Androidスマホの電源が付かない!起動しない&電源が入らないときの対処法

Androidスマホを使っていて、突然「電源がつかなくなった」「起動しなくなった」といったトラブルに見舞われたことはありませんか?

一般的にAndroidスマホを起動するときは、端末側面の電源ボタンを長押しすればOK。しかしAndroidスマホが起動しない、あるいは電源が付かない場合もあります

この場合、2つの原因が考えられます。1つはAndroid OSに異常があって起動しないパターン。もう1つは液晶やバッテリーなど端末の異常で起動しないパターンです。 本記事では、OSと本体に分けて原因と対処法を解説します。

【Android】起動しない&電源が入らない/付かない主な原因は?

Android端末の起動や電源に関する異常は、「Android OSに原因があるパターン」「本体に原因があるパターン」に分けて考えましょう。

OSの異常の場合、端末自体は壊れていない可能性が高いので、スマホを強制再起動してみてください。本体の異常の場合はタッチパネルの故障が考えられます。テレビやUSBマウスを使用して端末が動作するか確認してみましょう。

原因を特定するためにまず行うべきことは?

本記事の①と④の対処法をまず試すことをおすすめします。まずはAndroidスマホを強制再起動。しかし強制再起動しても、端末が起動しない場合は「起動していないのか」「画面が真っ暗なだけなのか」判断できません。

そのため、他のスマホから「起動しない端末」に電話をかけてみると良いでしょう。

着信音やマナーモードのバイブレーションが鳴った場合は「起動自体はできている」状態。つまり上のような着信画面の「画面だけが表示されていない」形。よってこの場合はパネルだけを交換すればOKです

一方で着信もしない場合は、完全に起動していません。この状態はAndroid OSの異常をまず疑うと良いでしょう。上記以外の方法も含めた、より詳しい対処法は後述します。

Android OSの異常が疑われるときの対処法

AndroidスマホのOSの異常が疑われる場合の対処法をご紹介します。

【対処法①】Androidスマホを強制再起動する

Android端末が起動しない・電源が付かないときは、まずAndroidスマホを「強制再起動」させてみましょう。強制再起動とは正規の手続きを踏まず、強制的に端末を再起動させるもの。OSの一時的なエラーが原因で電源が付かない場合、強制的に再起動することで問題が解消することもあります。

筆者の端末の場合は、端末側面の「電源ボタン」と「音量キー上側」を同時に8秒以上押すと、バイブレーターが作動して強制再起動しました。途中で指を離してしまうと、やり直さないといけないので注意してください

なお主な機種ごとの再起動方法は、以下の表の通りです。

機種 方法
Google Pixelシリーズ 「電源ボタン」を30秒以上押すと、白い画面に切り替わり強制再起動します
Galaxyシリーズ 端末側面の「電源ボタン」「音量キー下側」を同時に7秒以上押すと、バイブレーターが作動して強制再起動します
Xperiaシリーズ 端末側面の「電源ボタン」「音量キー上側」を同時に8秒以上押すと、バイブレーターが作動して強制再起動します
AQUOSシリーズ 「電源ボタン」を8秒以上押すと、バイブレーターが作動して強制再起動します
OPPO Renoシリーズ 端末側面の「電源ボタン」「音量キー上側」を同時に8秒以上押すと、バイブレーターが作動して強制再起動します

【対処法②】セーフモードで起動してみる

セーフモードとはAndroid OSのシステムに不具合が発生したとき、一時的に端末を「初期状態」で起動するモード。セーフモードでは端末が起動できる場合、後からインストールしたアプリに原因があり、端末が起動しない状態になっていると考えられます。

強制再起動しても端末の状態が改善しないときに、一度はセーフモードで起動してみることをおすすめします。

筆者の端末では、スマホを再起動・強制再起動して、OSのロゴが表示された時点で「音量キー下側」を長押しするとセーフモードで起動しました。セーフモードになっていると、画面左下に「セーフモード」と表示されます。なお、再起動すればセーフモードは解除されます

端末によってセーフモードの細かな手順が異なる場合があるので注意が必要です。詳細は端末のマニュアルやサポートサイトで確認しましょう。

【対処法③】リカバリーモードで起動しリセットしてみる

Android端末がどうしても起動しないときは、リカバリーモードで起動し、完全に端末をリセットする方法があります。ただし、この方法でリセットした場合、Android端末は工場出荷状態にリセットされることに注意してください。端末内部のデータはすべて失われます。

【1】リカバリーモードからAndroid端末をリセットするには、Android端末の電源が切れた状態で、音量下ボタンと電源ボタンを同時に長押しします。画面が表示するまで押し続けてください

【2】画面が表示されると、Android端末のブートメニューが表示されるので「Recovery Mode」を選択します。なお、これからはAndroid端末の操作を電源ボタンと音量ボタンで行うことになります。項目の選択は音量ボタンで行い、決定は電源ボタンで行います。タッチ操作はできないので注意が必要です

【3】リカバリーモードが表示されたら、「Wipe data/factory reset」を選択します

【4】最後に「Yes」を選択することで、Android端末が完全に工場出荷状態へリセットされます。なお、この操作はキャンセルすることができないので、リカバリーモードからリセットを行うときには十分に注意してください

本体の故障、液晶、バッテリーの異常が疑われる場合の対処法をご紹介します。

【対処法④】画面が暗くても電源がオンになっていないか確認する

別の電話機から電話して着信音が鳴るかテストしてみましょう。着信音が鳴っているのに画面が暗いままなら、ディスプレイが故障していると判断できます。

この場合、故障しているのはAndroid端末のタッチパネルのみ。Android端末自体は正常に動作しています。Android端末と外部モニターをHDMIケーブルなどで接続して、外部モニターを見ながら操作を行うことで対処可能です。

タッチ操作だけが効かない場合は、Android端末ではUSBマウスが利用できます。「OTGケーブル」と呼ばれるケーブルを利用すれば、タッチパネルが使えなくてもAndroid端末を操作できます。

OTG対応のスマホなら、USB端子にUSBマウスを接続すると数秒後に認識されます。もしスマホがUSBマウスを認識しないときは、「設定」アプリで「OTG接続」がオフになっていないか確認してみてください

なお、USBマウスの使い方についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

【対処法⑤】Androidスマホをテレビに繋ぎリモコンで操作を試みる

Androidスマホとテレビを「MHL-HDMI変換アダプター」と「HDMIケーブル」で接続すると、テレビのリモコンでスマホを操作できる場合があります。ただし、下記3つの条件を満たさないと使えないため注意が必要です。

・スマホ端末が「MHL」出力に対応している
・MHL-HDMI変換アダプターがテレビのリモコン操作に対応している
・テレビが「HDMI-CEC(リンク機能)」に対応している

なおUSBマウスやテレビへの接続でAndroid端末を操作できた場合、端末内の必要なデータをSDカードに移すなど、バックアップを取ることをおすすめします。

USBマウスやリモコンで操作する状態はスマートフォンとしては利便性は高くはありません。つまり必要なデータを取り出したうえで、リカバリーモードによって初期化。端末の不具合を解消することも検討すべきです。

Android端末の「設定」から「ストレージ」を開き、SDカードへ移したい項目を選択します。バックアップしたいデータを長押しして、「移動」や「コピー」などを選択するとSDカードへ転送できるようになります。ただし、細かな操作方法は端末によって大きく異なるため、詳細は端末のマニュアルやサポートサイトで確認してください

【対処法⑥】純正の充電器で1時間以上充電する

バッテリーが完全に放電してしまっている場合は、短時間の充電を行ってもスマホの電源が入りません。「純正」の充電器で少なくとも1時間以上は充電してみましょう。純正以外の充電器では、電圧・電流不足で効果が得られないことがあるので注意が必要です。

【対処法⑦】バッテリーを外して放電する

バッテリーが着脱可能なAndroid端末の場合、Android端末の「放電操作」を行う方法があります。電源が付かないAndoid端末からバッテリーを外し、Android端末の電源ボタンを数回押してください。この操作でAndroid端末の余分な電気が放電されます。あとはバッテリーを付け直して起動してみましょう。

【対処法⑧】バッテリーを交換する

バッテリーの故障や消耗で充電できないことが、Andoidスマホの電源が付かない原因かもしれません。バッテリーが着脱可能なAndroid端末の場合は、バッテリーを交換してみましょう。

【対処法⑨】カードを挿入し直す

Android端末に挿入しているSIMカードやSDカードを取り外し、挿入し直して起動してみてください。カードが原因でAndroidスマホの電源が入らない場合は、これで不具合が解消される可能性があります。

【対処法⑩】使用している環境が「高温ではないか」チェック

スマホ使用中の環境が氷点下だったり35度以上の高温といった極端な環境にある場合、バッテリーの減りが異様に早くなったり、電源がつかなくなったりすることもあります。たとえば氷点下の寒さが原因の場合、端末をポケットに入れて温めると自然と回復します。

逆に高温が原因の場合、スマホクーラーの購入も検討すべきです。夏場でも屋外での仕事が多い方や、夏場の野外フェスなどに出かける方は要注意です

スマホクーラーについては以下の記事でも紹介しています。ぜひ参考にしてください。

周辺機器などに問題が無いかも確認しよう

間違いなくスマホやタブレットを充電したはずなのに充電できない場合は、USBケーブルや充電器が破損している可能性があります。まずは、ほかのケーブルや充電器に交換して充電できるか確認してみましょう。

ほかにも、USBポート内にゴミやホコリが入り込んでいる可能性も考えられます。エアスプレーなどでゴミを取り除いてから再度充電してみましょう。それでも解決しなかったら、一度USBケーブルや充電器を買い替えてみるのも手です。ちなみに、スマホやタブレット側のUSBポートの耐久性はUSB Type-Cで1万回程度、旧型のmicro USB(Type-B)では1,500回程度しかないと言われているので、早ければ2〜3年でダメになってしまいます。乱暴にUSBケーブルを抜き差ししないように普段から気を付けましょう。

SBケーブルを引っ張ったりするとケーブル内部のコードが断線してしまう可能性があります。とくに耐久性の低い安物のUSBケーブルは使わないほうがよいでしょう

コンセントにさす充電器が壊れている可能性もあります。こちらも耐久性が低い安物を使うのは避けたほうがよいです

電源が付かないAndroidスマホの部品を交換すると中のデータはどうなるの?

電源がつかない状態のAndroidスマホの部品交換をした場合のデータの扱いについて解説します。

バッテリー交換、パネル交換の場合

バッテリー交換の場合は、あくまで「バッテリーのみを交換している」ため中のデータには影響はありません。パネル交換の場合も同様です。

本体ごと交換が必要な場合

本体の故障の場合、故障の程度によってはキャリアの保証でも修理店への持ち込みでも「本体の交換が必要」と判断されるケースがあります。この場合は、中のデータは消えてしまいます。記事内で紹介した手順で、たとえばスマホ画面を外部モニターに映し出して必要なデータをクラウドやSDカードに保存するようにしましょう。

まとめ

Androidスマホが起動しない、または電源が付かないときは、Android OS、もしくは本体のどちらかの問題が原因であるパターンがほとんどです。原因を探り、解消するために今回紹介した方法を試してみてください。ただし、リカバリーモードでのリセットや、バッテリーの交換はリスクを理解した上で自己責任で行うようにしましょう。

それでも問題が解消しない場合には、端末のメーカーやキャリアなどに修理を依頼しましょう。

オトナライフ編集部
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