「通信会社公式WEBサイト」でスマホ契約する利用者増加 – でも携帯ショップは必要!?【MMD研究所調べ】

モバイルやIT分野のマーケティングレポートで国内最大級の調査機関であるMMD研究所が「2023年7月通信契約チャネル別調査」を発表した。モバイル端末利用者に、メインで利用している通信会社と契約場所(公式WEBサイト、量販店など)、なぜ、その場所を選んだかなどについて尋ねた。自分の場合はどうだったか、思い出しながら読んでほしい。

ネットで契約するユーザーの割合だけが増加傾向に

メイン利用の通信会社を契約した場所

昨年の調査から大きくポイントを伸ばし、通信会社の公式WEBサイトがトップに(「MMD研究所」調べ)

スマホ、ガラケー、ガラホのモバイル端末を利用している9,501人を対象に、メインで利用している通信会社を契約した場所を尋ねたところ、「通信会社の公式WEBサイト」が最も多く、ついで「路面店舗の携帯ショップ」、「街の携帯ショップ」となった。2022年7月の同社調査では、路面店の携帯ショップが28.7%と最も多かったが、今回、公式WEBサイトが上回った形だ。

昨年7月の調査と比較すると、通信会社の公式WEBサイトが4.2ポイント増となった以外、路面店の携帯ショップは6.9ポイント、街の携帯ショップは0.7ポイントの減少。4位(家電量販店)以下についても、昨年との比較ではいずれもポイントを落としており、ネットで契約するユーザーの増加傾向が明らかになっている。

メイン利用通信会社を契約した場所を選んだ理由

公式WEBサイトで契約した理由は「手続きが簡単だったから」が最多(「MMD研究所」調べ)

実際に公式WEBサイトで契約した人(n=500)の中で、その理由として最も多く挙げられていたのが「手続きが簡単だったから」。ついで「自分のタイミングで契約できたから」、「自分のペースで検討できたから」と続いている。

対して、携帯ショップで契約した人、家電量販店で契約した人(共にn=500)の場合、どちらも「店舗で契約した方が安心できたから」「対面の説明で契約内容がわかりやすくなったから」「当日中に契約完了したかったから」の順に回答の割合が高い。WEBサイト派の理由としては、たしかに携帯ショップは事前予約なしで即時対応されるケースは少ないように感じる。自分のペースを重視するユーザーからすれば、時間的・場所的制約の少ないWEBサイトに移行するのは自然な流れかもしれない。

「手間をかけたくない」公式WEBサイト派、「不安を払拭したい」ショップ派

メイン利用通信会社と契約した際に他の契約場所を選ばなかった理由

契約場所を選んだ理由と対を成す答えが、他の契約場所を選ばなかった主な理由に挙がっていた(「MMD研究所」調べ)

反対に「他の契約場所を選ばなかった理由」についての調査項目では、公式WEBサイトで契約した人の場合、「来店するのが面倒だったから」が最も多く、ついで「自分で手続きしたほうが楽だったから」、「待ち時間が長すぎるから」となった。一方、携帯ショップあるいは家電量販店で契約した人では、どちらも「店舗で相談しながら検討したかったから」が最も多く、「店舗でのサポートが受けたかったから」、「オンラインだと自身で契約できるか不安だったから」と続いている。

調査結果からは、契約場所にWEBサイトを選んだ人は「簡単」、ショップや量販店を選んだ人は「安心」が大きな動機付けになっていることがうかがえる。とくに、高齢者の場合、モバイル端末契約はハードルが高く、ショップや量販店で店員と直に対面しての方が安心できる人もまだまだ多そうだ。ただ、ショップ自体の数が減少している現状もあり、今後、WEBサイトを選ぶ割合はさらに増えていくだろう。

出典元:【MMD研究所

オトナライフ編集部
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