今、スマホ業界でもっとも熱い「折りたたみ式スマホ」。調査会社Counterpoint Technology Market Researchによると、2023年の1年間で、全世界の折りたたみスマホの出荷台数は1,897万台に達すると予想されている。さらに同社シニアアナリストのJane Park氏は、2025年に折りたたみiPhoneデビューの年だと予測。今回は折りたたみスマホとiPhoneの今後の市場について考えてみたい。
2027年には折りたたみスマホ市場でiPhoneのシェア拡大か
Counterpoint Technology Market Researchは、世界における2023年第1四半期(1月〜3月)の折りたたみスマホ出荷台数は252万台に達し、前年同期比64%増と市場が大きく成長していることを指摘。特に中国は、韓国のサムスンと、中国国内メーカーのOPPO、Xiaomiなどが出した機種が人気となり、世界最大の市場となっている。今後は世界的にも出荷台数は増え、2027年に1億台突破を見込んでいる。なかでもサムスンとアップルが大きなシェアを獲得するとしている。
サムスンと言えば「Galaxy Z Fold」シリーズが市場をけん引しているが、アップルのiPhoneは発売どころか、製品開発の情報もほとんどない状態だ。それでも、2027年の折りたたみスマホにiPhoneが参戦している状態であるという予測がされるのは、市場もユーザーも待ちわびているということだろう。
縦開きか、横開きか―iPhoneユーザーが欲しいのは?
折りたたみスマホと言えば、折りたたみスマホは縦開きと横開きの2種類があるが、iPhoneユーザーはどちらを望んでいるのか。SNSなどによると、Galaxy Z Foldシリーズと同じ、横開きタイプを期待する声が大きく感じられた。閉じればiPhone、開けば「iPad mini」程度のディスプレイサイズになる”iPhone Fold”が発売されるなら、今持っているiPhoneとiPadを両方売って購入したいという声もあった。
折りたたみiPhoneの製品そのものに関しての情報はほとんどない。だが、アップルが「自動開閉式ディスプレイ装置および落下検知を利用した画面保護技術」について特許を出願しており、折りたたみディスプレイに関しての技術に取り組んでいる可能性は高い。
今はまだ発展途上の折りたたみスマホ市場。予測通り、2025年にiPhoneが参入すれば、一気に市場が拡大するのは明らかだろう。市場がある程度確立される頃に完成度の高い製品を投入する手法を得意とするアップル。折りたたみスマホが世界的にスタンダードになる直前、アップルの新製品の発表があれば、それは折りたたみiPhoneの可能性は高い。
引用元:【Counterpoint】
参照元:【iPhone Mania】
※サムネイル画像(Image:Framesira / Shutterstock.com)