ガラケーとは、ガラパゴス・ケータイの略で、スマートフォンが登場するまでは主流だった携帯端末だ。折りたたみ式で、通話機能をメインに、カメラや、インターネット接続、ワンセグなど、日本独自の機能を持っていたため、生物が独自の進化を遂げてきたガラパゴス諸島に合わせて、このように呼ばれていることも知られている。20代後半以降の人々にとっては主流だったガラケーだが、今の10代にとってはどのように認識されているのだろうか。
10代男女で「知らない」と回答したのが9%
2023年8月、株式会社SheepDogは全国の15歳から19歳の男女300人を対象として、「ガラケーに関するアンケート」を行った。
「『ガラケー』という言葉を知っていますか?」という質問に対して、最も多い58%が「知っていて、実物を見たことあるが、所持したことはない」と回答。次に「知っていて、所持したことがある(所持している)」が21%、「知っているが、実物を見たり、所持したことがない」が12%、そして「知らない」と回答したのが9%となった。
iPhoneが日本で発売されたのが2008年、Androidのスマートフォンが登場したのが2009年。日本でもスマートフォンが広まったのは、2010年代初頭だ。今回のアンケート対象は2004年から2008年生まれの世代で、物心がついた時期には、スマートフォンが主流になっていたことを考えると、「知らない」という回答が1割いることは、なんらおかしくないのかもしれない。
ガラケーの所持は男性の方が多い?
ガラケーを所持したことがある割合を男女別で確認すると、男性が24%、女性が18%という結果に。10代男性の2割以上がガラケーを所持したことがあることがわかった。最初に携帯電話を買い与えてもらえる時期は、ガラケーからスマートフォンへ主流が変わる最中だと考えられる。選択できるのであれば、流行により意識が向きやすいとされる女性の方が、まっさきにスマートフォンを選ぶのかもしれない。その結果、女性の方が男性よりガラケーを所持したことのある割合が少なくなったのだろう。
2023年1月、海外セレブやインフルエンサーがガラケーを利用していたことが話題になった影響もあり、海外のZ世代の間でガラケーが流行する動きも見られている。話題になったのは、通話とメールしかできない機種だが、情報量の多いネット社会でSNS疲れを感じる人にとっては、ぴったりな機種だ。海外の流行にのって、これから日本でもガラケーを所持する若者が増えるかもしれない。今後の流行にも注目したい。
出典元:【株式会社SheepDog】
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