規制により、ドコモやau、ソフトバンクでは1円スマホの取り扱いは基本的になくなりました。とはいえ、端末購入プログラムや乗り換えキャンペーンの組み合わせで、端末自体の割引は可能。「1円」ではないものの、お得にスマホを手に入れること自体は依然として可能です。
ソフトバンクのおすすめ割引は?
ソフトバンクでは規制後にiPhone 15を「12円」で販売するキャンペーンを行い、話題になりました。これは5歳~22歳の人がソフトバンクに新規契約で乗り換えた上で「ペイトク」「メリハリ無制限+」「スマホデビュープラン+ベーシック」に加入し、さらに「新トクするサポート(バリュー)」により、1カ月~12カ月目まで端末代金の支払いが月1円、つまり12円になるというもの。
なお、端末は13カ月目で回収されるため、端末は1年しか利用できない代わりにそれ以上の支払いが発生しない仕組みです。
ドコモのおすすめ割引は?
ドコモは「いつでもカエドキプログラム+」と「5G WELCOME割」を組み合わせることで、実質的に安く端末を購入することが可能です。たとえば他社からiPhone 15の端末に乗り換えた場合、「5G WELCOME割」で44,000円の割引があるため、128GBモデルの購入で821円になります。
auのおすすめ割引は?
auでは、「スマホトクするプログラム」と「5G機種変更おトク割」、「au Online Shop お得割」を組み合わせることで、Pixel 8(128GB)を最大47円で購入することが可能です。このように大手キャリアも大幅な割引を行っています。
ヤマダ電機など大手家電量販店の店頭キャンペーンも要チェック
大手家電量販店では、新生活がスタートする春や年末年始に大きな割引キャンペーンを実施していることが多いです。条件付きや台数に限りがあることもありますが、家電量販店独自の割引が適用されるため、iPhoneを実質1円で手に入れられる可能性もあるためチェックしておきましょう。
「1円スマホ」の注意点 | 回線契約が前提
先述したように、1円スマホは「ショップ独自の割引」をした上で「回線契約を前提とした割引」など複数の割引を同時に適用することで実現しています。そのため、適用条件の1つである「回線契約を前提とした割引」を受けない、つまり回線契約をしない場合は1円での購入は難しいでしょう。
また、回線契約を結ぶことで端末本体を1円で購入したとしても、契約する回線が高額な場合、長い目で見て端末の割引以上に損をするリスクもあります。1円スマホを購入する場合は、端末価格だけでなく回線の料金プランの価格にも注意しましょう。
「1円スマホ」の注意点:すぐ解約するとブラックリストに掲載される可能性
「一括1円」の場合、1円の支払いのみで端末は「自分のもの」になります。そのため、端末購入後すぐに回線契約を解約することで、「端末のみを安く手に入れる」ことが可能です。しかし、実際は「販売店の極端な値引き」の抜け穴をつくような行為であるため、購入後即時の契約解除は、販売店のブラックリストに掲載されるリスクをはらんでいます。
また、1円スマホを転売目的で購入する人も中には存在します。これらの行為は、NHKでも特集番組が組まれるなど、社会問題に発展しています。いずれにせよ、即時の契約解除や転売目的で1円スマホを購入するような行為は避けましょう。
参考元:NHK クローズアップ現代「スマホ“乗り換え転売”の罠 知らないうちに犯罪に!?」
まとめ
今回は2024年現在の「1円スマホ」の現況や、いまでも購入できる機種について解説しました。2023年12月の規制が入ってからは、大々的な「1円スマホ」の販売は少なくなりました。しかしワイモバイルなど一部キャリアでは、格安スマホを中心に「1円」での販売は引き続き行われています。
とはいえ品揃えが少なくなってしまったことは事実。たとえば1円スマホを以前は取り扱っていた楽天モバイルは、2024年7月現在は1円スマホではなく「1円ポケットWi-Fi」を提供しています。またハイエンドスマホを「1円」で入手することは、2024年7月現在、筆者が調べた限りではどのキャリアでも難しいと見られます。