6月1日に月額最大2,980円で日本全国の通信エリアで高速データ通信を無制限で利用できる「Rakuten最強プラン」の提供を開始した楽天モバイル。データ高速無制限の対象エリアを拡大して臨んだ新プランは大きな話題を呼び、コスパや有用性について有識者たちの議論が巻き起こるほどだ。家計への負担が増し続ける時代にあって、低価格を強みに勝負する楽天モバイルは、ドコモ・au・ソフトバンクで構成される3大キャリアと比較してどのポジションにまで近づいているのだろうか。モバイルネットワークの分析企業・Opensignalが発表した「回線ネットワーク」に関するレポートから見出していきたい。
3大キャリアに迫りつつある楽天モバイルの回線品質!5Gでもたしかな実績をあげる
Opensignalは日本の携帯業界に着目。成熟化が進み3大キャリアが多くのユーザーから支持を集めるなか、楽天モバイルが新規事業者として参入した背景から、どのようにモバイル・エクスペリエンスが変化し、3大キャリアとの差が縮まっているか分析した。
8月1日に発表されたレポートによると、5G・4G分野において3大キャリアと楽天モバイルの差は縮小していることがうかがえる。4G分野では「4G Download Speed(Mbps)」は3大キャリア平均が40.5に対して36.1と下回っているが、「4G Games Experience」は3大キャリア平均が80.9に対し81.1、「4G Voice App Experience」の調査項目では3大キャリア平均が82.2に対して82.3と同水準を記録している。
楽天モバイルは5G分野でも成長著しく、「5G Download Speed(Mbps)」と「5G Upload Speed(Mbps)」では3大キャリア平均を上回り、「5G Video Experience」と「5G Games Experience」と「5G Voice App Experience」の項目で3大キャリア平均に肉薄する結果となっている。楽天モバイルは、最新の「Opensignal 日本モバイル・ネットワーク・エクスペリエンス・レポート」で、アップロード・エクスペリエンス・アワードと5Gアップロード・スピード・アワードを受賞した実績は伊達ではないということだ。
回線品質の次はサービス品質。楽天モバイルの地力底上げは続く
携帯キャリアの心臓部である回線品質の向上に努めてきた楽天モバイルの成果は、同レポートにしっかりと出ていた。3大キャリアに追従する立場として、追いつき、そして追い越すにはサービス面の強化も不可欠だ。楽天モバイルでは8月2日より「Rakuten最強プラン」契約者専用アプリ「Rakuten Link スマートフォン版」の一部機能をPCでも利用できる新サービス「Rakuten Link デスクトップ版(ベータ版)」の提供を開始した。スマホとPCをシームレスで連携させるサービスの中身は今後拡充されていくという。
成熟市場は業界に一石を投じる存在により再び活性化し、新たな価値が生まれる可能性がある。巨大な壁に挑む楽天モバイルの努力と試みは、携帯市場に確かな実力を示すと同時に、新たな価値創造への期待感をもたらしている。
引用元:【Opensignal】
参照元:【楽天グループ株式会社/PR TIMES】
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