auからUQモバイルへの乗り換えは後悔する人が多いの?注意点と乗り換え手順

UQモバイルは、auと同じくKDDI株式会社が運営している通信キャリアです。

UQモバイルはauのサブブランドという位置付け。auと同じ自社回線を利用していることから通信速度が安定しているのも魅力です

(画像引用元:UQモバイル公式サイト

auのサブブランドなので、auからUQモバイルへ乗り換えることを検討中の方も多いのではないでしょうか。しかし乗り換えるにあたって、どのようなデメリットがあるのか気になりますよね。

UQモバイルへ乗り換えるにあたって主なデメリットは「auメールを引き続き利用したい場合は有料」「家族間の無料通話がない」など。しかしこれらのデメリットは、どの格安SIMサービスに乗り換えるときもほぼ同様。よほど受け入れられないデメリットでない限り、乗り換えを前向きに検討する価値はあります

乗り換え手数料がかからず月額料金が安くなるのがやはりauからUQモバイルへの乗り換えのメリット。ちなみにauからUQモバイルに乗り換えるだけで、プランによっては4,000円ほど安くなる場合も。MNP予約番号なども不要で乗り換えできるので手続きも簡単です

今回はauからUQモバイルへの乗り換えたときのデメリットや、乗り換えの手続き方法を図解で解説します。記事の後半ではYES/NOで答えるだけで、どちらを選ぶべきかすぐ分かるチャート図もご用意したのでぜひ参考にしてくださいね。

auからUQモバイルに乗り換えた際に後悔しがちな主な理由

「auからUQモバイルに乗り換えて後悔した」という人からよく聞く、後悔しがちな主な理由をご紹介します。

auからUQモバイルに乗り換えたときに後悔した主な理由としては、auメールアドレスを引き続き利用するのは有料だったことや、データ容量の無制限プランの提供がなく容量が足りなくなったことなどが挙げられます。以下で詳しく解説していきます

【理由1】auからのメールアドレス引継ぎは有料

auからUQモバイルへ移行後もauメールアドレス(@ezweb.ne.jp/@au.com)を利用したい場合は、有料になります。

UQモバイルへ移行後、31日以内に「auメール持ち運び」サービスに申し込めば、auメールアドレス(@ezweb.ne.jp/@au.com)をスマートフォンなどで継続して利用可能。 ただし月額330円(税込)の利用料金がかかります。ちなみに@uqmobile.jpのメールアドレスを利用する場合の月額料金は220円(税込)です(画像はau公式サイトより引用)

【理由2】 無制限プラン・大容量プランがない

UQモバイルではauの「使い放題MAX」に当たる大容量プランがなく、契約できるプランの最大データ容量は20GBとなっています。

UQモバイルの料金プランは以下の3プランのみです。


一例ですが、YouTubeで標準画質の動画を毎日1時間視聴した場合、月間の通信量は約18GB。他にもたとえばスマホゲームをプレイするとき、まずゲームアプリをダウンロードします。スマホゲームアプリの容量は非常に大きいことが多いです。

たとえばFate/Grand Orderはダウンロードに10GB以上かかります。主な用途がYouTubeなどの動画視聴やゲームの場合、UQモバイルの上限である20GBでは足りない可能性があるので注意

(画像引用元:Fate/Grand Order公式サイト

【理由3】家族間の無料通話がない

auには家族でau携帯電話を利用すると、家族間の国内通話料・SMS送信料が24時間無料になる「家族割」がありますが、UQモバイルは同様のサービスを提供していません。

なお、家族でUQモバイルを利用し割引対象の料金プランに加入していると、利用料金から永年550円/月割引になる「家族セット割」は存在します。

【理由4】最新iPhoneをキャリアで分割購入できない

auでは最新のiPhoneを購入できますが、UQモバイルでは最新のiPhoneは販売していません。2024年4月現在、購入できるのは二世代前のiPhone13から。もちろん、auでは可能だった最新iPhoneの分割購入もできません。なお、アップルストア等でSIMフリー端末を購入し利用することは可能です。

【理由5】データ専用プランがない

UQモバイルではデータ通信専用プランの提供がありません。通話機能ありのSIMカードのみ契約可能なので、タブレット等に利用したい場合は適していません。

【理由6】auからUQモバイルへの乗り換えは「キャンペーン対象外」になることも多い

auからUQモバイルへの乗り換えについては、同じKDDIからの番号移行扱いとなるため、UQモバイルが随時開催している新規契約・他社からの乗り換えでau PAY還元キャンペーンは適用されないので注意。2024年4月現在、新規契約や他社からの乗り換えで指定のオプションに加入した場合、最大10,000円のau PAY残高還元が行われているので少し残念です。

【理由7】auスマートバリューは適用対象外

auでは、auひかりなど対象の光回線サービスとauスマホをセット契約すると最大月額1,100円割引になる「auスマートバリュー」がありますが、UQモバイルは適用対象外です。

ただし、UQモバイルにもauひかりなど対象の光回線サービスやauでんきとセット契約すると最大月額1,100円割引になる「自宅セット割」があるので、代わりに自宅セット割に加入することをおすすめします。auスマートバリューの代わりに加入するようにしましょう。

「実際の料金がわかりにくい」という声も | auとUQモバイルの料金を比較

以前のUQモバイルは「料金プランがわかりにくい」と言われていましたが、現在のプランはシンプルに3プランのみとなっています。auやauのオンライン専用ブランドpovoと比較すると以下の通りです。

au、povo、UQモバイルの料金プランを比較しました。データ使い放題を選ぶならau一択。povoとUQモバイルは20GB前後の利用の場合は、povoがお得です。なお料金はすべて税込み表示です(ロゴ画像は各公式サイトより引用)

データ使い放題を選びたい場合:auを使い続けるのがおすすめ

通勤・通学途中も動画再生やゲームをプレイするなどデータを大量に使う人や、自宅にWi-Fiなどがなく制限を気にすることなくデータ使い放題を選びたい人には、「使い放題MAX 5G/4G」プランがあるauを引き続き利用するのがおすすめ。

料金を安くするためには、乗り換えではなく家の光回線をauひかりにしてauスマートバリューの適用を受けるなど、各種割引の適用を受けられないか検討してみましょう。

月のデータ使用量が20GBまでの場合:povo 2.0がおすすめ

月々のデータ使用量が大きく変動する人や、月のデータ使用量が20GBまでの人には、povo 2.0がおすすめです。

povoは月額基本料金が0円、お好みのデータ使用量をトッピングして購入する形式なので月々のデータ使用量が大きく変動する人でも無駄なく利用できます。また、データ追加トッピング20GBが2,700円(税込)なので、月のデータ使用量が20GBまでの場合UQモバイルより料金が安くなります。なお、povoは手続きからサポートまですべてオンラインになるので、オンライン手続きに不安がない人に向いています。

格安SIMに乗り換えつつ端末購入もしたい場合:UQモバイルがおすすめ

基本料金を抑えつつキャリアで端末購入したい、オンライン手続きに不安があるのでいざとなったときには店頭サポートを受けられる方が安心といった人には、UQモバイルがおすすめです。特にデータ使用量が20GB以下の中容量ユーザーで、通話もある程度使う頻度が高い人には、20GBで1回10分以内の国内通話が無料の「コミコミプラン(月額3,278円)」がお得になる可能性が高いでしょう。

UQモバイルへの乗り換えがおすすめなauユーザーの特徴

UQモバイルへの乗り換えがおすすめなauユーザーの特徴をまとめました。

UQモバイルへの乗り換えがおすすめなのは、実店舗で相談をしたい人やテザリングを気軽に利用したい人、1カ月のデータ使用量が20GB以内に収まる人、端末代金を払い終えた人などです。以下でそれぞれの特徴を詳しく解説していきます

実店舗で相談をしたい人

auのもうひとつのサブブランドであるPovoはオンライン専用ブランドであり、手続きやサポートもすべてオンラインのみとなっています。

オンライン手続きに不安があり実店舗で相談をしたい人は、同じauのサブブランドでもPovoではなくUQモバイルへ乗り換えた方が安心です

テザリングを利用したい人

PCやタブレット、ゲーム機をスマホとつないでインターネットに接続できる「テザリング機能」がUQモバイルでは申し込み不要、無料で利用できます。auでも多くのプランでテザリングが無料で利用できますが、申し込みが必要です。

 1カ月のデータ使用量が20GB以内に収まる人

UQモバイルの3プランの中で一番データ量が多い「コミコミプラン」でも20GBまでとなっています。1カ月のデータ使用量が20GB以内に収まっている人であれば、auの料金より安くなる可能性が高いため、UQモバイルへの乗り換えをおすすめします。

端末代金を払い終えた人

auで端末を購入したとき、端末代金を分割し基本プランとセット契約することで割引の適用を受けている場合があります。この場合、端末代金の支払いが終わる前に解約すると、割引の適用が受けられなくなり、端末代金の支払い総額が高くなってしまう可能性があります。

auでスマホを購入している場合、端末代金を払い終えてからUQモバイルへ乗り換えることをおすすめします。

auからUQモバイルへの乗り換えるときの流れ

実際にオンライン上でauからUQモバイルに乗り換えるときの手順を解説します。

①使っている端末がUQモバイル対応かをチェックする

手続きを始める前に、自分のスマホがUQモバイルの動作確認済みの端末かチェックしましょう。動作確認済みの端末は、UQモバイル公式サイトの「動作確認端末(スマートフォン対応機種)一覧」から確認可能です。(画像はUQモバイル公式サイトより引用)

●動作確認端末(スマートフォン対応機種)一覧は→こちら

②必要に応じてSIMロックを解除する

auで購入したスマホで、SIMロックがかかっている場合は事前に解除しておきましょう。SIMロックの状態は、「My au」へログインし「au/UQ mobileで購入した端末」をタップし、「SIMロック解除可否」の項目で確認できます。「SIMロック解除可能な端末です。」と表示されている場合は「SIMロック解除のお手続き」に進み解除を行います。(画像はau公式サイトより引用)

●au「SIMロック解除のお手続き」詳細は→こちら

③乗り換えに必要なものを準備する

乗り換えに必要なものを準備します。乗り換えに必要なものは基本的に「メールアドレス」と「本人確認書類」と「利用料金の支払い手続きに必要なもの」です。利用できる本人確認書類は運転免許証、パスポート(日本国旅券)、マイナンバーカードなどの原本です。未成年が申し込む場合、未成年者の本人確認書類のほかに、親権者同意書、親権者の本人確認書類が必要です。利用料金の支払い手続きに必要なものとは、クレジットカードや口座振替手続きに必要な情報のことです。(画像はUQモバイル公式サイトより引用)

●UQモバイル「お申し込みに必要なもの一覧」は→こちら

④UQモバイルに乗り換えの申し込みをする

準備ができたらUQモバイルのオンラインショップにアクセスし、スマホが不要な場合はSIMカードの購入手続きで「au/povo1.0からの乗りかえ」を選択し手続きを進めましょう。(画像はUQモバイルオンラインショップより引用)

⑤回線を切り替える

契約完了後、「My UQ」にログインし、「お申し込み状況一覧」から「回線切替」→「実行」をクリックして回線を切り替えます。

⑥UQモバイルのSIMに差し替える

物理的なSIMカードを選択した場合、郵送にてSIMカードを受け取り、現在差さっているSIMカードを抜き取り、UQモバイルのSIMに差し替えます。eSIMを選択した場合、eSIMプロファイルをダウンロードします。

通話無料の発信テスト用番号(111)へ電話を掛ければ開通手続きが完了し、 auからUQモバイルへの乗り換えが完了です。

auからUQモバイルに乗り換えるなら「オンライン」「店舗」どちらで手続きすべき?

UQモバイルへの乗り換えは、上記で説明したようにWEBからオンラインショップでの手続きと、UQスポット(UQ専売ショップ)やau Styleといった店舗での手続きが可能です。

乗り換える場合、「オンライン」と「店舗」どちらで手続きすべきでしょうか。それぞれメリットと注意点をまとめました(画像引用元:UQモバイル公式サイト)

「オンライン」で乗り換えるメリットと注意点

「オンライン」で乗り換える大きなメリットは、店舗に行くことなく待ち時間不要で24時間手続きができる点です。忙しい人や店舗が開いている時間に行くことが難しい人には、オンラインで手続きできるメリットは大きいでしょう。また、キャッシュバックなどオンライン申し込み限定のキャンペーンの適用が受けられるのも大きなメリットです。

注意点としては、eSIMではなく物理的なSIMカードを選択した場合は、SIMカードが届くまで開通することができないので急ぎで開通したい場合は気をつけましょう。

「店舗」で乗り換えるメリットと注意点

「店舗」で乗り換える最大のメリットは、対面でのサポートを受けられる点です。特にオンラインでの手続きに慣れておらず、不安がある人にはメリットが大きいでしょう。また、即日開通が可能である点や、乗り換えと同時に端末の購入も検討している場合、店頭で実機を試すことができるのもメリットです。

注意点としては、時間帯によっては店頭が混雑し待ち時間が発生する可能性があることです。できるだけ事前に来店時間をWEB予約しておくことをおすすめします。また、オンライン限定のキャンペーンも多くあるため、それらの適用を受けることができなくなる点も注意しましょう。

【一覧】「au」と「UQモバイル」の違いの詳細

ここまでauからUQモバイルに乗り換えるときのデメリットや手続き方法について解説してきましたが、auとUQモバイルの違いについておさらいしましょう。

UQモバイルはKDDIが提供する通信キャリアサービスです。同じくKDDIが提供するメインブランドのauに対し、サブブランドとして展開されています。

回線はauと同じプラチナバンドを使用しているため、通話速度や回線品質が安定しています。一方、サブブランドのためauよりも基本料金が安く設定されています(ロゴ画像は各公式サイトより引用)

その他には、UQモバイルには家族間無料通話がなく、auは各種割引が充実しているといった違いがあります。

【図解で分かる】「au」と「UQモバイル」はどっちを選ぶべき?

auとUQモバイルの違いは多岐に渡ります。そのため今回は記事作成にあたり、YES/NOで答えるだけで「auとUQモバイル、どちらを選ぶべきか」が分かるチャートを作成しました。

以下のチャートで「auを選択」という結果になったにも関わらず、UQモバイルに乗り換えてしまうと「乗り換えを後悔する」可能性が高いかもしれません。

お使いのスマホでこの画像が小さい場合、タップすれば拡大表示が可能です。たとえば家族で電話を掛け合うことが多く、家族間通話無料を重視する場合はauを選択すべきでしょう。一方でオンラインショップのキャンペーンを重視する場合、特典が充実しているUQモバイルに勢いが感じられます。このように一つひとつ答えていくと、auとUQモバイル、どちらが自分に向いているかが分かります

まとめ

auからUQモバイルへの乗り換えで後悔する理由を大きくまとめると、「データ無制限プランがない」ことと「結局あまり料金が安くならなかった」という点になります。

まず、ご自身が通常利用するデータ容量が基本的に20GBを超えていないか確認しましょう。そして、現在適用されているauの各種割引や家族間通話の頻度を確認し、UQモバイルへ乗り換えたときにどのくらい料金が下がるか計算することをおすすめします。ざっくり乗り換えの向き不向きを確認したい場合は、上記でご紹介したチャートをご利用ください。

オトナライフ編集部
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