠しがちかなとか、キャリアの変更という変化をわずらわしく感じるかといった予想は、ここでは当てはまらないようだ。
40代も比較的格安SIMの評価が高いが、30代と20代はバラつきがある。